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魔法科高校の劣等生, Mahouka Koukou no Rettousei Episode 14

Mahouka Koukou no Rettousei Episode 14

第 三 高校 一 年 一条 将 輝 だ

同じく 第 三 高校 一 年 の 吉祥寺 真 紅 郎 です

第 一 高校 一 年 司 波 達也 だ

それ で 「 クリムゾン プリンス 」 と 「 カーディナル ジョージ 」 が

試合 前 に 何 の 用 だ

ほう 俺 の こと だけ で なく

ジョージ の こと まで 知って いる と は 話 が 早い な

司 波 達也 聞い た こと が ない 名 です

ですが もう 忘れる こと は あり ませ ん

おそらくは この 九 校 戦 始まって 以来 の 天才 技術 者

試合 前 に 失礼 か と も 思い まし た が

僕たち は 君 の 顔 を 見 に 来 まし た

弱冠 十 三 歳 に し て

「 カーディナル コード 」 の 一 つ を 発見 し た 天才 少年 に

「 天才 」 と 評価 さ れる と は 恐縮 だ が

確かに 非常識 だ

深雪 先 に 準備 し て おいで

分かり まし た

「 プリンス 」 そろそろ 試合 じゃ ない の か ?

僕たち は 明日 の モノリス コード に 出場 し ます

君 は どう なん です か ?

そっち は 担当 し ない

そう です か 残念 です

いずれ 君 の 選手 と 戦って み たい です ね

無論 勝つ の は 僕たち です が

時間 を 取ら せ た な

次 の 機会 を 楽しみ に し て いる

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から

限界 なんて 自分 次第

リミッター を 外し て

Nobodyknows もう 誰 も

この先 を 知ら ない

信じ て は 裏切ら れ てる

見渡せ ば いつ でも

Nobodyends もう 誰 か に

頼る の は やめ て

大切 な 秘密 に いつ でも 手招き さ れ てる よう で

このまま じゃ 前 に 進め ない

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に

強 がる だけ じゃ 守れ ない この 思い は 群 青

狙い 定め 引き金 を 引 い て

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から

何 か さ 異様 じゃ ない

選手 全員 黒 メガネ って

当然 じゃ ない の か ?

光井 さん の 眩惑 魔法 対策 と し て は 一 番 手頃 で 確実 な ん だ から

何 が 不満 な ん だ よ

だって さ これ って 多分 達也 くん の 思う ツボ だ よ ?

安直 に ゴーグル を 使用 する なんて

今度 は 水飛沫 で 目 潰し を かける と か ?

それ は どう かな

達也 が そんな 単純 な 手 を 使って くる と は 思え ない ん だ けど

on your mark

出遅れ た ?

いや ついていって る

なん だ ? 今 の は ?

コース に 影 が 落ち た よう な 気 が し た けど

なるほど そういう こと か

なに ?

濃い 色 の ゴーグル で 視界 が 暗く なって いる 相手 選手 は

明るい 面 と 暗い 面 の 境目 で 水路 が 終わって いる と 錯覚 し て

暗い 面 に 入ら ない よう に し て しまう ん だ よ

幻 術 に こんな 使い 方 が ある なんて

皆さん の 活躍 の おかげ で

新人 戦 女子 ピラーズブレイク の 決勝 リーグ を

我が 第 一 高校 の 出場 選手 が 独占 する こと に なり まし た

司 波 さん 北山 さん 明智 さん 本当 に よく やって くれ まし た

この 初 の 快挙 に 対 し て 大会 委員 会 から 提案 が あり まし た

決勝 リーグ の 順位 に 関 ら ず

学校 に 与え られる ポイント の 合計 は 同じ に なり ます から

決勝 リーグ を 行わ ず 三 人 を 同率 優勝 と し て は どう か と

あ … あの 私 実は 体調 が 悪く て

今 の お 話 を 伺う 前 から 棄権 でも かまわ ない と 思って い まし た

そう です か

私 は 戦い たい と 思い ます

深雪 と 本気 で 競う こと の できる この チャンス を

私 は 逃し たく ない です

そう です か

深雪 さん は どう し たい です か

北山 さん が 私 と の 試合 を 望む の で あれ ば

私 の 方 に それ を お 断り する 理由 は あり ませ ん

届か ない さすが は 深雪

だったら

二 つ の CAD の 同時 操作 ?

雫 あなた それ を 会得 し た の ?

フォノン メーザー ?

あんな 高等 魔法 を 出し て くる だ なんて

残念 だ けど

甘い わ 雫

ニブルヘイム だ と ?

液体 窒素 すら 発生 さ せる 広域 冷却 魔法 と は …

優勝 おめでとう

ありがとう

雫 は 残念 だった ね

うん 悔しい よ

雫 最初 から 勝て る と は 思って なかった そう

でも 手 も 足 も 出 なかった

悔しい よ ほのか

残念 だった ね

ねっ お 茶 行か ない ?

少し お腹 が 空 い ちゃ った の

ありがとう

三 年 前 に 勃発 し た 新 ソ連 の 佐渡 侵攻 作戦 に 対 し

弱冠 十 三 歳 で 義 勇 兵 と して 防衛 線 に 加わり

「 爆裂 」 の 魔法 を 以 て 数 多く の 敵 兵 を 葬った

実戦 経験 済み の 魔法 師

この 実績 に より

「 一 条 の クリムゾン プリンス 」 と 称 せ られる こと に なった

仮説 上 の 存在 だった

「 カーディナル コード 」 の 一 つ を 発見 し た 天才 魔法 師

魔法 式 の 原理 論 方面 の 研究 者 なら

知ら ぬ 者 は い ない と 言わ れる ほど 注目 さ れ て いる 英才

あの 二 人 が 同じ 学校 の 同じ 学年 に 在籍 し て いる と いう の は

反則 級 の 偶然 だ

少なくとも 新人 戦 の レベル で は 敵 無し だ ろ う

森崎 たち も 気の毒 に な

まあ 救い が ある と すれ ば

「 爆裂 」 が 大会 で 使用 制限 の ある

殺傷 性 A ランク の 魔法 だ と いう こと くらい か

一 試合 目 は 順当 に 勝った と いう こと だ し

二 試合 目 は ここ まで 最 下位 の 四 高 だ

さすが に 取りこぼし は し ない だ ろ う

状況 は どう だ

お 兄 様

何 が あった ん だ

事故 か

はい 事故 と 言い ます か …

深雪 あれ は 事故 じゃ ない よ

故意 の 「 オーバー アタック 」 明確 な ルール 違反 だ よ

雫 今 の 段階 で あまり 滅多 な こと を 言う もの じゃ ない わ

まだ 確証 は ない ん だ から

それ で 森崎 たち は ?

