Demi -chan wa Kataritai (Interviews With Monster Girls ) Episode 1
( 鼻歌 )
( 続く 鼻歌 )
( 高橋 ( たか は し ) ) ハア … あっ
( 高橋 ) 何 やって ん だ ? ( ひかり ) おお っ
うん ?
ゴクリ
♪~
~♪
( 校長 ) ん ~ 今日 から 新任 の 先生 が いらっしゃる の です が
どうも まだ 来 て い ない よう な の で 挨拶 は 後 ほど と いう こと で
初日 から 遅刻 と は なかなか …
( 加藤 ( かとう ) ) そう いや 高橋 先生 って …
( 高橋 ) はい ? ( 加藤 ) し ~ っ
以前 亜人 ( あじ ん ) の 研究 し て た って 言って まし た よ ね
大学 の 卒論 の テーマ に しよ う と し た だけ です よ
でも 亜人 の 扱い は デリケート です から
一 介 の 学生 じゃ 許可 は 下り ず 結局 今 まで 一 度 も
亜人 に は お目にかかった こと は あり ませ ん よ
亜人 の 絶対 数 は 少ない です から ね
どうして 亜人 を テーマ に ?
俺 は 亜人 と 語り たい ん です
あっ は あ …
ん ? どうして そんな 話 を ?
ああ いや 実は です ね …
( 早紀 絵 ( さ きえ ) ) 遅れ て 申し訳 あり ませ ん !
( 校長 ) ああ 着き まし た か どうぞ 前 に 来 て 挨拶 を
( 早紀 絵 ) 本当 に すみ ませ ん で し た
ええ と 電車 が 車両 点検 で 遅れ て しまって …
乗 ろ う と し た 電車 が 混 ん で た ん です !
( 校長 ) ああ なる ほど 事情 は 分かり まし た
挨拶 お 願い でき ます か ?
( 早紀 絵 ) はい
遅れ た なら 分かる けど 混 ん で た って 理由 に なる の か ?
まあ しょうがない ん じゃ ない です か ?
うん ?
ああ です から 彼女 が …
( 早紀 絵 ) 佐藤 ( さとう ) 早紀 絵 と 申し ます
担当 は 数学 です あと 亜人 です
サキュバス です
( 教師 ) 新任 は 亜人 か
会え た
( ひま り ) この 世界 に は 亜人 と 呼ば れる 特別 な 性質 を 持った 人間 が いる
サキュバス バンパイア デュラ ハン
神話 や おとぎ話 の モチーフ に も なった 亜人
かつて は 迫害 の 歴史 も あった
しかし 近年 で は 不当 な 差別 も み られ なく なり
生活 保障 制度 も 存在 する
今や 亜人 は ひと つ の 個性 と して 認め られ て い た
( 生徒 たち の 話し声 )
( 男子 ) 頑張れ ( 男子 たち ) せ ~ の
( 女子 ) もう ちょっと 下げ て
( 男子 ) 通り ます よ ~
( 高橋 ) ほら そこ しゃべって ない で 運べ よ
( 男子 たち ) は ~ い
( 男子 A ) で さ … N ( 男子 B ) 続け ん の か よ
( 早紀 絵 ) う ~ ん 曲がって な いよ ね ?
( 高橋 ) 佐藤 先生 ( 早紀 絵 ) は いっ !
な … 何 でしょう ?
私 生物 担当 の 高橋 です
高橋 先生
( 高橋 ) はい よろしく お 願い し ます
あっ ええ …
こちら こそ よろしく お 願い しま … い だ !
あっ 違う 待って
あっ あ あ ~ っ ! ( 脚立 が 倒れる 音 )
あの … 大丈夫 です か ?
( 早紀 絵 ) はい
あの 今朝 も 言い まし た が 自分 は サキュバス です
はい です から …
だから なるべく 性 を 想起 さ せ ない 身なり 振る舞い を し て
ほか の 人 と の 接触 も できる だけ 避け てる ん です
すみません 気 が 回ら なく て
そんなに 珍しい です か ?
( 高橋 ) えっ
私 気付 い て まし た
先生 が その … N ずっと 遠く から 私 を 見 て た こと
ああ いや それ は …
興味 本位 に 近づか れる と 困る ん です
では 失礼 し ます
( 高橋 ) いや 佐藤 先生 誤解 です 俺 は …
( 早紀 絵 ) コ ~ ッ
( 高橋 ) いや そう で も ない か
マズ った な
あっ
佐藤 先生 先日 は …
あっ いえ
こちら こそ 失礼 し て しまい まし て すみません で し た
私 は 大丈夫 です ので お 気 に なさら ず に
すみません すみません
ハア これ じゃ 語る どころ じゃ …
( ひかり ) 先生 ~ ! 先生 !
