×

Vi använder kakor för att göra LingQ bättre. Genom att besöka sajten, godkänner du vår cookie policy.


image

シュタインズ・ゲート ゼロ, シュタインズ・ゲート ゼロ (20)

( ま ゆり ) オカリン

( 紅 莉栖 ( くり す )) 岡部 ( お かべ )

( ダル ) オカリン

( る か ) 岡部 さん

( フェイリス ) 凶 真 ( きょう ま )

( 萌郁 ( もえ か )) 岡部 君

( 鈴 羽 ( すず は )) オカリン おじさん

( 岡部 ) よ ー し 全員 いる な

では これ より 6万5,536 回 円卓 会議 を …

( 岡部 ) ああ … みんな が いる

なのに 冷たくて …

暗くて … 寒くて …

まるで 骨 と いう 骨 が 鉄 で できて いる か の ように …

( 秒針 の 音 )

( 紅 莉栖 ) 岡部

( 岡部 ) なぜ お前 が …

( 紅 莉栖 ) 私 だけ じゃ ない

まゆ り も 橋田 ( は し だ ) も いる わ

えっ ?

( 岡部 ) それでは 6万5,536 回 ―

円卓 会議 を 始め …

( 秒針 の 音 )

( 岡部 の うめき声 )

( 岡部 ) こ … ここ は ?

( 岡部 ) 体 が … 重い

( 岡部 ) これ は …

( うめき声 )

( せき込み )

( 岡部 ) あっ …

ハァ ハァ ハァ …

( 岡部 ) 俺 は 一体 …

( 岡部 ) ん ? あっ

ああ …

あっ …

ここ は …

これ は 俺 な の か ?

( コール 音 )

( キーボード を 打つ 音 )

( 男性 ) こちら バレル ・ タイター

( 岡部 ) ハァ ハァ ハァ …

あっ … ハァ ハァ …

( 岡部 ) 一体 ここ は …

俺 は タイムリープ を した はず

あっ …

何 だ よ

これ …

う っ …

( せき込み )

( バイク の 走行 音 )

( 犬 の うなり 声 )

( 岡部 ) うわ あ ! ああ っ …

( 荒い 息 )

あっ …

ここ は …

まさか …

アキバ ?

そう だ ラボ は …

みんな は どう なって … ( 足音 )

( 管理 局 兵士 ) 貴 様 ! そこ で 何 を して いる

答えろ !

ここ は 民間 人 の 立ち入り は 禁止 さ れて いる

( 管理 局 兵士 ) 両手 を 上げて 名前 と 国民 番号 を 答えろ

えっ ? ( 銃声 )

( 管理 局 兵士 ) 名前 と 国民 番号 は !?

あ …

( 管理 局 兵士 ) 貴 様 !

( 銃声 )

( 管理 局 兵士 ) な っ …

( 銃声 )

( 倒れる 音 )

( ブレーキ 音 )

す … 鈴 羽 ?

( 鈴 羽 ) あっ …

う っ …

( 鈴 羽 ) 何者 だ ?

どうして 私 の 名前 を 知って る ?

( 岡部 ) 待て どういう こと だ ?

俺 を 忘れた の か !?

何 を 言って いる !

岡部 … 岡部 倫太郎 ( りん たろう ) だ

あっ …

岡部 …

倫太郎 ?

そんな バカな !

( 男性 ) 君 に 萌 ( も ) え 萌 え

バッキュンキュン

( 岡部 ) う っ … ( 鈴 羽 ) こっち だ

( 男性 ) ようやく 目 を 覚ました んだ な

オカリン

( 足音 )

( 男性 ) 分から ない か ?

なら 口調 を 昔 に 戻そう か

( ダル ) 久しぶりだ お オカリン

あ …

ダル … な の か ?

嫌だ な

こんな ナイスガイ 僕 以外 に いる わけ ないだ ろ 常 考 ( じょうこう )

な っ 鈴 羽

せめて もう 少し 痩せて れ ばね

これ でも 昔 に 比べれば 痩せた んだ ぜ

( 鈴 羽 ) 大切な の は 今 だ ろ

ダル 教えて くれ

今 は 西暦 何 年 だ ?