重傷 よ

市街 地 フィールド の 試合 だった ん だ けど

廃 ビル の 中 で 「 破 城 槌 」 を 受け て ね

瓦礫 の 下敷き に なっちゃ っ た の

屋内 に 人 が いる 状況 で 使用 し た 場合

「 破 城 槌 」 は 殺傷 性 ランク が A に 格上げ さ れ ます

バトル ボード の 危険 走行 どころ で は ない

明確 な レギュレーション 違反 だ と 思い ます が

そう ね 大事 に は 至らなかった けど

三 人 と も 三 日間 は ベッド の 上 で 絶対 安静 よ

しかし 状況 が よく 分かり ませ ん ね

三 人 が 同じ ビル の 中 に 肩 まって い だ ん です か

試合 開始 直後 に 奇襲 を 受け だ ん だ よ

開始 の 合図 前 に 索敵 を 始め て なきゃ でき ない よ

破 城 槌 は ともかく フライング は 間違い なく 故意 だ と 断言 できる

なるほど

そりゃ 大会 委員 も 慌て て いる だ ろ う ね

フライング を 防げ なかった から です か

それ は 大した 問題 じゃ ない よ

それ より 崩れ やすい 廃 ビル に スタート 地点 を 設定 した こと が

今回 の 事故 の 間接 的 な 原因 だ と いえる から ね

大会 委員 と して は

このまま 新人 戦 モノリス コード 自体 を 中止 に し たい ん じゃ ない か な

確かに 中止 の 声 も あった けど

結局 うち と 四 高 を 除く 形 で 予選 は 続行 中 よ

最悪 の 場合 当 校 は 予選 二 試合 で 棄権 でしょ う ね

最悪 の 場合 も 何 も 棄権 する しか ない と 思い ます が

それ に つい て は 十文字 君 が 折衝 中 よ

ねえ 達也 君 少し 相談 し たい こと が ある ん だ けど

ちょっと 一緒 に 来 て くれ ない か な

それ で 早速 な ん だ けど

今回 の 件 も 何者 か の 妨害 工作 と 考え られる か どう か です か

摩 利 の 事件 で

達也 君 は CAD に 細工 を さ れ た 可能 性 を 指摘 し て い た わ よ ね

はい

四 高 スタッフ は CAD に 破 城 槌 を 入れ て い ない と 主張 し て いる けど

達也 君 の 考え て いる とおり

当 校 を 標的 と し た 妨害 工作 が 行わ れ て いる と して

目的 は 何 だ と 思う

遺恨 かな それとも 春 の 一 件 の 報復 かな

春 の 事件 と は 別 口 です よ

えっ 何故 そう 言え る の

開幕 日 直前 の 真 夜中 に

ホテル へ 忍び 込も う と し た 賊 が い た ん です よ

人数 は 三 人 いずれ も 拳銃 で 武装 し て い まし た

初めて 聞い た わ

口止め さ れ て い まし た から

そい つ ら の 素性 も 少し で あれ ば 知って い ます

香港 系 の 犯罪 シンジケート らしい です よ

今回 の 九 校 戦 に ちょっか い を 出し て いる の は

あんまり 危ない 真似 は し ない で ね

どちら か と 言え ば いつも 巻き込ま れ て いる 立場 だ と 思う ん です が

首尾 は どう だ

予定 どおり だ 第 一 高校 は モノリス コード を 棄権 する しか ない

モノリス コード は 最も ポイント の 高い 競技 だ

新人 戦 の ポイント は 本 戦 の 二 分 の 一 と は いえ

影響 は 小さく ない

予選 と 戦い 方 が 変わる わけ じゃ ない

とにかく 持久 力 が 勝負 だ から ね ミラージバット は

気力 で 勝負 は 厳禁 だ

必要 な の は あくまで 冷静 な ぺ ー ス 配分

二 人 と も 自分 の 持ち味 を 出す こと だけ を 考え て い れ ば いい

大丈夫 それ で ワンツー フィニッシュ は いただき だ

はい ( うん ) わかり まし た

クソ 何で あんなに 小さな 起動 式 で 運動 が できる ん だ

まるで トーラス シルバー じゃ ない か

まるで トーラス シルバー みたい

汎用 型 の メイン システム と 特化 型 の サブシステム を つなぐ

最新 研究 成果 の 利用

インフェルノ

フォノン メーザー

ニブルヘイム

どれ も A 級 魔法 師 に しか 起動 式 が 公開 さ れ て い ない

高等 魔法 の プログラム

まるで トーラス シルバー みたい

う うん これ って

トーラス シルバー 本人 じゃ なきゃ 不可能 な ん じゃ

意外 と 俺 たち と 同じ 日本 の 青少年 かも しれ ませ ん

まさか まさか まさか まさか

まさか

達也 君 今日 は ご苦労様

期待 以上 の 成果 を 上げ て くれ て 感謝 し て い ます

選手 が 頑張って くれ まし た ので

もちろん みんな が 頑張って くれ た 結果 です

でも 達也 君 の 貢献 が とても 大きい の は

ここ に いる 全員 が 認め て いる わ

ありがとう ござい ます

現 段階 の 得点 一 位 は 第 一 高校

二 位 は 第 三 高校 で

新人 戦 だけ で み た 点差 は 五十 ポイント

モノリス コード このまま 棄権 し て も

新人 戦 の 準 優勝 は 確保 でき ます

新人 戦 が 始まる 前 は それ で 十 分 だ と 思って い た の だ けど

ここ まで 来 たら

新人 戦 も 優勝 を 目指し たい と 思う の

三 高 の モノリス コード に

一条 将 輝 君 と 吉祥寺 真 紅 郎 君 が 出 て いる の は 知って る

はい

あの ふた り が チーム を 組 ん で

トーナメント を 取りこぼす 可能 性 は 低い わ

だから 達也 君

モノリス コード に 出 て もらえ ませ ん か

