勇者 ヨシヒコ と 悪霊 の 鍵 #10
( ヨシヒコ ) 早くも 気づか れた か 。
( メレブ ) ヨシヒコ これ や ばい や ばい これ いったん 逃げよう 。
いや もう 少し 敵 の こと を 探り ましょう 。
幸い 仏 は デスターク の 城 へ 私 たち を 送って くれた ようです 。
もう ちょっと 敵 の こと を 知って から …。
( ダンジョー ) まずい もう 一 発 くる ぞ 。
( 一同 ) うわ ぁ 。
( ムラサキ ) ヨシヒコ 早く 逃げ ない と 全滅 す ん ぞ 。
お前 誰 だ よ ?
あれ ? なんか ちっちゃ い な あれ 魔物 か ?
だから 誰 な んだ よ お前 。
あっ あの 私 たち 旅 の 途中 で ちょっと 迷い まして …。
私 は 勇者 ヨシヒコ だ 。
暗黒の 世界 を 支配 する デスターク を 倒す ため に やってきた 。
お ~ 相変わらず ミスター 正直 ヨシヒコ 。
お前 ら みたいな 奴 に デスターク 様 が やられる わけ ないだ ろ ! バカ め 。
いや 必ず 倒す 。
そして 世界 に はびこる 魔物 と ともに 封印 さ せて もらう 。
ヨシヒコ あまり 敵 を 興奮 さ せる な な っ ?
倒 せる わけな いっ つって んだ ろ 人間 め 帰れ 帰れ !
♪♪「 人間 の 母ちゃん で べそ 」
人間 の 母ちゃん すべて が で べそ な わけで は ない 。
♪♪「 や ~ い や ~ い お 前 の 母ちゃん ハムスター 」
♪♪「 父ちゃん は 川 で とって きた ザリガニ を →
飼って は みた もの の 飼育 法 が わから ず →
放置 した 末 に …」 歌 じゃ ねえ の か ?
♪♪「 死んじゃ った とき の に おい が する 」
う ぜ えよ もっと わかり やすくて 短い 言葉 で けなせ よ 。
私 の 母 は ハムスター で は ない し →
父 だって ザリガニ の におい など し ない 。
どうして 父 が ザリガニ の におい など する のだ 。
ヨシヒコ そんな 普通に 受け答え し なくて いい んだ よ これ は 。
おい 女 お前 あの ~。
風呂 上がり に 食べよう と 思って た アイス を →
ルームシェア して る 子 に 勝手に 食べ られちゃ って →
なに 私 の アイス 勝手に 食べて ん の ?
そういう ことし てる と 太る よって 言った んだ けど →
よくよく 考えて みたら その 子 より 自分 の ほう が →
断然 太って る って いう こと に 気づいて →
愕然と して で その ショック で …。
なげ え な うん 。 また ご飯 バクバク 食べちゃ って →
また 太る みたいな そういう 悪 循環 に 陥れ 。
うる せ え ! うる せ え ! しか 言え ない 。
どうしても 長い から 長い から この 野郎 ! って 気持 に なら ない 。
おい 勇者 よ この プリン を 買って 食べて たら …。
また 始まる な これ 長い な これ 。 この 器 かわいく ない ?
みたいな こと に なって あと で なんか し ら の 食器 に 使える よ ね →
みたいな 野心 を 抱いた あげく →
じゃあ と っと こう と 思って は みた もの の …。
ストーリー が ある から な 。
話 の なか に ストーリー が ある から 長く なっちゃ う んだ よ な 。
で 捨てれば いい もの を →
なんとか して 食器 に 使え ない か な ? など と 考えて →
で 洗い場 で 洗おう と 思って 水 を 出したら 青 カビ が →
フワ ~ ン と 舞い上がって で それ を 吸い込んで →
ゴホッ ゴホッ ゴホッ と か 咳込んじゃ う 勇者 め 。
いや わかん ない んだ もう 長い から 全然 ごめん もう 。
デスターク 様 に 逆らわ ない ように もう ひと つ くらえ !
