Psycho-Pass Episode 21 psycho|pass|episode Psycho-Pass Episode 21

ウカノミタマ * ウイルス の 調整 って の は |ういるす||ちょうせい|||

そう 簡単 に できる もん な の か ね |かんたん|||||||

作業 工程 自体 は ほぼ 全 自動 の はず です から ね さぎょう|こうてい|じたい|||ぜん|じどう|||||

機材 さえ 生き て い れ ば きざい||いき||||

そもそも アップ デート の 容易 さ が ウカノミタマ の 利点 です し … |あっぷ|でーと||ようい|||||りてん||

善玉 ウイルス が 本物 の 病原 菌 に 化ける と は な ぜんだま|ういるす||ほんもの||びょうげん|きん||ばける|||

食料 自給 を 守る 鉄 の 壁 か と 思って い たら しょくりょう|じきゅう||まもる|くろがね||かべ|||おもって||

実は 諸刃 の 剣 だった わけ だ じつは|もろは||けん|||

出し て くれ だし||

「 イエス は 別 の 例え を 持ち出し て 言わ れ た 」 いえす||べつ||たとえ||もちだし||いわ||

「 天 の 国 は 次の よう に 例え られる ある 人 が 良い 種 を 畑 に 播 い た 」 てん||くに||つぎの|||たとえ|||じん||よい|しゅ||はたけ||ばん||

「 人々 が 眠って いる 間 に 敵 が 来 て ひとびと||ねむって||あいだ||てき||らい|

麦 の 中 に 毒 麦 を 播 い て 行った 」 むぎ||なか||どく|むぎ||ばん|||おこなった

セキュリティー は 生き てる ||いき|

他 に 入れ そう な 場所 は … た||いれ|||ばしょ|

くそ … 何て 広 さ だ |なんて|ひろ||

北陸 全域 に 配給 する ため の 防御 ウイルス を ほくりく|ぜんいき||はいきゅう||||ぼうぎょ|ういるす|

一括 管理 し て いる 工場 です から ね いっかつ|かんり||||こうじょう|||

これ だけ の 規模 の 設備 が 完全 無人 化 さ れ た まま 稼働 し てる なんて な … |||きぼ||せつび||かんぜん|むじん|か|||||かどう||||

図体 が 大きい 獲物 ほど 狙い やすい ずうたい||おおきい|えもの||ねらい|

鯨 も 殺す ほど の 毒 針 を 使う と なれ ば なおさら … くじら||ころす|||どく|はり||つかう||||

槙島 らしい 戦術 です よ まきしま||せんじゅつ||

多分 狡 噛 さ ん です たぶん|こう|か|||

私 たち が 着陸 する の が 見え た ん でしょ う わたくし|||ちゃくりく||||みえ||||

彼 も すぐ 近く に い ます かれ|||ちかく|||

常 守 です とわ|しゅ|

思いの外 早い お出まし だった な おもいのほか|はやい|おでまし||

公安 局 を 舐め ない で ください こうあん|きょく||なめ|||

あなた だけ が 槙島 を 追い詰め られる わけ じゃ あり ませ ん |||まきしま||おいつめ||||||

やつ は もう 施設 内 に 入って る |||しせつ|うち||はいって|

おそらく 管 巻 が ラボ に 残し て いった 機材 を 使い |かん|かん||||のこし|||きざい||つかい

ウカノミタマ の 調整 に 取り掛かって いる はず だ ||ちょうせい||とりかかって|||

あるいは もう 終わら せ て いる か も … ||おわら|||||

あの 男 の 思いどおり に は さ せ ませ ん |おとこ||おもいどおり||||||

だ と し たら 時間 が ない ||||じかん||

やつ が 弄った ウカノミタマ を 撒き散らす 前 に ||いじった|||まきちらす|ぜん|

ここ の 施設 そのもの を 停止 さ せる しか ない ||しせつ|その もの||ていし||||

公安 局 の 権限 で この 施設 へ の 電力 供給 を 遮断 できる はず だ な こうあん|きょく||けんげん|||しせつ|||でんりょく|きょうきゅう||しゃだん||||