二 つ お 聞き し て も いい です か

ええ 何かしら

予選 の 残り 二 試合 は 明日 に 延期 さ れ た 形 に なって いる ん です よ ね

その とおり よ 事情 を 鑑み て

明日 の 試合 スケジュール を 変更 し て もらえ る こと に なって い ます

怪我 で プレー が 続行 不能 の 場合 で あって も

選手 の 交代 は 認め られ て い ない はず です が

それ も 特例 で 認め て もらえ る こと に なり まし た

なぜ 自分 に 白羽 の 矢 が 立った の でしょ う

達也 君 が 最も 代役 に 相応しい と 思った から だ けど

実技 の 成績 は ともかく 実戦 の 腕 なら 君 は 多分

一 年生 男子 で ナンバーワン だ から な

モノリス コード は 実戦 で は あり ませ ん

肉体 的 な 攻撃 を 禁止 し た 魔法 競技 です 。

魔法 のみ の 戦闘 力 でも 君 は 十分 ずば抜け て いる と 思う ん だ が ね

しかし 自分 は 選手 で は あり ませ ん

代役 を 立てる なら

一 競技 に しか 出場 し て い ない 選手 が 何 人 も 残って いる はず です が

一 科 生 の プライド は この際 考慮 に 入れ ない と して も

代わり の 選手 が いる のに スタッフ から 代役 を 選ぶ の は

後々 精神 的 な しこり を 残す の で は ない か と 思わ れ ます が

甘える な 司 波

お前 は 既に 代表 チーム の 一員 だ

選手 で ある と か スタッフ で ある と か に 関わり なく

お前 は 一 年生 二百 名 の 中 から 選ば れ た 二十一 人 の 内 の 一 人

そして 今回 の 非常 事態 に 際 し

チーム リーダー で ある 七草 は お前 を 代役 と して 選 ん だ

チーム の 一員 で ある 以上 メンバー と して の 義務 を 果たせ

しかし

メンバー で ある 以上 リーダー の 決断 に 逆らう こと は 許さ れ ない

その 決断 に 問題 が ある と 判断 し た なら

リーダー を 補佐 する 立場 で ある 我々 が 止める

我々 以外 の メンバー に 異議 を 唱える こと は 許さ れ ない

そう 誰 で あ ろ う と だ

二 科 生 で ある こと を 逃げ道 に する な

弱者 の 地位 に 甘える な 司 波

たとえ 補欠 で あ ろ う と も 選ば れ た 以上 その 務 め を 果たせ

分かり まし た 義務 を 果たし ます

それ で 俺 以外 の メンバー は 誰 な ん でしょ う か

お前 が 決めろ

残り の 二 名 の 人選 は お前 に 任せる

時間 が 必要 なら 一 時間 後 に また ここ へ 来 て くれ

いえ その 必要 は あり ませ ん が

相手 が 了承 する か どう か

説得 に は 我々 も 立ち会う

誰 でも い い ん です か

チーム メンバー 以外 から 選 ん で も

それ は ちょっと

構わ ん

この 件 で は 例外 に 例外 を 積み重ね て いる

あと 一 つ や 二 つ 増え て も 今更 だ

十文字 君

では 1 E の 吉田 幹 比 古 と

同じく 1 E の 西城 レオンハルト を

おい 司 波

いい だ ろ う

達也 君 その 人選 の 理由 を 聞い て も 構わ ない か ね

無論 です

最大 の 理由 は 俺 が 男子 メンバー の 試合 も 練習 も

ほとんど 見て い ない と いう こと です

俺 は 彼ら の 得意 魔法 も 魔法 特性 も 何も 知り ませ ん

試合 は 明日 です 一 から 調べ て い た の で は

作戦 も 調整 も 間に合わ ない

今 の 二 人 なら 良く 知って いる と いう こと か

ええ 吉田 と 西城 の こと は

同じ クラス で ある と いう だけ で なく 良く 知って い ます

一理 ある

相手 の こと が 分 から なけ れ ば チーム プレイ は 難しい だ ろ う から な

それ で 最大 で ない 理由 は 何 か ね

実力 です よ

月 明かり 流れ込 ん で 影 を 並べ た

鏡 に 映る 世界 は

モノクロ

寄り添う 心 と 心 重ね た 記憶

リンク する 絆 と 傷 が 強 さ を くれ た

君 の ため に 何 が できる 私 が ここ に いる 理由 を

確か な こと は ひと つ 結 ん だ 約束

曇り の ない 眼差し を

遮る もの は 何も ない から

近く に いる 唯一 の 私 に だけ 届く 声

鏡 を 覗き込 ん だ 君 の 微笑み 顔 が み たい よ

ただ それ だけ で いい


Mahouka Koukou no Rettousei Episode 14 mahouka|koukou||rettousei|episode

第 三 高校 一 年 一条 将 輝 だ だい|みっ|こうこう|ひと|とし|ひと じょう|すすむ|あきら|

同じく 第 三 高校 一 年 の 吉祥寺 真 紅 郎 です おなじく|だい|みっ|こうこう|ひと|とし||きちじょうじ|まこと|くれない|ろう|

第 一 高校 一 年 司 波 達也 だ だい|ひと|こうこう|ひと|とし|つかさ|なみ|たつや|

それ で 「 クリムゾン プリンス 」 と 「 カーディナル ジョージ 」 が |||ぷりんす|||じょーじ|

試合 前 に 何 の 用 だ しあい|ぜん||なん||よう|

ほう 俺 の こと だけ で なく |おれ|||||

ジョージ の こと まで 知って いる と は 話 が 早い な じょーじ||||しって||||はなし||はやい|

司 波 達也 聞い た こと が ない 名 です つかさ|なみ|たつや|ききい|||||な|

ですが もう 忘れる こと は あり ませ ん ||わすれる|||||

