Boku dake ga Inai Machi (ERASED ) Episode 10 boku|||inai|machi|erased|episode Boku dake ga Inai Machi (ERASED) Episode 10

オリジナル の 人生 の 1988 年 加代 と ヒロミ と 中西 彩 が 失踪 し おりじなる||じんせい||とし|かよ||ひろみ||なかにし|あや||しっそう| 1988 of the original life Kayo, Hiromi and Aya Nakanishi disappeared

死体 と なって 発見 さ れ た したい|||はっけん|||

誰 も 救え なかった 自分 を 責め た だれ||すくえ||じぶん||せめ|

俺 は 忘れよ う と 努め た おれ||わすれよ|||つとめ|

そして 残った もの は 胸 の 中 に ぽっかり と 空 い た 穴 だった |のこった|||むね||なか||||から|||あな|

楽しい こと 悲しい こと 成功 も 失敗 も いっぱい あった ね たのしい||かなしい||せいこう||しっぱい||||

小学校 は 今日 で 卒業 だ けど みんな まだまだ 足り ない こと だらけ だ しょうがっこう||きょう||そつぎょう|||||たり||||

それ は この 僕 も だ |||ぼく||

だけど その 足り ない 何 か を 埋め て いく の が ||たり||なん|||うずめ||||

人生 な ん だ と 僕 は 考える じんせい|||||ぼく||かんがえる

Nagaundefined nagaundefined

台本 だいほん

冰 蝶 こおり|ちょう

君 を 待った 僕 は 待った きみ||まった|ぼく||まった

阿 里 斯 おもね|さと|し

乙 一 おつ|ひと

途切れ ない 明日 も 過ぎ て いって とぎれ||あした||すぎ||

VCB - Studio vcb|studio

和 路 雪 わ|じ|ゆき

宋 宋 そう|そう

立ち止まって 振り返って たちどまって|ふりかえって

とめど ない 今日 を 嘆き あった ||きょう||なげき|

記憶 だって 永遠 に なんて きおく||えいえん||

殘 ら ない もん と 思い知って ざん|||||おもいしって

僕 は ずっと 掻きむしって ぼく|||かきむしって

心 の 隅 っこ で 泣 い た こころ||すみ|||なき||

そして どう か なく さ ない で よ って

高架 下 過ぎる 日々 を こうか|した|すぎる|ひび|

後悔 し て ん だ よって そう 言い 逃し た あの 日 こうかい|||||||いい|のがし|||ひ

君 を 待った 僕 は 待った きみ||まった|ぼく||まった

途切れ ない 明日 も 過ぎ て いって とぎれ||あした||すぎ||

僕 は 今日 も 掻きむしって ぼく||きょう||かきむしって

忘れ ない 傷 を つけ てる ん だ よ わすれ||きず||||||

字幕 じまく

こんにちは

誰 さ だれ|

美 琴 小 5 年 の 藤沼 悟 び|こと|しょう|とし||ふじぬま|さとし

小林 賢也 こばやし|けんや

杉田 広美 すぎた|ひろみ

ど っか で 会った ？ |||あった

中西 彩 さん だ よ ね ピアノ 上手 な ん だ って なかにし|あや|||||ぴあの|じょうず||||

まあまあ 得意 な 方 だ よ |とくい||かた||

ピアノ 教室 で 会った っけ ？ ぴあの|きょうしつ||あった|

いや そういう わけ じゃ …

ねえ その 本 何 読 ん でる の ||ほん|なん|よ|||

あっ これ ？

シェイクスピア しぇいくすぴあ

『 リア 王 』 りあ|おう

『 ロミオ と ジュリエット 』 しか 読 ん だ こと ない … ||||よ||||

ピアノ も シェイクスピア も 親 が 勧める から さ ぴあの||しぇいくすぴあ||おや||すすめる||

何 話し て ん だ べ あいつ ら なん|はなし||||||

もう ちょびっと 近づ い て みる ？ ||ちかづ|||

ああ 何 か 見覚え ある と 思ったら |なん||みおぼえ|||おもったら

いつも 川 の 向こう の 建物 に 忍び込 ん でる 子 たち だ べ |かわ||むこう||たてもの||しのびこ|||こ|||

アジト こっち から 丸見え だった ん だ … |||まるみえ|||

アジト ？

子供 っぽい こども|

こ … こ … こ …