その 場合 センター の 機能 だけ で なく |ばあい|せんたー||きのう|||

セキュリティー システム も 全滅 です |しすてむ||ぜんめつ|

あなた の 狙い は それ です ね ||ねらい||||

私 たち を 利用 し て セキュリティー を 解除 さ せ わたくし|||りよう|||||かいじょ||

先回り し て 槙島 を 殺す つもり でしょ う さきまわり|||まきしま||ころす|||

やら せ ませ ん よ 絶対 に … |||||ぜったい|

槙島 は この 国 を 潰す 気 で いる まきしま|||くに||つぶす|き||

今 公安 局 が 選べる 選択肢 は 一 つ だけ だ いま|こうあん|きょく||えらべる|せんたくし||ひと|||

電力 を 止めろ でんりょく||とどめろ

それ で この 国 が 救わ れる |||くに||すくわ|

私 は あなた も 救い ます わたくし||||すくい|

狡 噛 慎 也 を 殺人 犯 に は さ せ ませ ん こう|か|まこと|や||さつじん|はん||||||

なら 早い者勝ち だ な |はやいものがち||

この 施設 セキュリティー システム の 権限 だけ |しせつ||しすてむ||けんげん|

農林 省 から 委譲 し て もらう わけ に は いか ない ん です か のうりん|しょう||いじょう|||||||||||

手続き に 時間 を 食う てつづき||じかん||くう

その 隙 に 槙島 が 王手 を かける かも しれ ん |すき||まきしま||おうて|||||

ここ は 狡 噛 の 言う とおり ||こう|か||いう|

施設 そのもの を 停止 さ せる しか 手 は ない しせつ|その もの||ていし||||て||

六合 塚 むっ ごう|つか

予備 電源 へ の 切り替え コマンド は 凍結 済み です よび|でんげん|||きりかえ|||とうけつ|すみ|

後 は 発電 所 から の 送電 を 止める だけ あと||はつでん|しょ|||そうでん||とどめる|

一 つ 確認 さ せ て ください ひと||かくにん||||

もし 狡 噛 さ ん と 遭遇 し た 時 犯罪 係数 が ３００ を 超え て |こう|か||||そうぐう|||じ|はんざい|けいすう|||こえ|

エリミネーター が 起動 する よう なら ||きどう|||

発砲 を 控え て 私 を 呼 ん で ください はっぽう||ひかえ||わたくし||よ|||

君 を 呼 ん で どう なる きみ||よ||||

狡 噛 さ ん 相手 に は 切り札 が あり ます こう|か|||あいて|||きりふだ|||

大丈夫 任せ て ください だいじょうぶ|まかせ||

私 たち は これ から 槙島 聖 護 を 追う わたくし|||||まきしま|せい|まもる||おう

協力 し て くれる わ よ ね きょうりょく||||||

「 無論 です 」 むろん|

なら この 銃 セーフティー を 解除 し た まま ||じゅう|||かいじょ|||

機能 を パラ ライザー に 固定 し て きのう|||||こてい||

できる でしょ

「 ドミネーター は 計測 し た 犯罪 係数 に 基づ い て ||けいそく|||はんざい|けいすう||もとづ||

執行 モード が 決定 さ れ ます 」 しっこう|もーど||けってい|||

「 これ は 現在 の 治安 維持 の 根幹 で あり ||げんざい||ちあん|いじ||こんかん||

不可侵 の システム です 」 ふかしん||しすてむ|

槙島 に 立ち向かう に は それ 相応 の 強力 な 武器 が いる まきしま||たちむかう||||そうおう||きょうりょく||ぶき||

私 たち だって 自分 の 身 は 守ら なきゃ なら ない わたくし|||じぶん||み||まもら|||