( ひかり ) 先生 ~ ! ( 高橋 ) あっ
う わ っ
デカッ !
( 高橋 ) こんな 時間 に どう し た ?
忘れ物 でも し た の か ?
( ひかり ) えっ あ あ ~ ハハハ そういう わけ じゃ …
( ひかり ) さよなら ! ( 高橋 ) あっ おい !
( 高橋 ) 新入 生 だった の か
うん そう だ よ そっち も 先生 だった ん だ ね
( 高橋 ) まっ そういう こと だ
と いう か 入学 前 に あそこ で 何 やって た ん だ ?
いや ~ 家 で 制服 合わせ て たら なんか テンション 上がっちゃ っ て
よ ~ し じゃあ このまま 学校 に 行っちゃ う か って … ノリ で
あんな 全力 で 逃げる こと ない だ ろ
知ら ない 変 な おじさん に 声 かけ られ たら 普通 逃げる でしょ
変 な おじさん
( ひかり ) 学校 で そう 教え られ た もん
先生 だったら すぐさま 逃げ た この 私 の 冷静 な 判断 と
迅速 な 行動 を もっと 褒め て たたえる べき だ と 思い ます けど ね
ところで 何 か 用事 が あった ん じゃ ない の か ?
はっ !
ああ そうだ 私 の 話 は どう で も いい の
え ~ と あの … N クラスメイト が 具合 悪 そう な の
保健 室 に 運ぶ の 手伝って !
分かった すぐ 行く え ~ と …
( ひかり ) 1 年 B 組 小鳥 遊 ( たか なし ) ひかり です !
そう か
知らせ て くれ て あり が と な 小鳥 遊
とはいえ 俺 が 診 て
なんとか なる もん だったら いい ん だ が
あれ ? 先生 の 担当 って 保健 ?
いや 生物 だ が だて に 何 年 も 教師 やって ない から な
生徒 の 具合 くらい 顔 見りゃ 分かる さ
顔 が ない ん だ が
見りゃ 分かる よ
だから この 子 要するに アレ でしょ ? デュラ ハン
デュラ ハン ?
頭 と 胴体 が 分離 し た 亜人 か
頭 は 私 が 先 に 保健 室 に 運 ん だ ん だ けど
体 は 重く って
なるほど
( 高橋 ) まさか の 亜人 2 人 目 …
( 高橋 ) この 火 は 触れ て も 平気 な の か ?
さあ ? 熱く は ない みたい だ けど
( 佐竹 ( さた け ) ) 担架 通る ぞ
( 雪 ( ゆき ) ) 大丈夫 だ から 冷やせ ば 大丈夫 だ から
大丈夫 雪 女 だ から 私 雪 女 だ から …
雪 女 だ から 全然 平気 だ から
へえ 雪 女 ちゃん も いる ん だ
ほら 先生 私 たち も 行 こ う 保健 室
( 高橋 ) あっ ああ
さ … 3 人 目 こんな 簡単 に
( ひかり ) でも 最初 に 見つけ た の が 先生 で よかった よ
その 子 結構 お っき い から
( 高橋 ) 小鳥 遊
お前 随分 落ち着 い てる けど 珍しく ない の か ? 亜人
え ~ ?
そりゃ あ 珍しい と は 思う けど 驚き は し ない か な
う ~ ん … だって さあ
私 も 亜人 だ し バンパイア だ し
ああ … あっ
( 戸 が 閉まる 音 )
( ひかり ) 雪 女の子 は 体育 で 軽い 熱中 症
デュラ ハン の 子 は ただ の 風邪 だって
どう し た の ? 先生
( 高橋 ) いや 亜人 って 意外に 会え る ん だ な あって
ショック と いう か なん と いう か
先生 亜人 嫌い な の ?
ああ … いや 違う
誤解 さ れる 言い 方 を し て 悪かった むしろ 亜人 は 大好き だ
( ひかり ) えっ ? ああ そう エヘ へ
今 まで 亜人 に 会 お う と いろいろ やって
うまく いか なかった もん だ から な
うれし さ より も 先 に いろいろ 考え て しまった すま ん
ふ ~ ん
うん しょ っと
とりあえず 私 に 会え て うれしい って こと でしょ ?
( 高橋 ) そうだ な
( ひかり ) すごく うれしい ?
( 高橋 ) うれしい うれしい
エヘ へ へ
( 高橋 ) アハ ハハ … 何 ?
うん よし
とりあえず あり が と な 小鳥 遊 これ から よろしく
( ひかり ) うん !