や べ え 今度 ので かい 逃げろ 。
最強の 装備 は ある もの の →
デスターク に たどり着く こと 自体 が 至難の 業 です ね 。
困った もの だ 。 無責任に こんな 暗黒の 世界 に 放り込ま れて も な 。
仏 責任 とれ 仏 !
お告げ を 与える 。
お 願い し ます 仏 。 え ~ デスターク の 城 は →
魔物 たち の 城 だ 。 当然 城 の 中 は 魔物 たち の 巣 窟 だ 。
人間 である お前たち が 足 を 踏み入れる こと は →
決して でき ない 。 どう すんだ よ 。
戦う こと も でき ない って ことか よ 。
慌てる な キノコヘッド 。
え ~ そこ で だ お前たち が 魔物 に 姿 を 変えれば →
城 の 中 を 自由に 動き回る こと が できる 。
私 たち が 魔物 に … そんな こと が ?
できる できる のだ 。
しかし 俺 たち は モシャス の 呪文 を 持って ない ぞ 。
わかって おる 。 その 世界 の なか に →
変化 の 杖 と 呼ば れる 魔法 の 杖 が ある はずだ 。
その 変化 の 杖 さえ 手 に 入れれば お前たち は 魔物 たち に 姿 を 変え →
デスターク に 近づく こと が できる 。
変化 の 杖 で デスターク に 近づけ さえ すれば →
最強の 装備 が 役 に 立つ 。
その とおり だ 。 さ ぁ 探しちゃ いなよ ユー 。
探しちゃ いなよ ユー !
ここ は とにかく 町 を 探して 情報 を 集める しか ない でしょう 。
暗黒の 世界 に 町 なんて あん の ?
魔物 の 世界 と は いえ 生物 が いる 以上 →
町 は つくら れる 。 ま ぁ 探して みる しか ない か 。
ひ ゃ ~ こんなに 栄えた 町 が ある と は ね 。
ああ しかも どういう こと だ ?
住んで る の は 皆 人間 で は ない か 。
間違って 落ちた 人 が たくさん いる んじゃ ねえ ?
うむ 考え にくい な 。 これほど 栄える まで に なる と は 。
どういう こと だ ?
そう だ 。
なるほど これ に 町 を 映して 見て みれば …。
魔物 だ 。
人間 に 姿 を 変えた 魔物 たち だ 。
って こと は ここ に いる 奴 ら みんな 敵 って こと ?
それでは 情報 を 得 られる わけ が ない 。
さて はて どうした もの か 。
そう だ 私 に いい 考え が あり ます 。
それ は なんだ ? あまり 期待 でき ない パターン だ が 。
私 たち は 旅 の 途中 たくさん の 魔物 たち を →
仲間 に して きた じゃ あり ませ ん か 。
そう だ 奴 ら さえ いれば 情報 を 集め られる 。
みんな この 馬車 に 乗せて あり ます 。
こんな とき に 役立つ と は な 。
俺 たち の 馬車 って こんな 感じ だ っけ ?
そう だ よ 忘れた の か よ 。
なんだろう 馬 の 必要 性 を 感じ ない ?
馬車 だ けども この 車 の 部分 車 だけ で これ 単体 だけ で →
こう 力強く 走る これ だけ で 走り そうな →
そんな 感じ が ぬぐえ ない 感じ が …。
少し 頭 の いい 魔物 に 頼んで み ましょう 。
こ っ これ は 。
熱中 症 的な ?
暑かった から ね 。
これ スラリン かも 。
なんという こと だ !
誰 か ? 誰 か 無事な 人 手 あげて !
クソッ どこ に ある んだ 変化 の 杖 は ?
( ライム ) バカ ! バカ !
( ライム ) お 兄ちゃん の バカ !
どう さ れ ました ?
なんでも あり ませ ん 。
( コウスケ ) あっ 聞か れちゃ った 。
いえ 何も しかし 彼女 は 泣いて い ました 。
すみません ね みっともない とこ 見せちゃ って 。
いえ 。
すみません ! えっ ?
この 土地 に 変化 の 杖 と いう 魔法 の 杖 の 言い伝え は あり ませ ん か ?