おそらくは この 九 校 戦 始まって 以来 の 天才 技術 者 ||ここの|こう|いくさ|はじまって|いらい||てんさい|ぎじゅつ|もの

試合 前 に 失礼 か と も 思い まし た が しあい|ぜん||しつれい||||おもい|||

僕たち は 君 の 顔 を 見 に 来 まし た ぼくたち||きみ||かお||み||らい||

弱冠 十 三 歳 に し て じゃっかん|じゅう|みっ|さい|||

「 カーディナル コード 」 の 一 つ を 発見 し た 天才 少年 に |こーど||ひと|||はっけん|||てんさい|しょうねん|

「 天才 」 と 評価 さ れる と は 恐縮 だ が てんさい||ひょうか|||||きょうしゅく||

確かに 非常識 だ たしかに|ひじょうしき|

深雪 先 に 準備 し て おいで みゆき|さき||じゅんび|||

分かり まし た わかり||

「 プリンス 」 そろそろ 試合 じゃ ない の か ? ぷりんす||しあい||||

僕たち は 明日 の モノリス コード に 出場 し ます ぼくたち||あした|||こーど||しゅつじょう||

君 は どう なん です か ? きみ|||||

そっち は 担当 し ない ||たんとう||

そう です か 残念 です |||ざんねん|

いずれ 君 の 選手 と 戦って み たい です ね |きみ||せんしゅ||たたかって||||

無論 勝つ の は 僕たち です が むろん|かつ|||ぼくたち||

時間 を 取ら せ た な じかん||とら|||

次 の 機会 を 楽しみ に し て いる つぎ||きかい||たのしみ||||

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

限界 なんて 自分 次第 げんかい||じぶん|しだい

リミッター を 外し て ||はずし|

Nobodyknows もう 誰 も nobodyknows||だれ|

この先 を 知ら ない このさき||しら|

信じ て は 裏切ら れ てる しんじ|||うらぎら||

見渡せ ば いつ でも みわたせ|||

Nobodyends もう 誰 か に nobodyends||だれ||

頼る の は やめ て たよる||||

大切 な 秘密 に いつ でも 手招き さ れ てる よう で たいせつ||ひみつ||||てまねき|||||

このまま じゃ 前 に 進め ない ||ぜん||すすめ|

手 を 伸ばし て 君 に 届く よう に て||のばし||きみ||とどく||

強 がる だけ じゃ 守れ ない この 思い は 群 青 つよ||||まもれ|||おもい||ぐん|あお

狙い 定め 引き金 を 引 い て ねらい|さだめ|ひきがね||ひ||

誰 に も 真似 でき ない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|||ほんとう||めで|いま|うち||

何 か さ 異様 じゃ ない なん|||いよう||

選手 全員 黒 メガネ って せんしゅ|ぜんいん|くろ|めがね|

当然 じゃ ない の か ? とうぜん||||

光井 さん の 眩惑 魔法 対策 と し て は 一 番 手頃 で 確実 な ん だ から みつい|||げんわく|まほう|たいさく|||||ひと|ばん|てごろ||かくじつ||||

何 が 不満 な ん だ よ なん||ふまん||||

だって さ これ って 多分 達也 くん の 思う ツボ だ よ ? ||||たぶん|たつや|||おもう|つぼ||

安直 に ゴーグル を 使用 する なんて あんちょく||ごーぐる||しよう|| Qué fácil es usar gafas

今度 は 水飛沫 で 目 潰し を かける と か ? こんど||みずしぶき||め|つぶし||||

それ は どう かな

達也 が そんな 単純 な 手 を 使って くる と は 思え ない ん だ けど たつや|||たんじゅん||て||つかって||||おもえ||||

on your mark

出遅れ た ? でおくれ|

いや ついていって る

なん だ ? 今 の は ? ||いま||

コース に 影 が 落ち た よう な 気 が し た けど こーす||かげ||おち||||き||||

なるほど そういう こと か

なに ?

濃い 色 の ゴーグル で 視界 が 暗く なって いる 相手 選手 は こい|いろ||ごーぐる||しかい||くらく|||あいて|せんしゅ|

明るい 面 と 暗い 面 の 境目 で 水路 が 終わって いる と 錯覚 し て あかるい|おもて||くらい|おもて||さかいめ||すいろ||おわって|||さっかく||

暗い 面 に 入ら ない よう に し て しまう ん だ よ くらい|おもて||はいら|||||||||

幻 術 に こんな 使い 方 が ある なんて まぼろし|じゅつ|||つかい|かた|||

皆さん の 活躍 の おかげ で みなさん||かつやく|||

新人 戦 女子 ピラーズブレイク の 決勝 リーグ を しんじん|いくさ|じょし|||けっしょう|りーぐ|

我が 第 一 高校 の 出場 選手 が 独占 する こと に なり まし た わが|だい|ひと|こうこう||しゅつじょう|せんしゅ||どくせん||||||

司 波 さん 北山 さん 明智 さん 本当 に よく やって くれ まし た つかさ|なみ||きたやま||あけち||ほんとう||||||

この 初 の 快挙 に 対 し て 大会 委員 会 から 提案 が あり まし た |はつ||かいきょ||たい|||たいかい|いいん|かい||ていあん||||

決勝 リーグ の 順位 に 関 ら ず けっしょう|りーぐ||じゅんい||かん||

学校 に 与え られる ポイント の 合計 は 同じ に なり ます から がっこう||あたえ||ぽいんと||ごうけい||おなじ||||

決勝 リーグ を 行わ ず 三 人 を 同率 優勝 と し て は どう か と けっしょう|りーぐ||おこなわ||みっ|じん||どうりつ|ゆうしょう|||||||