もし ドミネーター が 使え ない なら |||つかえ||

より 原始 的 な 武器 に 頼る しか なくなる わ |げんし|てき||ぶき||たよる|||

最悪 の 場合 … さいあく||ばあい

それ で 槙島 を 殺す 羽目 に なる かも しれ ない ||まきしま||ころす|はめ|||||

「 それ は あなた 方 の 自助 努力 の 欠落 に よる もの です 」 |||かた||じじょ|どりょく||けつらく||||

私 たち の 能力 に は 限界 が ある し わたくし|||のうりょく|||げんかい|||

槙島 を 無事 確保 できる 確率 は １００ ％ に は 及ば ない わ まきしま||ぶじ|かくほ||かくりつ||||およば||

ここ で あなた たち が 一 つ 特例 を 認め れ ば |||||ひと||とくれい||みとめ||

その 確率 を 少し 改善 できる |かくりつ||すこし|かいぜん|

何 が 最善 の 判断 か なん||さいぜん||はんだん|

考え て み なさい よ かんがえ||||

損得 勘定 は 得意 でしょ そんとく|かんじょう||とくい|

「 現 時点 より 槙島 聖 護 捕獲 の 達成 に 至る まで げん|じてん||まきしま|せい|まもる|ほかく||たっせい||いたる|

該当 する 端末 装置 の 特例 を 許可 し ます 」 がいとう||たんまつ|そうち||とくれい||きょか||

「 セーフティー 常時 解除 」 |じょうじ|かいじょ

「 モード ノン リーサル * パラ ライザー 」 もーど||||

「 ただし 他の 捜査 官 に は 露見 し ない よう |たの|そうさ|かん|||ろけん|||

運用 に は 細心 の 注意 を 払って ください 」 うんよう|||さいしん||ちゅうい||はらって|

分かって る わ わかって||

おい お 嬢ちゃん … ||じょうちゃん

局長 に 呼び出さ れ て から こっち ちょっと 変 だ ぞ きょくちょう||よびださ||||||へん||

何 が あった の か 知ら ない が なん|||||しら||

何もかも し ょい 込み 過ぎ じゃ ない の か なにもかも|||こみ|すぎ||||

心配 です か しんぱい||

ああ 狡 噛 の 時 と 一緒 だ |こう|か||じ||いっしょ|

突っ走り 過ぎ た 監視 官 の 末路 なんて つっぱしり|すぎ||かんし|かん||まつろ|

俺 は そう 何度 も 見 た か ない おれ|||なんど||み|||

それ なら 私 の 犯罪 係数 確かめ て み ます ||わたくし||はんざい|けいすう|たしかめ|||

おいおい …

構い ませ ん かまい||

ドミネーター を 向け て み て ください ||むけ||||

記録 は 監視 官 権限 で 削除 し ます から きろく||かんし|かん|けんげん||さくじょ|||

「 犯罪 係数 ２４ 」 はんざい|けいすう

「 刑事 課 登録 監視 官 」 けいじ|か|とうろく|かんし|かん

ねっ 今 の 私 は システム の 望み どおり の 人間 な ん です よ |いま||わたくし||しすてむ||のぞみ|||にんげん||||

じゃあ 六合 塚 さん お 願い し ます |むっ ごう|つか|||ねがい||

了解 りょうかい

施設 全域 へ の 送電 を カット し ます しせつ|ぜんいき|||そうでん||かっと||

やって くれる な 公安 局 … |||こうあん|きょく

よし

ともかく 槙島 の バイオ テロ は これ で 完全 に 失敗 だ |まきしま|||てろ||||かんぜん||しっぱい|

冷静 な 判断 力 が あれ ば すぐさま 逃げ出す 算段 を 打つ ん じゃ ない か れいせい||はんだん|ちから|||||にげだす|さんだん||うつ||||