ああ 聞いた こと ある よ 。
えっ ? それ は どこ に ある んです か 教えて ください !
そんな ムキ に なん なって 俺 なん も 知ら ない から 。
どなた が ご存じ な んです か ?
海 の 家 の マスター 。
つまり は 俺 の 親父 だ 。 お 父上 は どちら に ?
ちょっと ね 内地 に 仕入れ しに 行って る から →
あと 3 日 は 戻ら ねえ か な 。
なんという こと だ 。
子供 の 頃 よく 聞か さ れた よ 。
悪 さ する と さ 変化 の 杖 で お前 を 魚 に 変えて →
海 へ 放り投げて やろ うかって よく 怒ら れた もん だ 。
それ は 確実に 知って ます ね 。
ああ あっ 。
ああ ~ っ たまに さ 早 めに ひょっこり →
戻って くる こと も ある から 中 で 待って れ ば ?
はい 。
ほんと さ これ から 飛び出して 行く の 禁止 な !
もう なんで わかって くれ ない の ?
私 は この 海 の 家 を ミニ FM 局 に し たい の 。
そんな 簡単に 言う な よ あの な 電波 を 放送 する の って →
案外 権利 関係 うる せ え んだ よ 。
別に お 兄ちゃん に 手伝って ほしい なんて →
言って ない じゃ ん ! 私 が 一 人 で やり ます 。
は ぁ ? まだ 大学生 の お前 が ? 絶対 無理 !
なんで そう やって いつも …。 あの …。
ごめん ね もう さ 毎日 こう な の よ 。
何 に 影響 受けた の か 知ら ない けど いきなり →
FM 局 つくり たい なんて 言っちゃ って さ 。
ちなみに これ 妹 の ライム 。
俺 コウスケ 。
ヨシヒコ です こっち は メラキチ 。
ヨシヒコ から も 言って やって よ FM 局 なんて あきらめろ って 。
ライム さん は どうして FM 局 を やり たい んです か ?
この 前 深夜 に 一 人 で ラジオ を 聞いて て ふと 思った の 。
あっ 私 今 一 人 じゃ ない んだ なって 。
一緒に 起きて る 人 が いる んだ って 。
一 人 で 寂しい 人 って たくさん いる でしょ ?
受験 勉強 と かして たら ほんと 孤独だ し さ 。
そんな とき 一緒に 起きて る 人 が 近く に いて くれたら →
それ だけ で 嬉しく ない ?
遠く に いる より も 近く に いて くれた ほう が 。
この へん の 子 たち って みんな 案外 孤独だ し さ 。
そんな 寂しい 夜 を 過ごし てる子 たち を →
私 の 声 で 元気づけて あげ たい なって 。
そんな の さ ど っか の えらい お っ さん ら に やらせ ときゃ →
いい んだ よ なぁ ヨシヒコ ?
やる べきだ ライム さん は FM 局 を やる べきだ 。
ええ ~ っ !? わかって くれる の ! ヨシヒコ さん 。
はい わかり ます あなた の 声 で みんな を 救って あげて ください 。
おい おい そんな 無責任な こと 言う な よ 。
やった ~ 初めて 味方 が できた !
あっ ごめん ね は しゃい じゃ って 。
いえ 。
妹 の あんな 嬉し そうな 顔 久しぶりに 見た 。
よかった 。
いや 俺 も ね 許して あげ たい んだ よ 。
FM 局 と か つくる の 。
あいつ の こと は できる だけ 幸せに して やり たい から 。
実は ね ほんとの 妹 じゃ ない の よ あいつ 。
えっ ?
捨て 子 な の 。
すげ ぇ 星 が きれいな 夜 に さ 海 の 家 の 前 に 捨て られて た の よ 。
そんな …。 あぁ ま ぁ 本人 は 何も 知ら ない し →
家族 だ と 思って る んだ けど →
かわいそうな 子 な の よ 。
だから 何でも やら せて あげ たい んだ けど ね 。
何 か 理由 が ある んです か ?