( ダル )2036 年

世界 は いまだ 混乱 の 真っただ中 だ

( 岡部 )2036 年 …

( ダル ) 信じ られ ん ? ( 岡部 ) いや

信じる しか ないだ ろ

( ダル ) あの 日 から 25 年 … お互い 年 取った よ な

疑念 は ある

俺 は 確か 2025 年 に …

私 も 聞き たい

なぜ オカリン おじさん が 生きて る んだ ?

私 に は ずっと 以前 に 死んだ って

ウソ は ついて ない 死んだ よ オカリン は

えっ ?

( ダル ) オカリン は どこ まで 覚えて る ?

自分 の こと を

俺 は …

タイムリープマシン で 過去 に 飛ぼう と した

ま ゆり を 助けよう と

だけど 気 が ついた とき …

あの 日 タイムリープマシン は 動か なかった

えっ ?

( ダル ) 何 が 原因 だった か は 分から ない

タイムリープマシン は 作動 し なかった んだ

そして あの 時間 に 戻る ため の 48 時間 の リミット を 超えた

世界 は タイム マシン 理論 を 巡る 騒乱 の 時代 へ と 突入 して しまった

それ じゃあ ま ゆり は …

ま ゆり …

( ダル ) まゆ 氏 が 消えて しまって 数 年 後 ―

僕たち は 自分 たち で タイム マシン を 作る こと を 決意 した

それ が この “ ワルキューレ ” だ

( 岡部 ) ワルキューレ …

( ダル ) けれど それ は 世界 と の 戦い の 始まり で も あった

( 岡部 ) 世界 ?

( 鈴 羽 ) 世界中 の 国 が タイム マシン の 理論 を 欲しがった から

そして それ に 一 番 近い の が ―

牧 瀬 ( まき せ ) 紅 莉栖 の 理論 を 受け継いだ … と さ れた ―

岡部 倫太郎 と その 組織 ワルキューレ

( 鈴 羽 ) そして 父さん たち は 世界中 から 狙わ れる 立場 に なった

2025 年 の あの 日 …

( 岡部 ) ダル まずい こと に なった

( ダル ) な 何 が あった ん ?

( 岡部 ) ストラトフォー の 連中 に 捕 捉 さ れた

( ダル ) マジ ? や ばい じゃ ん すぐ こっち へ

( 岡部 ) ダメだ

メンバー の みんな を 危険に さらす わけに は いか ない

なあ ダル

あの とき 折れ そうに なった 俺 を 励まして くれて 感謝 する

必ず … 完成 さ せて くれ タイム マシン を

オカリン ?

( 岡部 ) あと は 任せる

ちょ っ オカリン !

( 鈴 羽 ) そして おじさん は ストラトフォー の 手 に 落ちて ―

ひどい 拷問 を 受けて

父さん たち が 助け出し に 行った とき に は もう … って

( ダル ) そう 僕ら が 見つけた とき に は ―

度重なる 拷問 と 実験 に よって オカリン の 脳 は 既に ―

死んだ も 同然の 状態 だった

( 鈴 羽 ) それ って … ( ダル ) うん

( ダル ) 心 が 死んで いたって いう ん かな

体 が 治って も オカリン の 意識 は 全く 戻ら なかった

でも 体 は 生きて いた んだ

( 鈴 羽 ) だったら 何で 死んだ なんて …

( ダル ) そう する しか なかった んだ よ

連中 は そんな 状態 に なった オカリン を ―

まだ 利用 しよう と 争って た のだ ぜ

私 くらい に は 教えて くれた って いい じゃ ない か

( 岡部 ) それ じゃあ 俺 は 11 年間 あそこ に ?

( ダル ) そう 事実 を 知る 一部 の 人 間の手 で ずっと ね

待って よ

でも どうして 今 に なって オカリン おじさん は …

タイムリープマシン か

( ダル ) 正解

( 鈴 羽 ) どういう こと ?

( 岡部 ) タイムリープマシン を 使って ―

2011 年 の 俺 の 記憶 の データ を 脳 に 上書き した んだ

そう だ な ?