( ひかり ) あっ そうそう ( 高橋 ) うん ?
先生 私 たち みたい な の を 亜人 って 呼ぶ でしょ ?
ああ
( ひかり ) 私 も 先生 に 合わせ て た けど さ
そもそも その 言い 方 は 古い !
( 高橋 ) 古い ?
“ あじ ん ” って 響き かわいく ない でしょ ?
( 高橋 ) か … かわいく ない ?
教科 書 っぽい 言葉 だ し
そりゃ あ …
( ひかり ) だ から 女子 高 生 と か 若い 子 の 間 で は ね
“ デミ ” って 言う の
へえ
( ひま り ) 高橋 鉄男 ( てつ お ) は 語り たい
デミ
( ひま り ) デミ ちゃん と 語り たい
( ひま り ) だ から 朝 聞い た じゃ ない 忘れ物 し て ない ? って
なに 当たり 前 の よう に 忘れ てる の よ
そう やって プンプン し て て も
ちゃ ~ ん と 貸し て くれる ひま り の こと が …
( ひかり ) お 姉ちゃん 大好き よ ! ( ひま り ) ちょっと もう
調子 ばっかり いい ん だ から お 姉ちゃん は
( 高橋 ) お 姉ちゃん ? ( 2 人 ) ん ?
あっ 先生
ああ 紹介 する ね 妹 の ひま り
C 組 の 小鳥 遊 ひま り です
双子 ?
( ひかり ) うん そう
じゃあ これ
あっ ありがとう !
また 落書き し たら 承知 し ない から ね
う い ~ っす
では 失礼 し ます
“ ひかり ” と “ ひま り ” か
誰 か さん より 全然 しっかり し てん な
自慢 の 妹 です
あの 子 は あじ … う っ うん ! デミ じゃ ない の か ?
じゃ ない よ
( 高橋 ) あ ~ そう いえ ば …
何 ?
( 高橋 ) あっ いや …
小鳥 遊 が 嫌 じゃ なかったら な ん だ が …
ん ? バンパイア の こと 教え て ほしい と か ?
うん もちろん 無理 に と は 言わ ん でき れ ば で いい ん だ が
いい よ
ああ やっぱり そう だ よ な … N いい の ?
うん
あっ じゃあ 話 する から 生物 準備 室 に 遊び に 行って も いい ?
お っ おお いつ でも 来 て いい ぞ
やった ! じゃあ 今度 行く ね フフッ
( 女子 A ) へえ じゃあ 町 ( まち ) さん
中学 私 ん とこ の 隣 だった ん だ
( 町 ) この 学校 に 近所 の 人 が いる と は 思わ なかった よ
( 女子 A ) フフ 私 も
( 女子 B ) じゃあ 町 さん も バス で 通学 し てる の ?
う うん 徒歩 だ よ
え ~ ! あそこ から 歩き って 遠く ない ?
通学 時間 の バス は 混 む から 危ない ん だ よ ね
ほら 私 こういう 体質 だ から
( 女子 B ) う …
ああ …
あっ そう いえ ば 昨日 面白い 動画 見つけ た ん だ
( 女子 B ) へ っ へえ どんな の ?
あっ 町 さん って 動画 と か 見る の ?
うん 時々
( 女子 A ) ねえ 見 て この 猫 超 かわいい の
( 女子 B ) 見せ て 見せ て ! えっ 何 これ
( 女子 A ) ヤバ く ない ?
( 女子 B ) 超 ヤバ い !
アハハ ハハ …
( 高橋 ) そもそも デミ の 体質 は
遺伝 より も 突然 変異 に よって 生じる こと が 多い
姉 だけ デミ の 双子 と いう の も 当然 あり うる
そんな 姉妹 の 関係 を 始め
そもそも 亜人 と して 生き て いる 者 たち が
どう 生き 他人 と どう 接 し 何 を 思う の か
そういった こと は まだ 分から ない
ただ ひと つ 分かった こと が ある と すれ ば …
( ひかり ) は ふ ~
この 部屋 薄暗く て 涼しく てい いよ ね
( 高橋 ) バンパイア は 暑 がり だ
極楽 極楽
( 高橋 ) 確かに いつ 来 て も いい と は 言った が な
だって 教室 の 日差 ( ひざ ) し 強い ん だ もん
クラス の みんな に 合せ て もらう の も 悪い し
まあ ここ に は あまり 日 に 当て ちゃ 良く ない もの
たくさん ある から な
それ に 先生 デミ と 語り たい ん でしょ ?
場所 代 場所 代
( 高橋 ) う ~ ん そういう こと なら いっか
ニヒヒッ
( 高橋 ) 伝承 と して 伝わって る バンパイア の 性質 って どう な ん だ ?