子供 っぽい と か 言う な よ こども||||いう||

男子 って さ 何かと すぐ こそ こそ 基地 と か 隠れ家 と か 作る べ さ だんし|||なにかと||||きち|||かくれが|||つくる||

どうせ ヒーロー ごっこ と か でしょ |ひーろー||||

ヒ …

ヒーロー を バカ に する な ひーろー||ばか|||

悟 く ー ん さとし||-|

じゃあ 私 もう 時間 だ から |わたくし||じかん||

さようなら ー |-

待て まて

カズ かず

あれ ？

な … 何 さ |なん|

アジト は …

男 の ロマン だ おとこ||ろまん|

暇 なら アジト に 来 て みろ そう すりゃ 分かる いとま||||らい|||||わかる

変 な 人 たち へん||じん|

子供 っぽい … こども|

昨日 は 面白かった な きのう||おもしろかった|

やっぱり ここ に あった

女の子 に は 分かる か よ おんなのこ|||わかる||

18 年 前 に 置き忘れ た 手袋 とし|ぜん||おきわすれ||てぶくろ

分 から ない み たい だ ね ぶん||||||

レベル 上 げ が や な ん だ よ な れべる|うえ||||||||

それ が 楽しい の に ||たのしい||

ねえ 悟 君 そろそろ 中西 さん が 公園 に 来る 時間 だ よ |さとし|きみ||なかにし|||こうえん||くる|じかん||

大丈夫 だいじょうぶ

ここ から なら 見える |||みえる

そ っか

昨日 は しくじった な きのう|||

でも 一体 どう やって 近づけ ば … |いったい|||ちかづけ|

アジト 暇 だ から 来 て み た わ |いとま|||らい||||

お … 俺 たち の アジト へ ようこそ |おれ|||||

じゃあ ね

バイ バーイ

今日 も 彩 ちゃん の とこ ？ きょう||あや|||

まあ な 後 で 一緒 に アジト に 行く わ ||あと||いっしょ||||いく|

そんじゃ し た っけ

し た っけ 先生 |||せんせい

さよなら だ ろ

あの 2 人 が くっつく なんて 不思議 だ ね |じん||||ふしぎ||

中西 彩 の 件 は これ で 一 件 落着 って こと かな なかにし|あや||けん||||ひと|けん|らくちゃく|||

あの 悟 君 |さとし|きみ

ケンヤ 君 も ありがとう |きみ||

独りぼっち の 時間 を なくす って すごく いい こと だ と 思う ひとりぼっち||じかん|||||||||おもう

僕 の 家 両親 共働き で ぼく||いえ|りょうしん|ともばたらき|

帰って も いつも 一 人 だった から よく 分かる ん だ かえって|||ひと|じん||||わかる||

僕 に も そうして くれ た し ぼく||||||

加代 ちゃん や 彩 ちゃん の とき も 誘って くれ て かよ|||あや|||||さそって||

うれしかった

お ー い |-|

早く アジト 行 こ う よ 待ちくたびれ ちゃ った はやく||ぎょう||||まちくたびれ||

あれ ？ カズ は ？ |かず|

彩 ちゃん 迎え に 行った よ あや||むかえ||おこなった|

何で なんで

何 で って … なん||

彩 ちゃん アジト の 場所 知って る でしょ あや||||ばしょ|しって||

まあ そう な ん だ けど さ …

まあ いい や 早く 行 こ う |||はやく|ぎょう||

お … おう

先生 さようなら ー せんせい||-

急げ ー いそげ|-

慌てる な って あわてる||

待って ー まって|-

そう な ん だ よ

中西 彩 なかにし|あや

杉田 広美 すぎた|ひろみ

そして 雛 月 加代 |ひな|つき|かよ

殺 さ れる はず だった 3 人 は あいつ の ターゲット から 外れ て いる に 違いない ころ|||||じん||||たーげっと||はずれ||||ちがいない

だけど 手掛かり を 失った 今 あいつ を 見つけ出せ る だ ろ う か |てがかり||うしなった|いま|||みつけだせ|||||

ほら っ もっと 女の子 に なった |||おんなのこ||

悟 探偵 ごっこ これ で 終わる つもり か さとし|たんてい||||おわる||

もちろん まだ 終わって たまる か ||おわって||

2006 年 で おふくろ は 澤田 さん に 真 犯人 が 誰 だ か 分かった と 言った とし||||さわだ|||まこと|はんにん||だれ|||わかった||いった