あ … あの 私 実は 体調 が 悪く て ||わたくし|じつは|たいちょう||わるく|

今 の お 話 を 伺う 前 から 棄権 でも かまわ ない と 思って い まし た いま|||はなし||うかがう|ぜん||きけん|||||おもって|||

そう です か

私 は 戦い たい と 思い ます わたくし||たたかい|||おもい|

深雪 と 本気 で 競う こと の できる この チャンス を みゆき||ほんき||きそう|||||ちゃんす|

私 は 逃し たく ない です わたくし||のがし|||

そう です か

深雪 さん は どう し たい です か みゆき|||||||

北山 さん が 私 と の 試合 を 望む の で あれ ば きたやま|||わたくし|||しあい||のぞむ||||

私 の 方 に それ を お 断り する 理由 は あり ませ ん わたくし||かた|||||ことわり||りゆう||||

届か ない さすが は 深雪 とどか||||みゆき

だったら

二 つ の CAD の 同時 操作 ? ふた|||cad||どうじ|そうさ

雫 あなた それ を 会得 し た の ? しずく||||えとく|||

フォノン メーザー ?

あんな 高等 魔法 を 出し て くる だ なんて |こうとう|まほう||だし||||

残念 だ けど ざんねん||

甘い わ 雫 あまい||しずく

ニブルヘイム だ と ?

液体 窒素 すら 発生 さ せる 広域 冷却 魔法 と は … えきたい|ちっそ||はっせい|||こういき|れいきゃく|まほう||

優勝 おめでとう ゆうしょう|

ありがとう

雫 は 残念 だった ね しずく||ざんねん||

うん 悔しい よ |くやしい|

雫 最初 から 勝て る と は 思って なかった しずく|さいしょ||かて||||おもって| そう

でも 手 も 足 も 出 なかった |て||あし||だ|

悔しい よ ほのか くやしい||

残念 だった ね ざんねん||

ねっ お 茶 行か ない ? ||ちゃ|いか|

少し お腹 が 空 い ちゃ った の すこし|おなか||から||||

ありがとう

三 年 前 に 勃発 し た 新 ソ連 の 佐渡 侵攻 作戦 に 対 し みっ|とし|ぜん||ぼっぱつ|||しん|それん||さど|しんこう|さくせん||たい|

弱冠 十 三 歳 で 義 勇 兵 と して 防衛 線 に 加わり じゃっかん|じゅう|みっ|さい||ただし|いさみ|つわもの|||ぼうえい|せん||くわわり

「 爆裂 」 の 魔法 を 以 て 数 多く の 敵 兵 を 葬った ばくれつ||まほう||い||すう|おおく||てき|つわもの||ほうむった

実戦 経験 済み の 魔法 師 じっせん|けいけん|すみ||まほう|し

この 実績 に より |じっせき||

「 一 条 の クリムゾン プリンス 」 と 称 せ られる こと に なった ひと|じょう|||ぷりんす||そや|||||

仮説 上 の 存在 だった かせつ|うえ||そんざい|

「 カーディナル コード 」 の 一 つ を 発見 し た 天才 魔法 師 |こーど||ひと|||はっけん|||てんさい|まほう|し

魔法 式 の 原理 論 方面 の 研究 者 なら まほう|しき||げんり|ろん|ほうめん||けんきゅう|もの|

知ら ぬ 者 は い ない と 言わ れる ほど 注目 さ れ て いる 英才 しら||もの|||||いわ|||ちゅうもく|||||えいさい

あの 二 人 が 同じ 学校 の 同じ 学年 に 在籍 し て いる と いう の は |ふた|じん||おなじ|がっこう||おなじ|がくねん||ざいせき|||||||