( ダル ) 古い PC の 中 に あった の を 最近 に なって サルベージ して ね

もちろん うまく いく か は 賭け だった けど

( 鈴 羽 ) や っぱ 納得 いか ない

世界 だけ じゃ なくて 私 まで だまして た なんて

世界 を だます ?

( ダル ) 今 は まだ 頭 の 整理 が つか ない だろう し ―

ゆっくり 休んだら いい

僕 は みんな に オカリン が 目覚めた こと を 伝えて くる さ

伝える ?

( ダル ) ああ オカリン が 倒れて 11 年間 ―

待ち 続けて くれて いた ラボメン たち に ね

( フェイリス ) こちら は 異状 なし ニャ

( る か ) 大丈夫です

ここ で 間違い ない んです よ ね ?

( フェイリス ) その はず ニャ

あと は いつも の ように 受け取って …

( ダル ) こちら バレル ・ タイター 応答 せよ

( フェイリス ) こちら チェシャ 猫 どうかした ニャン ?

( ダル ) そっち は 防人 ( さきもり ) 氏 も 一緒 ?

( フェイリス ) そう ニャ

2 人 と も 心して 聞いて くれ

( フェイリス ) ん ?

( る か ) あっ …

オカリン が 目 を 覚ました

( る か ) あ … ( フェイリス ) えっ ?

それ 本当 ?

( 岡部 ) 今 の は ?

る か 氏 と フェイリス たん だ よ

2 人 と も オカリン を ずっと 世話 して くれて いた のだ ぜ

そう だった の か

( 鈴 羽 ) ちょっと 待って

何で ルミ 姉さん たち が 食料 調達 に 出て る んだ ?

今日 そんな 予定 は なかった はずだ ( ダル ) えっ ?

ニャ ? そんな はず は …

確かに 今日 だって ゆうべ 遅く に 連絡 が …

( る か ) ワナ だ ( フェイリス ) ハッ !

( 鈴 羽 ) る か 兄さん ! ルミ 姉さん !

( 銃声 )

( 鈴 羽 ) 父さん ! ( ダル ) オーキードーキー

待って くれ 俺 も 行く

( ダル ) でも その 体 じゃ …

頼む

あっ …

すまない

まずい ニャ このまま じゃ 全滅 ニャ

( る か ) くっ …

ここ は 僕 が 防ぎ ます

フェイリス さん たち は 戻って 応援 を 連れて きて ください

( ワルキューレ 隊員 ) えっ ? ( フェイリス ) 何 言って る ニャ

そんな こと したら る か ニャン が !

僕 なら 大丈夫

岡部 さん に 会う まで 死ぬ わけに は いきま せ ん から

る か ニャン …

( る か ) う おお おお っ !

( フェイリス ) 行こう ( ワルキューレ 隊員 ) です が …

( フェイリス ) 待って て る か ニャン !

( ガラス が 割れる 音 )

( 管理 局 兵士 たち ) うわ っ ! う っ …

あっ

( ダル ) 鈴 羽 前 !

( ワルキューレ 隊員 ) あっ フェイリス さん !

( フェイリス ) 鈴 ( すず ) ニャン ! ダルニャン !

( 岡部 ) フェイリス !

( フェイリス ) 凶 … 真 ?

凶 真 …

凶 真 !

凶 真 凶 真 ! 目 が 覚めて …

( 岡部 ) 心配 かけた な

( 鈴 羽 ) る か 兄さん は ?

そう ニャ ! る か ニャン が 大変な の ニャ !

みんな を 逃がす ため に 1 人 で …

(2 人 ) えっ ?

戦闘 音 が 聞こえ ない

( がれき が 崩れる 音 )

( 足音 )

( ワルキューレ 隊員 ) こっち だ ! いた !

( 鈴 羽 ) る か 兄さん ! ( フェイリス ) る か ニャン !

( 荒い 息 )

( 岡部 ) ルカ 子 ( こ )…

ルカ 子 …

フッ …

( 岡部 ) ルカ 子 !