恐らく 1988 年 の 時点 で おふくろ が 知って いる 人間 だ おそらく|とし||じてん||||しって||にんげん|

先生 の あめ の 話 じゃ ない が せんせい||||はなし|||

ターゲット を 失った あいつ は 新た な 代償 行為 を 求め て いる に 違いない たーげっと||うしなった|||あらた||だいしょう|こうい||もとめ||||ちがいない

ど い て

それ じゃ 俺 たち は アイスホッケー の 試合 見 に 行って くる よ ||おれ|||あいすほっけー||しあい|み||おこなって||

浜田 出る の はまだ|でる|

もちろん

すげ え な

じゃあ 頑張れ って 言 っと い て |がんばれ||げん|||

し た っけ

お 待た せ ー |また||-

最近 ヤナギ ハラ さん が 一 人 な の 知って た ？ さいきん|やなぎ|はら|||ひと|じん|||しって|

えっ 美里 が ？ |みさと|

あの 給食 費 の こと が あって から みんな から 浮 い ちゃ って る み たい |きゅうしょく|ひ||||||||うか||||||

そう か 月曜日 に でも 声 掛け て みる よ ||げつようび|||こえ|かけ|||

いただき ま ー す ||-|

今日 ちょっと 遅く なる かも きょう||おそく||

それ は いい けど

帰って くる 時間 分かったら 電話 ちょうだい ね かえって||じかん|わかったら|でんわ||

うん いって き ます

いって らっしゃい 悟 ||さとし

さよなら ー |-

先生 の 車 乗 れる って さ せんせい||くるま|じょう|||

えっ ホント に ？ |ほんと|

誰 か さん は 置 い て 先 に 行っちゃ お う か だれ||||お|||さき||おこなっちゃ|||

いい ね それ

何て 声 掛けよ う … なんて|こえ|かけよ|

やろ う

えっ バス ？ |ばす

悟 今度 は 美里 が 独りぼっち な ん だ って ？ さとし|こんど||みさと||ひとりぼっち|||| うん そう な ん だ けど

たぶん 若葉 体育 館 だ よ |わかば|たいいく|かん||

ホント ？ ほんと

八 代 先生 が 浜田 君 の 応援 に 誘った って 言って たから やっ|だい|せんせい||はまだ|きみ||おうえん||さそった||いって|

そう いえ ば 先週 も 一 人 で 試合 見 て た よ |||せんしゅう||ひと|じん||しあい|み|||

ありがとう

俺 たち も 行 こ う か おれ|||ぎょう|||

いや たぶん 俺 一 人 の 方 が いい な ||おれ|ひと|じん||かた|||

様子 見 だ し ようす|み||

そう か

探偵 ごっこ の 続き なら 明日 ちゃん と 報告 しろ よ たんてい|||つづき||あした|||ほうこく||

もちろん

何 か あったら アジト に 来い よ なん|||||こい|

し た っけ ー |||-

し た っけ

また 明日 |あした

し た っけ ー |||-

おう

じゃあ ね

し た っけ ー |||-

毎日 大げさ だ なぁ まいにち|おおげさ||

ホント だ よ どうせ 明日 も 会う の に さ ほんと||||あした||あう|||

やっぱり 外 より 寒い な |がい||さむい|

キャー 浜田 |はまだ

けっ ぱ れ 光一 |||こういち

うる せ え ブス 黙って 見 て ろ ||||だまって|み||

私 たち の 勝手 だ べ さ わたくし|||かって|||

光一 口 悪い ぞ こういち|くち|わるい|

弁当 抜き に する ぞ べんとう|ぬき|||

そりゃ ない っ しょ

い た

やっぱり 一 人 だ |ひと|じん|

お ー し ウオーミング アップ 始め とけ |-|||あっぷ|はじめ|

う ー っす |-|

それにしても 2 人 いっぺんに ターゲット を 失った あいつ に とって は |じん||たーげっと||うしなった||||

お あつらえ向き の 標的 |あつらえむき||ひょうてき

トイレ か といれ|

試合 まで あと 5 分 しあい|||ぶん

よし いく ぞ

いくら 何でも 遅い な |なんでも|おそい|

ちょっと 一服 な |いっぷく|

どう し た もう 試合 始まる ぞ ||||しあい|はじまる|

お前 そこ で 何 し てる ん だ おまえ|||なん||||

え … えっ と その ちょっと 美里 に 用 が あって |||||みさと||よう||

美里 ？ みさと

あれ ？