反則 級 の 偶然 だ はんそく|きゅう||ぐうぜん|

少なくとも 新人 戦 の レベル で は 敵 無し だ ろ う すくなくとも|しんじん|いくさ||れべる|||てき|なし|||

森崎 たち も 気の毒 に な もりさき|||きのどく||

まあ 救い が ある と すれ ば |すくい|||||

「 爆裂 」 が 大会 で 使用 制限 の ある ばくれつ||たいかい||しよう|せいげん||

殺傷 性 A ランク の 魔法 だ と いう こと くらい か さっしょう|せい|a|らんく||まほう||||||

一 試合 目 は 順当 に 勝った と いう こと だ し ひと|しあい|め||じゅんとう||かった|||||

二 試合 目 は ここ まで 最 下位 の 四 高 だ ふた|しあい|め||||さい|かい||よっ|たか|

さすが に 取りこぼし は し ない だ ろ う ||とりこぼし||||||

状況 は どう だ じょうきょう|||

お 兄 様 |あに|さま

何 が あった ん だ なん||||

事故 か じこ|

はい 事故 と 言い ます か … |じこ||いい||

深雪 あれ は 事故 じゃ ない よ みゆき|||じこ|||

故意 の 「 オーバー アタック 」 明確 な ルール 違反 だ よ こい||おーばー|あたっく|めいかく||るーる|いはん||

雫 今 の 段階 で あまり 滅多 な こと を 言う もの じゃ ない わ しずく|いま||だんかい|||めった||||いう||||

まだ 確証 は ない ん だ から |かくしょう|||||

それ で 森崎 たち は ? ||もりさき||

重傷 よ じゅうしょう|

市街 地 フィールド の 試合 だった ん だ けど しがい|ち|ふぃーるど||しあい||||

廃 ビル の 中 で 「 破 城 槌 」 を 受け て ね はい|びる||なか||やぶ|しろ|つち||うけ||

瓦礫 の 下敷き に なっちゃ っ た の がれき||したじき|||||

屋内 に 人 が いる 状況 で 使用 し た 場合 おくない||じん|||じょうきょう||しよう|||ばあい

「 破 城 槌 」 は 殺傷 性 ランク が A に 格上げ さ れ ます やぶ|しろ|つち||さっしょう|せい|らんく||a||かくあげ|||

バトル ボード の 危険 走行 どころ で は ない |ぼーど||きけん|そうこう||||

明確 な レギュレーション 違反 だ と 思い ます が めいかく|||いはん|||おもい||

そう ね 大事 に は 至らなかった けど ||だいじ|||いたらなかった|

三 人 と も 三 日間 は ベッド の 上 で 絶対 安静 よ みっ|じん|||みっ|にち かん||べっど||うえ||ぜったい|あんせい|

しかし 状況 が よく 分かり ませ ん ね |じょうきょう|||わかり|||

三 人 が 同じ ビル の 中 に 肩 まって い だ ん です か みっ|じん||おなじ|びる||なか||かた||||||

試合 開始 直後 に 奇襲 を 受け だ ん だ よ しあい|かいし|ちょくご||きしゅう||うけ||||

開始 の 合図 前 に 索敵 を 始め て なきゃ でき ない よ かいし||あいず|ぜん||さくてき||はじめ|||||

破 城 槌 は ともかく フライング は 間違い なく 故意 だ と 断言 できる やぶ|しろ|つち|||ふらいんぐ||まちがい||こい|||だんげん|

なるほど

そりゃ 大会 委員 も 慌て て いる だ ろ う ね |たいかい|いいん||あわて||||||

フライング を 防げ なかった から です か ふらいんぐ||ふせげ||||

それ は 大した 問題 じゃ ない よ ||たいした|もんだい|||

それ より 崩れ やすい 廃 ビル に スタート 地点 を 設定 した こと が ||くずれ||はい|びる||すたーと|ちてん||せってい|||

今回 の 事故 の 間接 的 な 原因 だ と いえる から ね こんかい||じこ||かんせつ|てき||げんいん|||||

大会 委員 と して は たいかい|いいん|||

このまま 新人 戦 モノリス コード 自体 を 中止 に し たい ん じゃ ない か な |しんじん|いくさ||こーど|じたい||ちゅうし||||||||

確かに 中止 の 声 も あった けど たしかに|ちゅうし||こえ|||

結局 うち と 四 高 を 除く 形 で 予選 は 続行 中 よ けっきょく|||よっ|たか||のぞく|かた||よせん||ぞっこう|なか|

最悪 の 場合 当 校 は 予選 二 試合 で 棄権 でしょ う ね さいあく||ばあい|とう|こう||よせん|ふた|しあい||きけん|||

最悪 の 場合 も 何 も 棄権 する しか ない と 思い ます が さいあく||ばあい||なん||きけん|||||おもい||

それ に つい て は 十文字 君 が 折衝 中 よ |||||じゅうもんじ|きみ||せっしょう|なか|

ねえ 達也 君 少し 相談 し たい こと が ある ん だ けど |たつや|きみ|すこし|そうだん||||||||

ちょっと 一緒 に 来 て くれ ない か な |いっしょ||らい|||||

それ で 早速 な ん だ けど ||さっそく||||

今回 の 件 も 何者 か の 妨害 工作 と 考え られる か どう か です か こんかい||けん||なにもの|||ぼうがい|こうさく||かんがえ||||||

摩 利 の 事件 で さす|り||じけん|

達也 君 は CAD に 細工 を さ れ た 可能 性 を 指摘 し て い た わ よ ね たつや|きみ||cad||さいく|||||かのう|せい||してき|||||||

はい

四 高 スタッフ は CAD に 破 城 槌 を 入れ て い ない と 主張 し て いる けど よっ|たか|すたっふ||cad||やぶ|しろ|つち||いれ|||||しゅちょう||||