( 岡部 の 荒い 息 )

凶 真 … さん

ああ 俺 だ ルカ 子

( る か ) その 呼び 方 …

本物 の 凶 真 さん だ

( せき込み ) ( 岡部 ) ルカ 子

よかった

凶 真 さん が いて くれる なら もう 安心 … で すね

何 を … あっ

( る か ) ねえ 凶 真 さん

僕 やり ました よ

凶 真 さん から 教えて もらった ―

清 心 斬 魔 ( せい しんざん ま ) 流 の 心得 の おかげ で ―

みんな を 守って

これ で ラボメン に なれ ました よ ね ?

僕 …

皆さん の 本当の 仲間 に なれ ました … よね ?

バカ

お前 は 最初 から ずっと ―

俺 たち の 仲間 だ

ラボメンナンバー 006 だ !

そ っ か ああ …

うれしい な

これ で まゆ り ちゃん に 胸 を 張って …

( 岡部 ) ルカ 子 !

( ダル ) よかった

る か 氏 は ずっと オカリン に 会い た がって た

目 を 覚ます 日 を ずっと 待って た

最期 に その 願い は かなった んだ

( 岡部 ) うわ ああ ああ っ …

( ドア の 開閉 音 )

( 真 帆 ( ま ほ )) 久しぶり ね 岡部 さん

( 岡部 ) 比 屋 定 ( ひや じょう ) さん

( 真 帆 ) 薄い の は 我慢 して 何もかも 不足 して いる の

ああ

それにしても フェイリス と 君 に は 驚いた

( 真 帆 ) いつまで たって も 子供 みたい って 言い たい んでしょ ?

まっ それ も この 年 に なれば 褒め 言葉 かも ね

みんな 冷たい って 思って る ? ( 岡部 ) えっ ?

漆原 ( うるし ばら ) さん が 死んだ の に みんな 平然と して いて 冷たい って

そう 思って る ?

( 岡部 ) いや

( 真 帆 ) あの 日 …

2011 年 の 7 月 7 日 から 今 まで たくさんの 人 が 死んだ わ

( 岡部 ) あっ …

家族 も 親戚 も 友達 も

大人 も 子供 も

みんな 悲しんで る だけ じゃ い られ ない

それ が 今 の 現実 な の よ

( 岡部 ) 分かって た

鈴 羽 から 何度 も 聞か さ れて いた

俺 の 選んだ 世界 線 の 先 に は こんな 未来 が 待って いる こと は …

分かって いた はずだった んだ

だけど …

( 机 を たたく 音 )

( 机 を たたく 音 )

( 岡部 ) 分かって いた つもり に なって いた だけ だ !

( 岡部 ) 分かって いた つもり に なって いた だけ だ !

分かった つもりで ―

現実 から 逃げて いた だけ だった !

紅 莉栖 を 見殺し に した あげく ま ゆり や 鈴 羽 も い なく なって

かがり も 由季 ( ゆき ) さん も

ルカ 子 も !

俺 は 何 1 つ 分かって は い なかった んだ !

( ダル )11 年 前 の …

11 年 前 の オカリン も ずっと そう 言って たよ

( 岡部 ) ダル …

“ 何も 自分 は 分かって い なかった ” って

でも こう も 言って いた

“ 無意味な こと なんて ない んじゃ ない か ” って

( 岡部 ) えっ ?

( 真 帆 ) “ いく つ も の 失敗 した 未来 ”

“ 取り戻せ なかった 過去 ”

“ でも きっと 全て の その先 に ―”

“ シュタインズ ・ ゲート に つながる 道 が ある んじゃ ない か ” って

シュタインズ ・ ゲート …

いく つ も の 失敗 した 未来 …

過去 …

未来 …

世界 …

比 屋 定 さん ダル

俺 は 2011 年 の 記憶 を タイムリープマシン を 使って ―

2036 年 の “ 今 ” に 書き 戻す こと に 成功 した 俺 …

そういう こと だ よ な ?

ああ

定義づける なら そういう こと に なる わ ね

( 岡部 ) つまり ―

タイムリープマシン は ある んだ な ?

(2 人 ) あっ …

( 岡部 ) 用意 して くれ

タイムリープマシン を

オカリン …

あなた …

( 岡部 ) もう 一 度 ―

シュタインズ ・ ゲート を 目指す ため に !