あれ なくなっちゃ う の よ 海 の 家 。
なんか リゾート ホテル が できる んだ って 。 なんて こと だ …。
中途半端に FM 局 つくって も さ →
余計 悲しむ こと に なる だけ でしょう だ から …。
そう だった んです か 。
つくって やり たい んだ けど ね 。
なにせ 兄 である この 俺 が まだ プータロー だ から さ 。
残念な こと に 。
気持 は わかり ます が 海 の 家 が ある 限り →
彼女 に やる だけ やら せて あげる べきだ と 思い ます 。
お 父上 が お 帰り に なる まで →
できる かぎり 彼女 を 手伝わ せて ください 。
うん うん あり が と な ヨシヒコ 。
♪♪~
ジャ ~ ン 。 お 兄ちゃん 。
[ ラジオ ] こちら 9001 MANGO ・ ビーチ FM 聞こえて い ます か ?
( ラジオ の 雑音 )
( ラジオ の 雑音 )
[ ラジオ ] こちら 9001…。
聞こえた 。 聞こえた よ 。
ほんとに 聞こえた 。 (2 人 ) やった ~。
(2 人 ) やった ~。
ヨシヒコ どこ 探して んだ ろ 。
しかし 魔物 だらけ と は いえ ここ は 楽園 だ な 。
我々 の こと を 人間 と 知って か 知ら ず か →
とても よく して くれる 。 確かに よくして くれる が →
ほんとに 信じて いい の か 甚だ … 疑問 だ 。
さ ぁ そんな 疑問 の なか 裏 世界 に おいて も →
また 新たな 呪文 を 手 に 入れた 私 だ よ 。
ここ に きて 家 の かまど に 火 つける と か マジ 許さ ねえ から な 。
驚く なかれ なかれ 驚け 。
いよいよ 私 は 初めて 風 系 の 呪文 を 手 に 入れた さ ぁ ~。
バギ 系 って やつ ? ほ ほう よく 勉強 した な 。
おっしゃる とおり だ 。
私 が 初めて 手 に 入れた バギ 系 の 呪文 その 名 も … ナギ 。
ナギ ? その 名 の とおり うちわ で →
扇 が れて いる の か はたまた 扇 が れて い ない の か →
涼しく ない の か いや 涼しい の か ?
そんな 超 微風 を 巻き起こす よ 。 して その 超 微風 は →
敵 に どんな ダメージ を 与える ? 直接 的で は ない →
あっ 気持 いい そう 思わ せた 瞬間 →
攻撃 を 加える よ !?
しかも この 呪文 は 進化 を 遂げる さ ぁ ~。
ナギ ナギマ ナギクロス と もう 若干 ずつ 風力 を 高め →
もう ナギクロス の 風力 たる や 扇風機 の 強 !
ロー ミドル ハイ の ハイ ! ちょっと 静かに して →
うるさい から 。 ずいぶん 涼し そうだ な 。
かけて み 私 に 。 いい さ ぁ ~ ナギ 。
[ ラジオ ]( コウスケ ) コウスケ です 。 [ ラジオ ] ヨシヒコ です 。
[ ラジオ ]( ライム ) ヨシヒコ さん こちら の 海 は どう です か ?
[ ラジオ ] 暗黒の 世界 と は 思え ない ほど きれいです 。
えっ と で は ヨシヒコ さん は なんで この 土地 に 来た んです か ?
私 は 勇者 で この 土地 に 魔物 を 倒し に き ました 。
え ~ 嘘 だ 。
嘘 です 。 ( 笑い声 )
( ラゴス ) なんだ お 客 さんか ?
あ … 親父 。
あなた が …。
ん ? ひょっとして 待って た ? 俺 の こと 。
はい 。
実は 変化 の 杖 を 探して いる のです が …。
あ ~ 変化 の 杖 か …。
ちょっと や だ や だ 。
変化 の 杖 の 場所 を 教えちゃ ったら ヨシヒコ 行っちゃ う んでしょ ?