見せ て 見せ て !
う ~ ん ニンニク と か 好き だ し な
十字架 ? プハハッ
十字架 ファッション は 中学 まで だ よ ね ~
( 高橋 ) ファッション …
あっ これ !
心臓 に 杭 ( くい ) を 打た れる と 死ぬ ! 多分
( 高橋 ) それ は 俺 も 死ぬ
バンパイア って やっぱり
血 を 飲ま ない と 生き て いけ ない の か ?
う うん そんな こと ない と 思う
( 高橋 ) え ?
先生 貧血 に なったり する ?
血 が 足り ない ! み たい な 感じ と か 分かる ?
ああ たまに なんとなく は
( ひかり ) あれ が 頻発 する 感じ 日 に 当たり たく ない の も 同じ 理由
だから 食べ物 に 気 を つけ れ ば わりと なんとか なる よ
食べ物 ?
レバー ! レバニラ と か 大好き !
あと トマト ジュース 血 を 飲 ん でる 感 ある し
血 を 飲 ん でる 感 って こと は
やっぱり 血 を 飲み たい 欲求 は ある の か ?
ああ … うん そう かもし れ ない
バンパイア って 国 から 血 が 支給 さ れる の
月 1 で パック で
( 高橋 ) ああ それ は 知って る
私 が 食べ物 を 気 を つける くらい で 済 ん でる の は
それ 飲 ん でる から かも
う ~ ん なるほど
そして その 血 に 頼ら ず に 生き て いる バンパイア も いる と
( ひかり ) そう そう
そういう 人 たち の こと を どう 思う ?
どう って …
すげ え な ~ って
じゃ 今日 は この 辺 で
( ひかり ) あ あっ 待って ! 先生
チャンス を ! もう 一 度 何とぞ 後生 です から
え ~ と え ~ と … N ベジタリアン って いる じゃ ない ?
( 高橋 ) ああ
肉 食べ ない で 生き てる ん だ って どう 思う ?
どう って …
すげ え な ~ って
そう それ それ ! その 感覚
( 高橋 ) ああ なんか すごい 分かった
は あ ~ なるほど ね あっ
そう いえ ば 直接 人 から 血 を 吸い たい と 思う の か ?
えっ ?
( 高橋 ) 血 を 吸った 相手 も バンパイア に なる と か
眷属 ( けん ぞ く ) に できる と か は おとぎ話 だ が
牙 は その ため の もの だ ろ ?
牙 刺し て 吸い たい と 思う ?
うん 思う 思う 吸い たい
ほほ う
( ひかり ) 最近 なら
ほら 隣 の クラス に 雪 女の子 が いる じゃ ない ?
ああ この 間 の
( ひかり ) あの 子 雪 女 だけ あって 体 冷たい の
私 暑い の ダメ だ から さ よく くっつ い たり する ん だ けど
そういう とき すう っと 首筋 と か が 見え た り する と
“ ああ この 子 は 体 は 冷たい ん だ けど ”
“ 血 は あったかい ん だ ろ う な ” と か
“ 血 を 吸ったら その ギャップ が 心地 いい ん だ ろ う な ” と か
“ 牙 を 突き 立て た とき の ”
“ 嫌がったり 痛 がったり する 顔 を 見 たい な ” と か
( ひかり ) か ぷっ ( 雪 ) あ あっ !
そういう こと を 思う よ
嫌わ れ ちゃ う から やら ない けど ね
へえ なんだか エッチ っぽい な
そ … そう ? 今 の で ?
( 高橋 ) ああ うん
( 高橋 ) なんと 自覚 なし
異性 に 対 し て も 吸い たい と 思ったり する の か ?
思わ ない
へえ 女の子 の 血 が いい の か ?
いや そう じゃ なく て …
それ は きっと 私 が 恋 を した こと が ない から かなって
は あ … 血 を 吸う 行為 は ある 程度 性 を 想起 さ せる 表現 で
同性 で 妄想 する の は 冗談 で 済ませる けど
異性 に 対 し て は まだ 引け目 が ある か な と いう こと か
そう よ 察し 良 すぎる でしょ
まあ まだ 分か ん ない けど 血 を 吸う って S っぽい じゃ ない ?
私 頼り がい の ある 人 が タイプ だ から
そういう の 想像 し にくい だけ かも … だし
何 よ
( 高橋 ) いい や 別に 何 も ?
ウソ ! 若い って いい な ~ と か 青春 し てる な ~ と か
お っ さん 目線 で 思って た ん でしょ !