美里 外 に 出 てった の みさと|がい||だ||

ああ

まだ 試合 前 だ ぞ |しあい|ぜん||

えっ

ユウキ さん ち の 車 ？ ||||くるま

先生 急 い で 確かめ たい こと が ある ん だ せんせい|きゅう|||たしかめ||||||

協力 し て きょうりょく||

それ が ホント なら 事件 だ ぞ ||ほんと||じけん||

僕ら は 探偵 ごっこ って 呼 ん でる けど ぼくら||たんてい|||よ|||

誘拐 犯 が いる って いう 設定 で ゆうかい|はん|||||せってい|

独りぼっち の 女の子 に 声 を 掛け て ひとりぼっち||おんなのこ||こえ||かけ|

仲間 に する って いう こと を やって る ん だ なかま||||||||||

誘拐 事件 の 予防 策 の つもり で も ある ん だ けど ゆうかい|じけん||よぼう|さく||||||||

そう か 結果 的 に ごっこ でも 構 わ ない さ ||けっか|てき||||かま|||

ありがとう 先生 |せんせい

悟 シートベルト さとし|

あれ ？

ああ この ところ 調子 悪く って な |||ちょうし|わるく||

それ で 美里 が 独りぼっち な ことに 気付 い た わけ か ||みさと||ひとりぼっち|||きづ||||

いや ヒロミ に 聞く まで 気 付 か なかった |ひろみ||きく||き|つき||

それ でも お前 の 精神 と 行動 力 に は 敬意 すら 感じる よ ||おまえ||せいしん||こうどう|ちから|||けいい||かんじる|

そう かな

でも 今回 は 声 を 掛け づらい こと を 言い訳 に し て |こんかい||こえ||かけ||||いいわけ|||

結果 的 に 美里 を おとり み たい に し ちゃ った けっか|てき||みさと||||||||

おとり … か 結構 本気 じゃ ない か ||けっこう|ほんき|||

最近 急に 人 と 友好 的 に 接 する よう に なった の に は さいきん|きゅうに|じん||ゆうこう|てき||つ|||||||

そんな 裏 が あった の か |うら||||

うん 心 の 中 に 空 い て いる 穴 を 埋め たい って 思った ん だ |こころ||なか||から||||あな||うずめ|||おもった||

人 の も 自分 の も じん|||じぶん||

いけ ねえ これ は 八 代 の 受け売り だった ||||やっ|だい||うけうり|

気 が 合う な 悟 き||あう||さとし

それ は 僕 の 人生 哲学 そのもの だ ||ぼく||じんせい|てつがく|その もの|

6 年生 を 担当 し たら 卒業 式 の 日 に その 話 を する くらい だ ねんせい||たんとう|||そつぎょう|しき||ひ|||はなし||||

悟 は 美里 を おとり 扱い した こと を 悔い て いる よう だ が さとし||みさと|||あつかい||||くい|||||

罪悪 感 を 抱 い たり 恥じ た り する 必要 は ない ざいあく|かん||いだ|||はじ||||ひつよう||

善行 も 悪行 も 本質 は 同じ 人 が 自ら の 欠陥 を 補う ため の 行い に すぎ ない ぜんこう||あくぎょう||ほんしつ||おなじ|じん||おのずから||けっかん||おぎなう|||おこない|||

極端 な 考え 方 だ な きょくたん||かんがえ|かた||

僕 も 最近 ある 人 に 近づく ため に あらゆる 手段 を 講じ た よ ぼく||さいきん||じん||ちかづく||||しゅだん||こうじ||

時 に は ストレート に 時 に は 変化 球 じ|||すとれーと||じ|||へんか|たま

いわゆる 反則 技 も 使って み た |はんそく|わざ||つかって||

楽しかった なぁ たのしかった|

えっ と 恋人 ？ ||こいびと

まあ 確かに 恋愛 に 似 てる かも な |たしかに|れんあい||に|||

心 の 穴 を 埋める と いう 点 で は 同じ か こころ||あな||うずめる|||てん|||おなじ|

あめ 取 ろ う か |と|||

ありがとう 悟 |さとし

でも あめ は 入って ない ん だ |||はいって|||

だって …

これ 僕 の 車 じゃ ない ん だ |ぼく||くるま||||

先生 の 車 じゃ ない って 一体 … せんせい||くるま||||いったい

一 番 幸せ な 瞬間 って さ どんどん 更新 さ れ て いく もの だ と 思 わ ない か ひと|ばん|しあわせ||しゅんかん||||こうしん||||||||おも|||