♪~

~♪


( ま ゆり ) オカリン

( 紅 莉栖 ( くり す )) 岡部 ( お かべ )

( ダル ) オカリン

( る か ) 岡部 さん

( フェイリス ) 凶 真 ( きょう ま )

( 萌郁 ( もえ か )) 岡部 君

( 鈴 羽 ( すず は )) オカリン おじさん

( 岡部 ) よ ー し 全員 いる な

では これ より 6万5,536 回 円卓 会議 を …

( 岡部 ) ああ … みんな が いる

なのに 冷たくて …

暗くて … 寒くて …

まるで 骨 と いう 骨 が 鉄 で できて いる か の ように …

( 秒針 の 音 )

( 紅 莉栖 ) 岡部

( 岡部 ) なぜ お前 が …

( 紅 莉栖 ) 私 だけ じゃ ない

まゆ り も 橋田 ( は し だ ) も いる わ

えっ ?

( 岡部 ) それでは 6万5,536 回 ―

円卓 会議 を 始め …

( 秒針 の 音 )

( 岡部 の うめき声 )

( 岡部 ) こ … ここ は ?

( 岡部 ) 体 が … 重い

( 岡部 ) これ は …

( うめき声 )

( せき込み )

( 岡部 ) あっ …

ハァ ハァ ハァ …

( 岡部 ) 俺 は 一体 …

( 岡部 ) ん ?  あっ

ああ …

あっ …

ここ は …

これ は 俺 な の か ?

( コール 音 )

( キーボード を 打つ 音 )

( 男性 ) こちら バレル ・ タイター

( 岡部 ) ハァ ハァ ハァ …

あっ … ハァ ハァ …

( 岡部 ) 一体 ここ は …

俺 は タイムリープ を した はず

あっ …

何 だ よ

これ …

う っ …

( せき込み )

( バイク の 走行 音 )

( 犬 の うなり 声 )

( 岡部 ) うわ あ !  ああ っ …

( 荒い 息 )

あっ …

ここ は …

まさか …

アキバ ?

そう だ ラボ は …

みんな は どう なって … ( 足音 )

( 管理 局 兵士 ) 貴 様 ! そこ で 何 を して いる

答えろ !

ここ は 民間 人 の 立ち入り は 禁止 さ れて いる

( 管理 局 兵士 ) 両手 を 上げて 名前 と 国民 番号 を 答えろ

えっ ? ( 銃声 )

( 管理 局 兵士 ) 名前 と 国民 番号 は !?

あ …

( 管理 局 兵士 ) 貴 様 !

( 銃声 )

( 管理 局 兵士 ) な っ …

( 銃声 )

( 倒れる 音 )

( ブレーキ 音 )

す … 鈴 羽 ?

( 鈴 羽 ) あっ …

う っ …

( 鈴 羽 ) 何者 だ ?

どうして 私 の 名前 を 知って る ?

( 岡部 ) 待て どういう こと だ ?

俺 を 忘れた の か !?

何 を 言って いる !

岡部 … 岡部 倫太郎 ( りん たろう ) だ

あっ …

岡部 …

倫太郎 ?

そんな バカな !

( 男性 ) 君 に 萌 ( も ) え 萌 え

バッキュンキュン

( 岡部 ) う っ … ( 鈴 羽 ) こっち だ

( 男性 ) ようやく 目 を 覚ました んだ な

オカリン

( 足音 )

( 男性 ) 分から ない か ?

なら 口調 を 昔 に 戻そう か

( ダル ) 久しぶりだ お オカリン

あ …

ダル … な の か ?

嫌だ な

こんな ナイスガイ 僕 以外 に いる わけ ないだ ろ 常 考 ( じょうこう )

な っ 鈴 羽

せめて もう 少し 痩せて れ ばね

これ でも 昔 に 比べれば 痩せた んだ ぜ

( 鈴 羽 ) 大切な の は 今 だ ろ

ダル 教えて くれ

今 は 西暦 何 年 だ ?