達也 君 の 考え て いる とおり たつや|きみ||かんがえ|||

当 校 を 標的 と し た 妨害 工作 が 行わ れ て いる と して とう|こう||ひょうてき||||ぼうがい|こうさく||おこなわ|||||

目的 は 何 だ と 思う もくてき||なん|||おもう

遺恨 かな それとも 春 の 一 件 の 報復 かな いこん|||はる||ひと|けん||ほうふく|

春 の 事件 と は 別 口 です よ はる||じけん|||べつ|くち||

えっ 何故 そう 言え る の |なぜ||いえ||

開幕 日 直前 の 真 夜中 に かいまく|ひ|ちょくぜん||まこと|よなか|

ホテル へ 忍び 込も う と し た 賊 が い た ん です よ ほてる||しのび|こも|||||ぞく||||||

人数 は 三 人 いずれ も 拳銃 で 武装 し て い まし た にんずう||みっ|じん|||けんじゅう||ぶそう|||||

初めて 聞い た わ はじめて|ききい||

口止め さ れ て い まし た から くちどめ|||||||

そい つ ら の 素性 も 少し で あれ ば 知って い ます ||||すじょう||すこし||||しって||

香港 系 の 犯罪 シンジケート らしい です よ ほんこん|けい||はんざい||||

今回 の 九 校 戦 に ちょっか い を 出し て いる の は こんかい||ここの|こう|いくさ|||||だし||||

あんまり 危ない 真似 は し ない で ね |あぶない|まね|||||

どちら か と 言え ば いつも 巻き込ま れ て いる 立場 だ と 思う ん です が |||いえ|||まきこま||||たちば|||おもう|||

首尾 は どう だ しゅび|||

予定 どおり だ 第 一 高校 は モノリス コード を 棄権 する しか ない よてい|||だい|ひと|こうこう|||こーど||きけん|||

モノリス コード は 最も ポイント の 高い 競技 だ |こーど||もっとも|ぽいんと||たかい|きょうぎ|

新人 戦 の ポイント は 本 戦 の 二 分 の 一 と は いえ しんじん|いくさ||ぽいんと||ほん|いくさ||ふた|ぶん||ひと|||

影響 は 小さく ない えいきょう||ちいさく|

予選 と 戦い 方 が 変わる わけ じゃ ない よせん||たたかい|かた||かわる|||

とにかく 持久 力 が 勝負 だ から ね ミラージバット は |じきゅう|ちから||しょうぶ|||||

気力 で 勝負 は 厳禁 だ きりょく||しょうぶ||げんきん|

必要 な の は あくまで 冷静 な ぺ ー ス 配分 ひつよう|||||れいせい|||-||はいぶん

二 人 と も 自分 の 持ち味 を 出す こと だけ を 考え て い れ ば いい ふた|じん|||じぶん||もちあじ||だす||||かんがえ|||||

大丈夫 それ で ワンツー フィニッシュ は いただき だ だいじょうぶ|||||||

はい ( うん ) わかり まし た

クソ 何で あんなに 小さな 起動 式 で 運動 が できる ん だ くそ|なんで||ちいさな|きどう|しき||うんどう||||

まるで トーラス シルバー じゃ ない か

まるで トーラス シルバー みたい

汎用 型 の メイン システム と 特化 型 の サブシステム を つなぐ はんよう|かた|||しすてむ||とっか|かた||||

最新 研究 成果 の 利用 さいしん|けんきゅう|せいか||りよう

インフェルノ

フォノン メーザー

ニブルヘイム

どれ も A 級 魔法 師 に しか 起動 式 が 公開 さ れ て い ない ||a|きゅう|まほう|し|||きどう|しき||こうかい|||||

高等 魔法 の プログラム こうとう|まほう||ぷろぐらむ

まるで トーラス シルバー みたい

う うん これ って

トーラス シルバー 本人 じゃ なきゃ 不可能 な ん じゃ ||ほんにん|||ふかのう|||

意外 と 俺 たち と 同じ 日本 の 青少年 かも しれ ませ ん いがい||おれ|||おなじ|にっぽん||せいしょうねん||||

まさか まさか まさか まさか

まさか

達也 君 今日 は ご苦労様 たつや|きみ|きょう||ごくろうさま

期待 以上 の 成果 を 上げ て くれ て 感謝 し て い ます きたい|いじょう||せいか||あげ||||かんしゃ||||

選手 が 頑張って くれ まし た ので せんしゅ||がんばって||||

もちろん みんな が 頑張って くれ た 結果 です |||がんばって|||けっか|

でも 達也 君 の 貢献 が とても 大きい の は |たつや|きみ||こうけん|||おおきい||

ここ に いる 全員 が 認め て いる わ |||ぜんいん||みとめ|||

ありがとう ござい ます

現 段階 の 得点 一 位 は 第 一 高校 げん|だんかい||とくてん|ひと|くらい||だい|ひと|こうこう

二 位 は 第 三 高校 で ふた|くらい||だい|みっ|こうこう|

新人 戦 だけ で み た 点差 は 五十 ポイント しんじん|いくさ|||||てんさ||ごじゅう|ぽいんと

モノリス コード このまま 棄権 し て も |こーど||きけん|||

新人 戦 の 準 優勝 は 確保 でき ます しんじん|いくさ||じゅん|ゆうしょう||かくほ||

新人 戦 が 始まる 前 は それ で 十 分 だ と 思って い た の だ けど しんじん|いくさ||はじまる|ぜん||||じゅう|ぶん|||おもって|||||

ここ まで 来 たら ||らい|

新人 戦 も 優勝 を 目指し たい と 思う の しんじん|いくさ||ゆうしょう||まなざし|||おもう|

三 高 の モノリス コード に みっ|たか|||こーど|

一条 将 輝 君 と 吉祥寺 真 紅 郎 君 が 出 て いる の は 知って る ひと じょう|すすむ|あきら|きみ||きちじょうじ|まこと|くれない|ろう|きみ||だ|||||しって|

はい

あの ふた り が チーム を 組 ん で ||||ちーむ||くみ||

トーナメント を 取りこぼす 可能 性 は 低い わ とーなめんと||とりこぼす|かのう|せい||ひくい|

だから 達也 君 |たつや|きみ

モノリス コード に 出 て もらえ ませ ん か |こーど||だ|||||

二 つ お 聞き し て も いい です か ふた|||きき||||||

ええ 何かしら |なにかしら

予選 の 残り 二 試合 は 明日 に 延期 さ れ た 形 に なって いる ん です よ ね よせん||のこり|ふた|しあい||あした||えんき||||かた|||||||

その とおり よ 事情 を 鑑み て |||じじょう||かんがみ|

明日 の 試合 スケジュール を 変更 し て もらえ る こと に なって い ます あした||しあい|すけじゅーる||へんこう|||||||||

怪我 で プレー が 続行 不能 の 場合 で あって も けが||ぷれー||ぞっこう|ふのう||ばあい|||

選手 の 交代 は 認め られ て い ない はず です が せんしゅ||こうたい||みとめ|||||||

それ も 特例 で 認め て もらえ る こと に なり まし た ||とくれい||みとめ||||||||

なぜ 自分 に 白羽 の 矢 が 立った の でしょ う |じぶん||しらは||や||たった|||

達也 君 が 最も 代役 に 相応しい と 思った から だ けど たつや|きみ||もっとも|だいやく||ふさわしい||おもった|||

実技 の 成績 は ともかく 実戦 の 腕 なら 君 は 多分 じつぎ||せいせき|||じっせん||うで||きみ||たぶん

一 年生 男子 で ナンバーワン だ から な ひと|ねんせい|だんし||なんばーわん|||

モノリス コード は 実戦 で は あり ませ ん |こーど||じっせん|||||

肉体 的 な 攻撃 を 禁止 し た 魔法 競技 です 。 にくたい|てき||こうげき||きんし|||まほう|きょうぎ|

魔法 のみ の 戦闘 力 でも 君 は 十分 ずば抜け て いる と 思う ん だ が ね まほう|||せんとう|ちから||きみ||じゅうぶん|ずばぬけ||||おもう||||

しかし 自分 は 選手 で は あり ませ ん |じぶん||せんしゅ|||||

代役 を 立てる なら だいやく||たてる|

一 競技 に しか 出場 し て い ない 選手 が 何 人 も 残って いる はず です が ひと|きょうぎ|||しゅつじょう|||||せんしゅ||なん|じん||のこって||||

