JIN - 仁 - #11 (3) |しとし

これ 以上 　 望んで は バチ が 当たり ん す |いじょう|のぞんで||||あたり||

まっ こと …

何 か あったら すぐに 言って ください ね なん||||いって||

では

南方 先生 　 最後に 一 つ だけ お 願い が あり ん す なんぽう|せんせい|さいごに|ひと||||ねがい||||

何 でしょう ？ 少し 　 こちら へ なん||すこし||

おお ッ ！

咲 様 　 南方 先生 は かよう に さ|さま|なんぽう|せんせい|||

医術 以外 は 隙 だらけ の お方 であり ん す ゆえ いじゅつ|いがい||すき|||おかた||||

しかと 　 お守り を はい |おもり||

では

皆様 みなさま

お さらば え

《 きっと また 　 いつか 会える から 》 |||あえる|

《 いい よ 》

≪（ 咲 ） 雪 ？ さ|ゆき

野 風 ～！ の|かぜ

まだ 　 雪 に なり たい が か ～！ |ゆき|||||

まっぴら 　 ごめん であり ん す ！

これ から は 　 おのれ の 足 で |||||あし|

行き たい 所 に 行く であり ん す ！ いき||しょ||いく|||

そこ で 　 誰 か と 出会い → ||だれ|||であい

誰 か を 慕い 慕わ れ だれ|||したい|したわ|

誰 より も だれ||

幸せに なる であり ん す ！ しあわせに||||

南方 先生 の 手 で … なんぽう|せんせい||て|

生まれ変わら せて いただいた のであり ん す から うまれかわら||||||

南方 先生 なんぽう|せんせい

ほん に …

ほん に …

ありがとう ござ りん した ！

よかった です ！

私 は … わたくし|

あなた を 助け られて ！ ||たすけ|

よかった です

よかった です ！

野 風 さん ！ の|かぜ|

水 と いう の は 不思議な もの で ございます ね すい|||||ふしぎな||||

雨 に なったり 　 湯気 に なったり あめ|||ゆげ||

氷 に なったり こおり||

雪 に なったり → ゆき||

さまざまな 姿 に なる けれど |すがた|||

本当 は … ほんとう|

全て 　 水 すべて|すい

そして …

私 達 の 目 に は 見え ず と も わたくし|さとる||め|||みえ|||

この世 から … このよ|

消えて 　 なくなる こと は ない きえて||||

私 は 　 そう 思い ます わたくし|||おもい|

〈 あれ は 　 そういう こと な の か ？〉

〈 そんなふうに 未来 も 生まれ変わって …〉 |みらい||うまれかわって

ほ いたら 　 わし も 行こう かね ||||いこう|

龍 馬 さん ！ うん ？ りゅう|うま||

龍 馬 さん …　 もし かして りゅう|うま|||

もう 　 知って る かも しれ ませ ん が |しって||||||

私 は … わたくし|

聞いた ところ で どうにも なら ん きいた|||||

十 年 先 百 年 先 を 知った ところ で じゅう|とし|さき|ひゃく|とし|さき||しった||

日 は 　 一 日一日 明けて いく だけ じゃ ひ||ひと|ひいちにち|あけて|||

一歩一歩 進む しか ない が じゃ いっぽいっぽ|すすむ||||

わし も 先生 も ||せんせい|

地 を はう 虫 の ように ち|||ちゅう||よう に

じゃあ 　 龍 馬 さん |りゅう|うま|

また 　 明日 |あした

おう 　 また 明日 じゃ ||あした|

〈 未来 〉 みらい

〈 あそこ から 　 出てい か ない 俺 に 〉 ||しゅってい|||おれ|

〈 君 は 　 本当 は ずっと 〉 きみ||ほんとう||

〈 言い たかった んじゃ ない だろう か 〉 いい|||||

〈 もう 一 度 　 歩いて みろ 〉 |ひと|たび|あるいて|

〈 きっと 　 思う 以上 に 美しい はずな のだ から 〉 |おもう|いじょう||うつくしい|||

〈 人生 は 〉 じんせい|

そこ で 　 手習い の 塾 を 始め ん す ||てならい||じゅく||はじめ||

よろしゅう お 願 いしん す … ||ねがい||

そこ で 　 手習い の 塾 を 始め ます ゆえ ||てならい||じゅく||はじめ||

よろしゅう お 願 いしん す … ||ねがい||

よろしく お 願い いたし ます ||ねがい||

（ 喜市 ） さあ さあ 　 寄って らっしゃい 見て らっしゃい きいち|||よって||みて|

これ を 食わ なきゃ 江戸っ子 じゃ ねえ よ ！ ||くわ||えどっこ|||

喜市 　 そろばん の 時刻 だ よ あい よ ！ きいち|||じこく||||

私 の 手術 が 危ない 言う んで っか ！？ わたくし||しゅじゅつ||あぶない|いう||

いつ から あんた は 仁 友 堂 の 一員 に … ||||しとし|とも|どう||いちいん|

そう 気 を 落とさ ず と も 　 母上 |き||おとさ||||ははうえ

その うち 　 私 が にぎやかに ||わたくし||

今 の 言葉 は まこと で ございます ね ？ いま||ことば|||||

あなた に 縁談 が 来て おり ます ||えんだん||きて||

いい か 　 よく 調べて くれ |||しらべて|

江戸 の 宝 に なる ような 建物 だ えど||たから||||たてもの|

（ 英語 で 交渉 して いる ） えいご||こうしょう||

南方 先生 　 額 が できた そうです なんぽう|せんせい|がく|||そう です

まだ 　 右 が 下がって ます |みぎ||さがって|

あ ッ …　 上げ すぎ です ||あげ||

あ ッ ！ ああ ッ ！

（ 未来 に よく 似た 声 ） みらい|||にた|こえ

（ 女 ） いい ？→ おんな|

神様 は 絶対 に 　 乗り越え られる 試練 しか 与え ない → かみさま||ぜったい||のりこえ||しれん||あたえ|

これ 　 基本 だ から ！ |きほん||

いって ～

え ッ ！？