そう でしょう か

槙島 の これ まで の 行動 は 確かに 周到 で し た けど まきしま|||||こうどう||たしかに|しゅうとう||||

損得 勘定 だけ で は 割り切れ なかった 気 が し ます そんとく|かんじょう||||わりきれ||き|||

この 期 に 及んで あいつ が まだ 粘る と |き||およんで||||ねばる|

手 が ある と すれ ば … 非常 電源 て||||||ひじょう|でんげん

今 は まだ 外部 から の コマンド で 切り替え を 遮断 し てる だけ です よ ね いま|||がいぶ|||||きりかえ||しゃだん||||||

ええ

だったら 施設 内 の 制御 盤 から 手動 で 再 起動 を かけ れ ば いい |しせつ|うち||せいぎょ|ばん||しゅどう||さい|きどう|||||

もう 一 度 電力 を 取り戻す チャンス は そこ しか ない |ひと|たび|でんりょく||とりもどす|ちゃんす||||

中央 管制 室 か … ちゅうおう|かんせい|しつ|

網 を 張る か あみ||はる|

待て まて

素直 に 逃げ出す 公算 だって じゅうぶん に ある すなお||にげだす|こうさん||||

寄り道 は し て い られ ない ぞ よりみち|||||||

二手 に 分かれ ま しょ う ふたて||わかれ|||

私 は 管制 室 に わたくし||かんせい|しつ|

宜 野 座 さん は 大学 の ラボ を 当たって ください むべ|の|ざ|||だいがく||||あたって|

私 は 常 守 監視 官 に 同伴 し ます わたくし||とわ|しゅ|かんし|かん||どうはん||

警備 責任 者 の コンソール から 本部 の 志 恩 と 連携 すれ ば けいび|せきにん|もの||||ほんぶ||こころざし|おん||れんけい||

せめて 施設 の 監視 カメラ ぐらい は こちら でも 制御 できる か も |しせつ||かんし|かめら|||||せいぎょ|||

と なる と 追いかけ っこ は 俺 たち の コンビ だ な |||おいかけ|||おれ|||こんび||

そう 嫌 そう な 顔 を する な |いや|||かお|||

荒 事 は 男 が 引き受ける もん さ あら|こと||おとこ||ひきうける||

くそ っ

厚生 省 で 何 か あった ん です か こうせい|しょう||なん|||||

そんな ふう に 見え ます か |||みえ||

今 の あなた は 誰 より も 前向き な のに いま||||だれ|||まえむき||

誰 より も 落ち込 ん で いる ふう に 見え ます だれ|||おちこ||||||みえ|

立ち止まって い て も 何一つ 解決 し ない たちどまって||||なにひとつ|かいけつ||

今 は ただ 進む しか ない いま|||すすむ||

どんなに 小さく て も 希望 は ある |ちいさく|||きぼう||

それ を 諦め ない かぎり ||あきらめ||

私 は 最後 まで 刑事 の まま で い られる わたくし||さいご||けいじ|||||

新しい 監視 官 が やって 来 た とき あたらしい|かんし|かん|||らい||

最初 は 甘 そう な お 嬢ちゃん だ と 思い まし た さいしょ||あま||||じょうちゃん|||おもい||

こんな 仕事 は とうてい 勤まら ない って |しごと|||つとまら||

うん そう だった か も …

でも あの とき の 印象 は 完全 に 間違って い た ||||いんしょう||かんぜん||まちがって||

今 なら そう 断言 できる いま|||だんげん|

あなた に なら 命 を 預け られ ます 常 守 さん |||いのち||あずけ|||とわ|しゅ|

買いかぶり 過ぎ です よ かいかぶり|すぎ||

クリア くりあ

間に合った … の かな まにあった||

でも ここ に ホント に 槙島 が ？ |||ほんと||まきしま|

そう か … 誰 も い ない なんて 変 だ ||だれ|||||へん|

えっ

彼 なら 私 より も 正確 に 槙島 の 動き を 予測 する かれ||わたくし|||せいかく||まきしま||うごき||よそく|

これ が 正解 だった なら ||せいかい||

狡 噛 さ ん が 先回り し て なきゃ おかしい わ こう|か||||さきまわり|||||

どうして …

何 か 見落とし てる 気 が する なん||みおとし||き||

一 つ 確かめ て おか なきゃ なら ない ひと||たしかめ|||||

こんな とき に どう し た

狡 噛 の 逃亡 を ほう助 し た な こう|か||とうぼう||ほうじょ|||

あんまり 老 いぼ れ を いじめ ん で くれ ん か |ろう|||||||||

あんた は 狡 噛 が 罪 を 引っかぶる こと で ||こう|か||ざい||ひっかぶる||

結果 と して 悪 が ついえる と 思って る けっか|||あく||||おもって|

それ が あんた の よう な 時代遅れ の 猟犬 の ||||||じだいおくれ||りょうけん|

野蛮 で 身勝手 な 正義 感 だ やばん||みがって||せいぎ|かん|

違う か ちがう|

結局 頼り に し てる の は 狡 噛 だ けっきょく|たより||||||こう|か|