ああ … 仕方ない んだ 。
おいおい →
まだ 立ち退いて くれて なかった の ? ねえ 。
何の 用 だ お前たち が どんな 手 を 使って も →
俺 は 立ち退いたり し ない 。
ライム 海 に 出て ろ 。 ねえ …。
立ち退き って なに ? いい から 外 に 出て ろ 。
まあ 別に 立ち退か なくて も 勝手に 壊す けど ね 。
そんな こと を して みろ 。 出る とこ 出て 訴えて やる 。
生意気 こ いて んじゃ ねえ よ お っ さん 。
おりゃ 。 親父 。
何 この 人 お 客 さん ?
ここ は この 人 たち の 土地 だ 。 お前 ら に 侵害 する 権利 は ない 。
権利 は さ もぎとる もん だ から さ 。
そんな こと は 許さ れ ん 。
何 これ おかしな ことし てる ね 。
やめろ ! それ だけ は やめろ !
邪魔 す んじゃ ねえ よ 。
実は 私 も 特技 を 手 に 入れた よ 。
ほ ほう どんな 特技 だ ?
見る ? 必殺 アヒル 口 。
えっ と …。 それ は どんな 効果 が ?
バカ め これ は どんな 男 でも イチコロ で 仕留める と いう →
女子 の アヒル 口 だ よ 。
どんな 魔物 も イチコロ だ よ 。
ごめん 言って いい ?
鼻 の 下 が ね グチュグチュ して る の ね 。
うん そう …。 鼻 ピクピク しちゃ うし …。
う ~ ん ご 自分 で は →
と もち んだ と 思わ れて る かも しれ ない けども →
遠い な と もち ん 。
うん そして ずっと 先 に いる な と も ちん は 。
う ~ ん …。
イチコロ かな 優しく 見積もって …。
23 コロ ?
アヒル と いう より …。
ハシビロコウ ?
≪ 今 来 てる 人間 3 人 そろそろ 食おう ぜ 。
≪ 俺 あの 女 食って いい ?
≪ ああ …。
おい 逃げる ぞ 。
お っ さん 見ろ ! 必殺 →
アヒル 口 。
何 して る んだ ! 早く しろ !
え ~。 すごい 怒った よ →
お前 の 必殺 すごい 怒ら した よ 。 なんで ? なんで ?
親父 から 変化 の 杖 の 場所 聞いて きた よ 。
ああ 。
聞いちゃ う ?
たぶん 近々 海 の 家 は なく なる 。
当然 MANGO ・ FM も だ 。
妹 は 悲しむ だろう な 。
ああ …。
そば に いて やって くん ない ?
妹 の ため に も 。
それ 本心 で 言って ます か ?
は ぁ ? どういう こと ?
本当 は 好きな んじゃ ない です か ?
ライム の こと 。
は ぁ ?
バカ そんな わけ ある か よ 。
実の 兄妹 で ない こと を 打ち明けて →
彼女 と つきあう べきだ 。
いやいや …。
だから 。
冗談 やめて よ 。
って こと で 妹 の ため に も 変化 の 杖 の 場所 は 教え られ ない 。
え ?
わかって よ 。
妹 の 幸せ を 思う 気持 。
どう したら いい んだ よ 。
♪♪~
どう したら いい んだ よ !!
( ジェットスキー の 音 )
ど ~ ん 。
仏 。 あの 今 ちょっと →
なんて 叫んで た ?
叫ぶ ? うん 今 ほら →
海 に 向かって ね 叫んで た じゃ ん 。
あの それ もう 1 回 忠実に もう 1 回 言って み なさい 。
どう したら いい んだ よ ~!
変化 の 杖 を 探して デスターク を 倒せば いい んだ よ ~。
え ? ねぇ ヨシヒコ 。
ヨッ 君 ね あの やまびこ な のに ね →
全然 違う 内容 の もの が 返って きた でしょ ? ねぇ 。
しかし 仏 。 うん 。
この 海 の 家 は タチ の 悪い 連中 に 立ち退き を 迫ら れて いる んです 。
ライム が 切なる 思い で つくった FM 局 まで 破壊 し →
奴 ら は 海 の 家 を 奪おう と して る んだ 。
コウスケ に 頼ま れた んです 。
海 の 家 が なくなる と ライム が 悲しむ から →
そば に いて くれ と 。
しかし … コウスケ は 実は 妹 の ライム の こと が 好きな んだ 。
うん うん あの ね ~。
あの ね ~ ヨッ 君 … あの 仏だ から 全部 知って る よ 。
ここ に 残って ライム を 支えて あげる べき か 。
コウスケ の 隠して る 愛情 を 告白 さ せる べき か 。
もう 私 に は どう したら いい の か 。 うん うん 。
なるほど なるほど ね 。 あの ~。
ヨッ 君 ヨッ 君 が さ その 悩んで る 選択肢 が ある じゃ ない ?