( ダル )2036 年

世界 は いまだ 混乱 の 真っただ中 だ

( 岡部 )2036 年 …

( ダル ) 信じ られ ん ? ( 岡部 ) いや

信じる しか ないだ ろ

( ダル ) あの 日 から 25 年 … お互い 年 取った よ な

疑念 は ある

俺 は 確か 2025 年 に …

私 も 聞き たい

なぜ オカリン おじさん が 生きて る んだ ?

私 に は ずっと 以前 に 死んだ って

ウソ は ついて ない 死んだ よ オカリン は

えっ ?

( ダル ) オカリン は どこ まで 覚えて る ?

自分 の こと を

俺 は …

タイムリープマシン で 過去 に 飛ぼう と した

ま ゆり を 助けよう と

だけど 気 が ついた とき …

あの 日 タイムリープマシン は 動か なかった

えっ ?

( ダル ) 何 が 原因 だった か は 分から ない

タイムリープマシン は 作動 し なかった んだ

そして あの 時間 に 戻る ため の 48 時間 の リミット を 超えた

世界 は タイム マシン 理論 を 巡る 騒乱 の 時代 へ と 突入 して しまった

それ じゃあ ま ゆり は …

ま ゆり …

( ダル ) まゆ 氏 が 消えて しまって 数 年 後 ―

僕たち は 自分 たち で タイム マシン を 作る こと を 決意 した

それ が この “ ワルキューレ ” だ

( 岡部 ) ワルキューレ …

( ダル ) けれど それ は 世界 と の 戦い の 始まり で も あった

( 岡部 ) 世界 ?

( 鈴 羽 ) 世界中 の 国 が タイム マシン の 理論 を 欲しがった から

そして それ に 一 番 近い の が ―

牧 瀬 ( まき せ ) 紅 莉栖 の 理論 を 受け継いだ … と さ れた ―

岡部 倫太郎 と その 組織 ワルキューレ

( 鈴 羽 ) そして 父さん たち は 世界中 から 狙わ れる 立場 に なった

2025 年 の あの 日 …

( 岡部 ) ダル まずい こと に なった

( ダル ) な 何 が あった ん ?

( 岡部 ) ストラトフォー の 連中 に 捕 捉 さ れた

( ダル ) マジ ?  や ばい じゃ ん すぐ こっち へ

( 岡部 ) ダメだ

メンバー の みんな を 危険に さらす わけに は いか ない

なあ ダル

あの とき 折れ そうに なった 俺 を 励まして くれて 感謝 する

必ず … 完成 さ せて くれ タイム マシン を

オカリン ?

( 岡部 ) あと は 任せる

ちょ っ オカリン !

( 鈴 羽 ) そして おじさん は ストラトフォー の 手 に 落ちて ―

ひどい 拷問 を 受けて

父さん たち が 助け出し に 行った とき に は もう … って

( ダル ) そう 僕ら が 見つけた とき に は ―

度重なる 拷問 と 実験 に よって オカリン の 脳 は 既に ―

死んだ も 同然の 状態 だった

( 鈴 羽 ) それ って … ( ダル ) うん

( ダル ) 心 が 死んで いたって いう ん かな

体 が 治って も オカリン の 意識 は 全く 戻ら なかった

でも 体 は 生きて いた んだ

( 鈴 羽 ) だったら 何で 死んだ なんて …

( ダル ) そう する しか なかった んだ よ

連中 は そんな 状態 に なった オカリン を ―

まだ 利用 しよう と 争って た のだ ぜ

私 くらい に は 教えて くれた って いい じゃ ない か

( 岡部 ) それ じゃあ 俺 は 11 年間 あそこ に ?

( ダル ) そう 事実 を 知る 一部 の 人 間の手 で ずっと ね

待って よ

でも どうして 今 に なって オカリン おじさん は …

タイムリープマシン か

( ダル ) 正解

( 鈴 羽 ) どういう こと ?

( 岡部 ) タイムリープマシン を 使って ―

2011 年 の 俺 の 記憶 の データ を 脳 に 上書き した んだ

そう だ な ?