俺 に は 何も 期待 し て ない おれ|||なにも|きたい|||

槙島 を 捕らえ られる 見込み なんて ない と 思って る ん だ ろ まきしま||とらえ||みこみ||||おもって||||

あの 男 も 潜在 犯 で 執行 官 |おとこ||せんざい|はん||しっこう|かん

俺 と 同じ 穴 の むじ な だ よ おれ||おなじ|あな|||||

だが お前 は 今 でも 違う 道 を 歩み 続け てる |おまえ||いま||ちがう|どう||あゆみ|つづけ|

それ で よかった と 心底 俺 は 思って る ||||しんそこ|おれ||おもって|

よくも そんな 奇麗事 が 言え た もん だ ||きれいごと||いえ|||

犯人 が 逃げ て 刑事 が 追う … はんにん||にげ||けいじ||おう

それ が 私 たち の 先入観 ||わたくし|||せんにゅうかん

監視 官 かんし|かん

でも 槙島 の 見方 は 違う |まきしま||みかた||ちがう

あいつ は 今 私 たち が どれ だけ 窮地 に 立た さ れ てる か ||いま|わたくし|||||きゅうち||たた||||

私 たち 以上 に 理解 し てる … わたくし||いじょう||りかい||

宜 野 座 さん たち が 危ない むべ|の|ざ||||あぶない

待って ください まって|

１ 人 で は 危険 です じん|||きけん|

あなた は 残って … もし 槙島 が 来 て も ||のこって||まきしま||らい||

絶対 に 非常 電源 に 触ら せ ちゃ 駄目 ぜったい||ひじょう|でんげん||さわら|||だめ

いざ と なったら コンソール ごと 破壊 し て 構わ ない から |||||はかい|||かまわ||

宜 野 座 さん 宜 野 座 監視 官 むべ|の|ざ||むべ|の|ざ|かんし|かん

待て まて

伸 元 しん|もと

くそ …

待って ろ まって|

後ろ だ うしろ|

この ー っ |-|

道連れ に 自爆 しよ う って の か みちづれ||じばく|||||

そんな つまらない こと を する と 思う かい ||||||おもう|

絶対 に その 男 を 放す な 執行 官 ぜったい|||おとこ||はなす||しっこう|かん

あんた は 刑事 だ ||けいじ|

その 務 め を 果たせ |つとむ|||はたせ

と っつ ぁん …

バカヤロー

何で 犯人 を 逃がし た なんで|はんにん||にがし|

何で … なんで

あんた は デカ だ ろ

デカ なんて …

ろくな もん じゃ ねえ よ …

や っぱ 親子 な ん だ な ||おやこ||||

目元 な ん ざ めもと|||

若い ころ の 俺 に … わかい|||おれ|

そっくり だ …

親父 … おやじ

親父 ー っ おやじ|-|

何で だ なんで|

何で … なんで

遅 過ぎる だ ろ う が ー っ おそ|すぎる|||||-|

ついに まがい物 の 正義 を 捨て て |まがいもの||せいぎ||すて|

本物 の 殺意 を 手 に 取った か ほんもの||さつい||て||とった|

やはり 君 は 僕 が 期待 し た とおり の 男 だった |きみ||ぼく||きたい|||||おとこ|

そう かい

だが 俺 は 貴 様 に 何 の 期待 も し ちゃ い ない |おれ||とうと|さま||なん||きたい|||||

ここ まで 来 て つれない こと を 言って くれる な よ ||らい|||||いって|||

いい 気 に なる な |き|||

貴 様 は 特別 な 人間 なんか じゃ ない とうと|さま||とくべつ||にんげん|||

ただ 世の中 から 無視 さ れ て き た だけ の ゴミ くず だ |よのなか||むし||||||||ごみ||

たった 一 人 で 人 の 輪 を 外れ て |ひと|じん||じん||りん||はずれ|

爪はじき に さ れ て き た の が 恨めしい ん だ ろ つまはじき|||||||||うらめしい|||

貴 様 は 孤独 に 耐え られ なかった だけ だ とうと|さま||こどく||たえ||||

仲間外れ は 嫌 だって 泣き わめい てる ガキ と 変わら ない なかまはずれ||いや||なき|||がき||かわら|

面白い こと を 言う な おもしろい|||いう|

孤独 だ と ？ こどく||

それ は 僕 に 限った 話 か ？ ||ぼく||かぎった|はなし|

この 社会 に 孤独 で ない 人間 など 誰 が いる |しゃかい||こどく|||にんげん||だれ||

他者 と の つながり が 自我 の 基盤 だった 時代 など たしゃ|||||じが||きばん||じだい|

とうの昔 に 終わって いる とうのむかし||おわって|

誰 も が システム に 見守ら れ だれ|||しすてむ||みまもら|

システム の 規範 に 沿って 生きる 世界 に は しすてむ||きはん||そって|いきる|せかい||

人 の 輪 なんて 必要な い じん||りん||ひつような|

みんな 小さな 独房 の 中 で |ちいさな|どくぼう||なか|

自分 だけ の 安らぎ に 飼いならさ れ て いる だけ だ じぶん|||やすらぎ||かいならさ|||||