その 中 から さ 変化 の 杖 を 探す って いう →
選択肢 は さ … は は は … あの ちょっと →
消えちゃ って る わけ ? それ は 。
まずは ライム の 幸せ を 考える べきだ 。
おう … ワオ !
うん あの ね ちょっと 忠告 。 ヨッ 君 に ひと つ 忠告 。
あの ね これ 冒険 だ ぜ ? そうでしょう ?
あの ビーチ ボーイ 的な ? 彼女 が 水着 に 的な ?
あの 波 の 数 だけ 抱きしめ 的な ?
そういう 世界 観 を もう じっくり 堪能 さ せて いただき ました 。
あの 僕 個人 的に は その 世界 観 嫌いじゃ ない の よ 。
僕 個人 的に は 決して 嫌い じゃ ない の 。
でも ね いら ない 。 うん あの 何で しょうね あなた →
その サーフボード を 抱えて さ 濡れた 髪 を ファー って こう →
ファー っと さ かきあげて らっしゃった じゃ ん ?
あの … クソ いら ない 。 うん 何 だろう 。
コウスケ と の 友情 クソ いら ない 。 あの ね もう 本当に さ →
もう 今 すぐ ね 変化 の 杖 を さ 探し に 行けよ この 野郎 。
ダメだ 。
ライム の MANGO ・ FM を 放送 し ない 限り →
私 は ここ を 旅立つ こと は でき ない 。
困った もん だ ね 本当に あなた 。 よし そんな お前 に 仏 ビーム 。
あ ~。
私 は 何 を ?
はい お前 の 使命 は 何 ?
デスターク を 倒す こと です 。 はい じゃあ 今 すぐ →
変化 の 杖 の 場所 を 聞き に 行って き なさい 。
わかり ました ! あぁ 。
バカだ な ~ あいつ は は は …。
変化 の 杖 の 場所 を 教えて くれ 。
それ は 無理 だって 言った だろう 。
ヨシヒコ MANGO ・ FM 一緒に やって くれる んでしょ ?
そんな もの やる か ! 何 な んだ MANGO ・ FM と は くだら ん 。
そもそも 私 は FM なんて もの は 知ら ん !
おい どう した んだ よ ヨシヒコ お前 妹 の 支え に なる って …。
実の 妹 じゃ ない なら お前 が 支えろ !
え ?
はやく はやく 変化 の 杖 の 場所 を 教えろ 。
はい 教え ます 教え ます 。
お 兄ちゃん 私 実の 妹 じゃ ない って …。
うるさ ~ い !!
あの 先 に ある 小さな 島 に 変化 の 杖 が あり ます 。
海 気持 いいね ~。
ずっと 山 だった から 新鮮 。
そんな のんきな こと を 言って る 場合 か な 。
うわ っ ! 海 に も 魔物 いん の ?
かかって こい ! や ぁ !
う お っ 。 うわ ~。
あっ しびれた 体 ねぇ あぁ …。
おい お前たち 。 俺 たち の 仲間 に なれ !
なに ? 仲間 に なれ 。
私 は 変化 の 杖 を 探し デスターク を 倒し に 行く のだ 。
そんな もの どう だって いい 。
俺 たち と ひと つながり の 宝 を 探し に 行こう ぜ 。
どうして そんな もの 探さ ねば なら ん のだ 。
私 は 変化 の 杖 を 探して いる んだ 。
仲間 に なれ 。 なら ない ! しつこい 。
あの 岩 だ 。 どれ ?
これ だ 。
( ヒサ ) 兄 様 …。 もう この 中 で 戦って いる の かしら 。
お 助け しとう ございます 。
うわ ~!