( ダル ) 古い PC の 中 に あった の を 最近 に なって サルベージ して ね

もちろん うまく いく か は 賭け だった けど

( 鈴 羽 ) や っぱ 納得 いか ない

世界 だけ じゃ なくて 私 まで だまして た なんて

世界 を だます ?

( ダル ) 今 は まだ 頭 の 整理 が つか ない だろう し ―

ゆっくり 休んだら いい

僕 は みんな に オカリン が 目覚めた こと を 伝えて くる さ

伝える ?

( ダル ) ああ オカリン が 倒れて 11 年間 ―

待ち 続けて くれて いた ラボメン たち に ね

( フェイリス ) こちら は 異状 なし ニャ

( る か ) 大丈夫です

ここ で 間違い ない んです よ ね ?

( フェイリス ) その はず ニャ

あと は いつも の ように 受け取って …

( ダル ) こちら バレル ・ タイター 応答 せよ

( フェイリス ) こちら チェシャ 猫 どうかした ニャン ?

( ダル ) そっち は 防人 ( さきもり ) 氏 も 一緒 ?

( フェイリス ) そう ニャ

2 人 と も 心して 聞いて くれ

( フェイリス ) ん ?

( る か ) あっ …

オカリン が 目 を 覚ました

( る か ) あ … ( フェイリス ) えっ ?

それ 本当 ?

( 岡部 ) 今 の は ?

る か 氏 と フェイリス たん だ よ

2 人 と も オカリン を ずっと 世話 して くれて いた のだ ぜ

そう だった の か

( 鈴 羽 ) ちょっと 待って

何で ルミ 姉さん たち が 食料 調達 に 出て る んだ ?

今日 そんな 予定 は なかった はずだ ( ダル ) えっ ?

ニャ ?  そんな はず は …

確かに 今日 だって ゆうべ 遅く に 連絡 が …

( る か ) ワナ だ ( フェイリス ) ハッ !

( 鈴 羽 ) る か 兄さん ! ルミ 姉さん !

( 銃声 )

( 鈴 羽 ) 父さん ! ( ダル ) オーキードーキー

待って くれ 俺 も 行く

( ダル ) でも その 体 じゃ …

頼む

あっ …

すまない

まずい ニャ このまま じゃ 全滅 ニャ

( る か ) くっ …

ここ は 僕 が 防ぎ ます

フェイリス さん たち は 戻って 応援 を 連れて きて ください

( ワルキューレ 隊員 ) えっ ? ( フェイリス ) 何 言って る ニャ

そんな こと したら る か ニャン が !

僕 なら 大丈夫

岡部 さん に 会う まで 死ぬ わけに は いきま せ ん から

る か ニャン …

( る か ) う おお おお っ !

( フェイリス ) 行こう ( ワルキューレ 隊員 ) です が …

( フェイリス ) 待って て る か ニャン !

( ガラス が 割れる 音 )

( 管理 局 兵士 たち ) うわ っ !  う っ …

あっ

( ダル ) 鈴 羽 前 !

( ワルキューレ 隊員 ) あっ フェイリス さん !

( フェイリス ) 鈴 ( すず ) ニャン !  ダルニャン !

( 岡部 ) フェイリス !

( フェイリス ) 凶 … 真 ?

凶 真 …

凶 真 !

凶 真 凶 真 !  目 が 覚めて …

( 岡部 ) 心配 かけた な

( 鈴 羽 ) る か 兄さん は ?

そう ニャ ! る か ニャン が 大変な の ニャ !

みんな を 逃がす ため に 1 人 で …

(2 人 ) えっ ?

戦闘 音 が 聞こえ ない

( がれき が 崩れる 音 )

( 足音 )

( ワルキューレ 隊員 ) こっち だ !  いた !

( 鈴 羽 ) る か 兄さん ! ( フェイリス ) る か ニャン !

( 荒い 息 )

( 岡部 ) ルカ 子 ( こ )…

ルカ 子 …

フッ …

( 岡部 ) ルカ 子 !