僕 は ね 今日 それ が 更新 さ れ た よ ぼく|||きょう|||こうしん||||

心 の 中 の 足り ない 何 か を 埋め ら れ た とき こそ が 最高 の 瞬間 だ こころ||なか||たり||なん|||うずめ|||||||さいこう||しゅんかん|

探し物 を 見つけ た とき そして それ を 手 に 入れた とき さがしもの||みつけ||||||て||いれた|

困難 で あれ ば ある ほど 乗り切った とき の 幸せ の 度合い は 大きい もの さ こんなん||||||のりきった|||しあわせ||どあい||おおきい||

何 言って ん だ なん|いって||

何 の 話 を … なん||はなし|

下剤 ？ げざい

悟 君 は 一 つ 嘘 を つい て いる ね さとし|きみ||ひと||うそ|||||

さっき 誘拐 犯 が いる 設定 って 言った けど |ゆうかい|はん|||せってい||いった|

君 は 誘拐 犯 が いる と 確信 し て 行動 し て いる きみ||ゆうかい|はん||||かくしん|||こうどう|||

その こと を 受け入れる の に は 抵抗 が あった 信じ ら れ なかった |||うけいれる||||ていこう|||しんじ|||

いや 信じ たく なかった ん だ |しんじ||||

僕 の 思考 を 先 読み する よう な 存在 を ぼく||しこう||さき|よみ||||そんざい|

心配 する な あの 車 に 美里 は 乗って ない よ しんぱい||||くるま||みさと||のって||

乗って いる の は 白鳥 潤 の 親父 さん だ けさ のって||||はくちょう|じゅん||おやじ|||

中西 彩 を 尾行 し て い た 君 を 見 た あの 日 まで まったく 気 が 付 か なかった よ なかにし|あや||びこう|||||きみ||み|||ひ|||き||つき|||

君 たち を 車 で 送った 日 は 計画 を 実行 に 移す 日 だった ん だ きみ|||くるま||おくった|ひ||けいかく||じっこう||うつす|ひ|||

なのに 笑っちゃ う よ な |わらっちゃ|||

僕 の 獲物 を 横取り しよ う と する 君 の 相談 に 真面目 に 答え て いた ん だ から ぼく||えもの||よこどり|||||きみ||そうだん||まじめ||こたえ|||||

君 に 計画 を 阻止 さ れ た の は それ が 二 度 目 だ きみ||けいかく||そし||||||||ふた|たび|め|

偶然 じゃ ない かも と いう 疑念 が 湧 い た ぐうぜん||||||ぎねん||わ||

そこ で 仲間 から 浮 い て い た 美里 に ホッケー の 観戦 を 勧め て ||なかま||うか|||||みさと||ほっけー||かんせん||すすめ|

その 情報 を ヒロミ に 伝え て み た |じょうほう||ひろみ||つたえ|||

悟 君 が 来 れ ば 疑念 は 確信 に 変わる さとし|きみ||らい|||ぎねん||かくしん||かわる

君 が 敵 だ と ね きみ||てき|||

嘘 だ うそ|

時間 を 見計らって 美里 に 下剤 の 入った ドリンク を 飲ま せ じかん||みはからって|みさと||げざい||はいった|||のま|

白鳥 の 弁当 を 注文 し て おい た はくちょう||べんとう||ちゅうもん||||

嘘 だ … うそ|

嘘 だ ー うそ||-

全て の ピース が 計画 通り うまく はまった よ すべて||ぴーす||けいかく|とおり|||

これ こそ 僕 本来 の 姿 だ ||ぼく|ほんらい||すがた|

この 車 だ けど つい さっき 拝借 し て き た ん だ |くるま|||||はいしゃく||||||

僕 が 車 を 選ぶ 基準 は ちょっと 人 と 違う ん だ ぼく||くるま||えらぶ|きじゅん|||じん||ちがう||

同じ 車種 色 の 車 が 近場 に 複数 あって ダミー と して すぐ 使える こと おなじ|しゃしゅ|いろ||くるま||ちかば||ふくすう||だみー||||つかえる|