一 科 生 の プライド は この際 考慮 に 入れ ない と して も ひと|か|せい||ぷらいど||このさい|こうりょ||いれ||||

代わり の 選手 が いる のに スタッフ から 代役 を 選ぶ の は かわり||せんしゅ||||すたっふ||だいやく||えらぶ||

後々 精神 的 な しこり を 残す の で は ない か と 思わ れ ます が あとあと|せいしん|てき||||のこす|||||||おもわ|||

甘える な 司 波 あまえる||つかさ|なみ

お前 は 既に 代表 チーム の 一員 だ おまえ||すでに|だいひょう|ちーむ||いちいん|

選手 で ある と か スタッフ で ある と か に 関わり なく せんしゅ|||||すたっふ||||||かかわり|

お前 は 一 年生 二百 名 の 中 から 選ば れ た 二十一 人 の 内 の 一 人 おまえ||ひと|ねんせい|にひゃく|な||なか||えらば|||にじゅういち|じん||うち||ひと|じん

そして 今回 の 非常 事態 に 際 し |こんかい||ひじょう|じたい||さい|

チーム リーダー で ある 七草 は お前 を 代役 と して 選 ん だ ちーむ|りーだー|||ななくさ||おまえ||だいやく|||せん||

チーム の 一員 で ある 以上 メンバー と して の 義務 を 果たせ ちーむ||いちいん|||いじょう|めんばー||||ぎむ||はたせ

しかし

メンバー で ある 以上 リーダー の 決断 に 逆らう こと は 許さ れ ない めんばー|||いじょう|りーだー||けつだん||さからう|||ゆるさ||

その 決断 に 問題 が ある と 判断 し た なら |けつだん||もんだい||||はんだん|||

リーダー を 補佐 する 立場 で ある 我々 が 止める りーだー||ほさ||たちば|||われわれ||とどめる

我々 以外 の メンバー に 異議 を 唱える こと は 許さ れ ない われわれ|いがい||めんばー||いぎ||となえる|||ゆるさ||

そう 誰 で あ ろ う と だ |だれ||||||

二 科 生 で ある こと を 逃げ道 に する な ふた|か|せい|||||にげみち|||

弱者 の 地位 に 甘える な 司 波 じゃくしゃ||ちい||あまえる||つかさ|なみ

たとえ 補欠 で あ ろ う と も 選ば れ た 以上 その 務 め を 果たせ |ほけつ|||||||えらば|||いじょう||つとむ|||はたせ

分かり まし た 義務 を 果たし ます わかり|||ぎむ||はたし|

それ で 俺 以外 の メンバー は 誰 な ん でしょ う か ||おれ|いがい||めんばー||だれ|||||

お前 が 決めろ おまえ||きめろ

残り の 二 名 の 人選 は お前 に 任せる のこり||ふた|な||じんせん||おまえ||まかせる

時間 が 必要 なら 一 時間 後 に また ここ へ 来 て くれ じかん||ひつよう||ひと|じかん|あと|||||らい||

いえ その 必要 は あり ませ ん が ||ひつよう|||||

相手 が 了承 する か どう か あいて||りょうしょう||||

説得 に は 我々 も 立ち会う せっとく|||われわれ||たちあう

誰 でも い い ん です か だれ||||||

チーム メンバー 以外 から 選 ん で も ちーむ|めんばー|いがい||せん|||

それ は ちょっと

構わ ん かまわ|

この 件 で は 例外 に 例外 を 積み重ね て いる |けん|||れいがい||れいがい||つみかさね||

あと 一 つ や 二 つ 増え て も 今更 だ |ひと|||ふた||ふえ|||いまさら|

十文字 君 じゅうもんじ|きみ

では 1 E の 吉田 幹 比 古 と |e||よしだ|みき|ひ|ふる|

同じく 1 E の 西城 レオンハルト を おなじく|e||さいじょう||

おい 司 波 |つかさ|なみ

いい だ ろ う

達也 君 その 人選 の 理由 を 聞い て も 構わ ない か ね たつや|きみ||じんせん||りゆう||ききい|||かまわ|||

無論 です むろん|

最大 の 理由 は 俺 が 男子 メンバー の 試合 も 練習 も さいだい||りゆう||おれ||だんし|めんばー||しあい||れんしゅう|

ほとんど 見て い ない と いう こと です |みて||||||

俺 は 彼ら の 得意 魔法 も 魔法 特性 も 何も 知り ませ ん おれ||かれら||とくい|まほう||まほう|とくせい||なにも|しり||

試合 は 明日 です 一 から 調べ て い た の で は しあい||あした||ひと||しらべ||||||

作戦 も 調整 も 間に合わ ない さくせん||ちょうせい||まにあわ|

今 の 二 人 なら 良く 知って いる と いう こと か いま||ふた|じん||よく|しって|||||

ええ 吉田 と 西城 の こと は |よしだ||さいじょう|||

同じ クラス で ある と いう だけ で なく 良く 知って い ます おなじ|くらす||||||||よく|しって||

一理 ある いちり|

相手 の こと が 分 から なけ れ ば チーム プレイ は 難しい だ ろ う から な あいて||||ぶん|||||ちーむ|||むずかしい|||||

それ で 最大 で ない 理由 は 何 か ね ||さいだい|||りゆう||なん||

実力 です よ じつりょく||

月 明かり 流れ込 ん で 影 を 並べ た つき|あかり|ながれこ|||かげ||ならべ|

鏡 に 映る 世界 は きよう||うつる|せかい|

モノクロ

寄り添う 心 と 心 重ね た 記憶 よりそう|こころ||こころ|かさね||きおく

リンク する 絆 と 傷 が 強 さ を くれ た りんく||きずな||きず||つよ||||

君 の ため に 何 が できる 私 が ここ に いる 理由 を きみ||||なん|||わたくし|||||りゆう|

確か な こと は ひと つ 結 ん だ 約束 たしか||||||けつ|||やくそく

曇り の ない 眼差し を くもり|||まなざし|

遮る もの は 何も ない から さえぎる|||なにも||

近く に いる 唯一 の 私 に だけ 届く 声 ちかく|||ゆいいつ||わたくし|||とどく|こえ

鏡 を 覗き込 ん だ 君 の 微笑み 顔 が み たい よ きよう||のぞきこ|||きみ||ほおえみ|かお||||

ただ それ だけ で いい