( 岡部 の 荒い 息 )

凶 真 … さん

ああ 俺 だ ルカ 子

( る か ) その 呼び 方 …

本物 の 凶 真 さん だ

( せき込み ) ( 岡部 ) ルカ 子

よかった

凶 真 さん が いて くれる なら もう 安心 … で すね

何 を … あっ

( る か ) ねえ 凶 真 さん

僕 やり ました よ

凶 真 さん から 教えて もらった ―

清 心 斬 魔 ( せい しんざん ま ) 流 の 心得 の おかげ で ―

みんな を 守って

これ で ラボメン に なれ ました よ ね ?

僕 …

皆さん の 本当の 仲間 に なれ ました … よね ?

バカ

お前 は 最初 から ずっと ―

俺 たち の 仲間 だ

ラボメンナンバー 006 だ !

そ っ か ああ …

うれしい な

これ で まゆ り ちゃん に 胸 を 張って …

( 岡部 ) ルカ 子 !

( ダル ) よかった

る か 氏 は ずっと オカリン に 会い た がって た

目 を 覚ます 日 を ずっと 待って た

最期 に その 願い は かなった んだ

( 岡部 ) うわ ああ ああ っ …

( ドア の 開閉 音 )

( 真 帆 ( ま ほ )) 久しぶり ね 岡部 さん

( 岡部 ) 比 屋 定 ( ひや じょう ) さん

( 真 帆 ) 薄い の は 我慢 して 何もかも 不足 して いる の

ああ

それにしても フェイリス と 君 に は 驚いた

( 真 帆 ) いつまで たって も 子供 みたい って 言い たい んでしょ ?

まっ それ も この 年 に なれば 褒め 言葉 かも ね

みんな 冷たい って 思って る ? ( 岡部 ) えっ ?

漆原 ( うるし ばら ) さん が 死んだ の に みんな 平然と して いて 冷たい って

そう 思って る ?

( 岡部 ) いや

( 真 帆 ) あの 日 …

2011 年 の 7 月 7 日 から 今 まで たくさんの 人 が 死んだ わ

( 岡部 ) あっ …

家族 も 親戚 も 友達 も

大人 も 子供 も

みんな 悲しんで る だけ じゃ い られ ない

それ が 今 の 現実 な の よ

( 岡部 ) 分かって た

鈴 羽 から 何度 も 聞か さ れて いた

俺 の 選んだ 世界 線 の 先 に は こんな 未来 が 待って いる こと は …

分かって いた はずだった んだ

だけど …

( 机 を たたく 音 )

( 机 を たたく 音 )

( 岡部 ) 分かって いた つもり に なって いた だけ だ !

( 岡部 ) 分かって いた つもり に なって いた だけ だ !

分かった つもりで ―

現実 から 逃げて いた だけ だった !

紅 莉栖 を 見殺し に した あげく ま ゆり や 鈴 羽 も い なく なって

かがり も 由季 ( ゆき ) さん も

ルカ 子 も !

俺 は 何 1 つ 分かって は い なかった んだ !

( ダル )11 年 前 の …

11 年 前 の オカリン も ずっと そう 言って たよ

( 岡部 ) ダル …

“ 何も 自分 は 分かって い なかった ” って

でも こう も 言って いた

“ 無意味な こと なんて ない んじゃ ない か ” って

( 岡部 ) えっ ?

( 真 帆 ) “ いく つ も の 失敗 した 未来 ”

“ 取り戻せ なかった 過去 ”

“ でも きっと 全て の その先 に ―”

“ シュタインズ ・ ゲート に つながる 道 が ある んじゃ ない か ” って

シュタインズ ・ ゲート …

いく つ も の 失敗 した 未来 …

過去 …

未来 …

世界 …

比 屋 定 さん ダル

俺 は 2011 年 の 記憶 を タイムリープマシン を 使って ―

2036 年 の “ 今 ” に 書き 戻す こと に 成功 した 俺 …

そういう こと だ よ な ?

ああ

定義づける なら そういう こと に なる わ ね

( 岡部 ) つまり ―

タイムリープマシン は ある んだ な ?

(2 人 ) あっ …

( 岡部 ) 用意 して くれ

タイムリープマシン を

オカリン …

あなた …

( 岡部 ) もう 一 度 ―

シュタインズ ・ ゲート を 目指す ため に !

♪~

~♪