( 高橋 ) 察し が いい じゃ ない か
くっ …
( 笑い声 )
( 高橋 ) ああ そうだ バンパイア ちゃん は お 年頃 な の だ
( 高橋 ) とやかく 聞く の は 野暮 ( やぼ ) だった な
何でも 聞い て って 言った の 私 だ し ふん !
いろいろ 話 聞け て 楽しかった よ あり が と な
( ひかり ) え えっ もう おしまい ?
バカ 言え 次 授業 だ 俺 も お前 も
( チャイム )
( 高橋 ) ほら 予鈴 だ 教室 戻れ 教室 ~
う ~ ん … は ~ い
( 続く チャイム )
( ひかり ) か ぷっ と っと っと …
ねえ ねえ 驚 い た ? 驚 い た ?
間違って も 歯 を 立てる な よ ?
あ ~ ! 今 の なんか エッチ っぽい !
アハハ ハハッ
( 女子 ) 町 さん バイバイ
うん バイバイ
ハア …
( ひかり ) ねえ マッチー
マ … マッチー ?
ん ? あれ なんか 元気な い ?
あっ う うん 全然 そんな こと ない けど
マッチー って 大変 だ よ ね
うん ?
( ひかり ) だって さ い つ でも どこ でも 頭 持って
あっ ち こっち 行か なきゃ いけない でしょ う ?
( 町 ) えっ ?
登 下校 と か もっと 大変 そう だ もん な
かばん 持っちゃ う と 片手 塞がっちゃ う から
危な そう だ し
どう し た の ?
う うん 私 慣れ てる から
まあ そりゃ そう か でも 不便 じゃ ない ?
ちょっと ね
( ひかり ) ほら 私 も バンパイア でしょ う ?
だから そういう 苦労 って す っご い 分かる
( 町 ) そう な ん だ
( ひかり ) うん 私 の 場合
日差し が 強い の と か 全然 ダメ で さ
( 町 ) へえ
( ひかり ) 夏 でも 半袖 と か 絶対 無理 !
なのに バンパイア は 暑い の も 苦手 と き た もん だ
( 町 ) う わ ~ それ 大変 そう
( ひかり ) でしょ ~ !
もう ね 体中 に 冷却 シート 貼 っと き たい くらい
( 町 ) アハハ ハハッ
( 悠子 ( ゆうこ ) ) ねえ 何 の 話 ?
( ひかり ) 世の中 の 不条理 に つい て
( 悠子 ) 何 それ ?
( 町 ) 小鳥 遊 さん って …
( ひかり ) ひかり で いい よ
ひかり ちゃん って 休み 時間 見 ない けど
どこ か 行って る の ?
ああ それ は ね … あっ ニッヒッヒ
うん ?
( ノック )
はい どうぞ
( 戸 が 開く 音 )
うん ?
う わ ~ !
えっ と … 町 京子 ( きょう こ ) だ よ な ? 1 B の
って 体 に 言って も ダメ か
あ ?
( 町 ) 緊張 する
( ひかり ) 大丈夫 だ よ 私 を 信じ て
( 町 ) “ 高橋 先生 ”
“ 先日 は 風邪 で 倒れ た ところ を 保健 室 まで 運 ん で いただき ”
“ ありがとう ござい まし た ”
“ ひかり ちゃん から 先生 の 話 を 聞い て ”
“ 私 も デミ の 話 を でき たら いい な と 思い まし た ”
“ 先日 の お 礼 も 直接 し たい の で ”
“ 今度 お 話 を し に 行って も いい です か ? ”
あっ でも 体 だけ じゃ 返事 聞け なく ない ?
( 町 ) あ …
あっ !
( 高橋 ) 返事 書 い た ぞ ( 2 人 ) わ っ !
落とさ ず 持って け よ
( 町 ) ひかり ちゃん やった よ 返事 もらった よ
( ひかり ) おお やった ね ! じゃ なく て 逃げろ ~ !
( 町 ) ああ 待って !
フフッ
た は ~ 焦った
( 町 ) びっくり し た ね
( ひかり ) どう どう ?
おお やった ね !
うん
( ひかり ) よ ~ し ! じゃあ お 祝い しよ う
( 町 ) お 祝い ?
( ひかり ) 帰り ど っか 寄 ろ う お茶 しよ お茶 !
( 町 ) あっ うん いい ね !
( ひかり ) やった ~ ! ねえ ねえ どこ 行く ? 何 飲む ?
あっ マッチー って 何 が 好き な の ?
( 町 ) え ~ ?
♪~
~♪
( ひま り ) 次回 「 亜人 ちゃん は 語り たい 」
「 デュラ ハン ちゃん は 甘え たい 」