まあ 今回 初めて 役 に 立った ん だ けど ね |こんかい|はじめて|やく||たった||||

バカ だ なぁ 俺 … ばか|||おれ

もともと 明白 だった |めいはく|

加代 は もう 大丈夫 だ かよ|||だいじょうぶ|

ただ 俺 が 受け入れ ら れ なかった だけ だ |おれ||うけいれ|||||

澤田 さん の 容疑 者 リスト に も 八 代 学 の 名前 は あった さわだ|||ようぎ|もの|りすと|||やっ|だい|まな||なまえ||

ただ 同時に おふくろ の 名前 も あった こと で |どうじに|||なまえ||||

リスト の 持つ 意味 が 俺 の 中 で 軽く なって い た りすと||もつ|いみ||おれ||なか||かるく|||

俺 は 八 代 を 信頼 する あまり に 疑惑 の 対象 から 排除 しよ う と して い た おれ||やっ|だい||しんらい||||ぎわく||たいしょう||はいじょ||||||

だけど …

あいつ は …

今 目の前 に いる 八 代 だ いま|めのまえ|||やっ|だい|

降り 始め た な ふり|はじめ||

それ 外れ ない よ |はずれ||

ゲーム オーバー だ よ 君 も 僕 も げーむ|おーばー|||きみ||ぼく|

悟 未 だに 信じ ら れ ない さとし|み||しんじ|||

この 僕 の 計画 を ことごとく 先回り し て つぶし た ん だ |ぼく||けいかく|||さきまわり||||||

ここ まで 追い詰め ら れる なんて 正直 しびれ た よ ||おいつめ||||しょうじき|||

君 は まるで … きみ||

未来 でも 見 て き た か の よう だ みらい||み|||||||

僕 も 寝覚め が 悪く なら ない よう 一応 言って おく な ぼく||ねざめ||わるく||||いちおう|いって||

これ から する こと は 計画 を 邪魔 し た 君 に 対 する 復讐 なんか じゃ ない ん だ |||||けいかく||じゃま|||きみ||たい||ふくしゅう|||||

君 に は 本気 で 敬意 を 抱 い て いる から ね きみ|||ほんき||けいい||いだ|||||

欲望 が 満 た さ れ なかった こと の 代償 行為 だ と 思って ほしい よくぼう||まん|||||||だいしょう|こうい|||おもって|

お前 も ゲーム オーバー だった ん じゃ なかった の か よ おまえ||げーむ|おーばー|||||||

悟 君 が 手 に する の は この 街 の 平和 だ さとし|きみ||て||||||がい||へいわ|

君 が 望 ん だ もの そのもの だ ろ う きみ||のぞみ||||その もの|||

僕 が 手 に する の は 僕 の 手 に よる 僕 の ため だけ に ある 「 死 」 だ ぼく||て|||||ぼく||て|||ぼく||||||し|

八 代 お前 の 破滅 を この 目 で 見る まで 死 ん で たまる か やっ|だい|おまえ||はめつ|||め||みる||し||||

それ は 高望み って もん だ ||たかのぞみ|||

八 代 て め え やっ|だい|||

ふざけ ん な

くそ くそ …

僕 は この 街 を 去る こと に し た ん だ よ ぼく|||がい||さる|||||||

八 代 やっ|だい

俺 は お前 の 未来 を 知って る ぞ おれ||おまえ||みらい||しって||

ヤバ い …

冷 て え … ひや||

ヤバ い

ヤバ い …

感覚 が … かんかく|

ヤバ い …

あっ 母さん |かあさん

なあ に 悟 ||さとし

見上げる と よく 目 が 合った な みあげる|||め||あった|

みんな …

悟 悟 君 さとし|さとし|きみ ありがとう 悟 |さとし

加代 … かよ

愛 梨 … あい|なし

僕 だけ が 見 て た 君 の こと 過去 も 未来 も ぼく|||み|||きみ|||かこ||みらい|

悲しみ も 喜び も すべて かなしみ||よろこび||

大人 に なる って きっと おとな||||

優しく なる こと だ と 信じ て い た やさしく|||||しんじ|||

子ども の 頃 の 僕 の まま に こども||ころ||ぼく|||

君 の こと きみ||

守り たい と 思う まもり|||おもう

暗闇 から 目覚め て も くらやみ||めざめ||

僕 を 待ち受け てる 彼方 で ぼく||まちうけ||かなた|

二 人 を 隠し た この 街 に ふた|じん||かくし|||がい|

誰 も 知 ら ない 雪 が 降って い た だれ||ち|||ゆき||ふって||

君 は 僕 の 胸 に 刻ま れ た 一 番 深い 傷跡 の よう で きみ||ぼく||むね||きざま|||ひと|ばん|ふかい|きずあと|||

君 が 笑う この 世界 の 歌 きみ||わらう||せかい||うた