Saenai Heroine no Sodatekata Flat Episode 10

繰り返し の 毎日 に くりかえし||まいにち|

パレット で 色 を 出し て く ぱれっと||いろ||だし||

そよ風 が 吹き抜け て く よう に そよかぜ||ふきぬけ||||

きっと あの 日 出逢え た この 奇跡 が ||ひ|であえ|||きせき|

私 の 明日 を 照らし出す わたくし||あした||てらしだす

戸惑う 瞬間 も とまどう|しゅんかん|

誰 か の ときめき に なる って だれ||||||

信じ てる から しんじ||

いつも 見つめ て た あの 空 の 向こう |みつめ||||から||むこう

いつ だって 夢見 て た 景色 が 待って る の ||ゆめみ|||けしき||まって||

窓 を 開ける よう に 心 を 開 い て まど||あける|||こころ||ひらき||

君 の こと を もっと もっと 知り たい な 誰 より も きみ||||||しり|||だれ||

隣 に いる から となり|||

ねえ いつ まで ここ に いる つもり ？

もう 日 が 暮れる わ よ |ひ||くれる||

うるさい わ ね

そんなに 嫌 だったら あんた だけ 先 に 帰れ ば いい じゃ ない |いや||||さき||かえれ||||

この 前 倒れ た ばかり でしょ あなた |ぜん|たおれ||||

や ん ない わ よ あたし

そう

あんな 身勝手 な 女 の 下 なんか で 伸び伸び 描け る わけ が ない |みがって||おんな||した|||のびのび|えがけ||||

そう かも ね

それ に ４ 月 から 高 ３ だ し 来年 は 卒業 だ し ||つき||たか|||らいねん||そつぎょう||

それ に … それ に 今 の あたし は … ||||いま|||

スランプ で 描け ない ？ すらんぷ||えがけ|

それ に 関し て だけ は 私 ||かんし||||わたくし

紅 坂 朱 音 の 意見 に 賛成 し たい の だ けれど ね くれない|さか|しゅ|おと||いけん||さんせい||||||

何で あんな やつ の 肩 を 持つ の よ なんで||||かた||もつ||

あんた 悔しく ない の ？ |くやしく||

まあ とにかく あなた は 自分 で 考え て ||||じぶん||かんがえ|

自分 の 意思 で 自分 が どう し たい か を 決め なさい じぶん||いし||じぶん|||||||きめ|

だから さっき から 言って る じゃ ない あたし は … |||いって|||||

あなた が 話し て いる の は でき ない 理由 だけ ||はなし|||||||りゆう|

あなた は まだ 何も 決め て ない |||なにも|きめ||

自分 が これ から どう し たい の か どう なり たい の か じぶん|||||||||||||

クリエーター の まま で い たい の か それとも …

やめ て よ

あんた あたし に 行か せ たい の ？ |||いか|||

サークル を やめ させ たい の ？ さーくる|||さ せ||

そう は 思って ない けど … ||おもって||

ねえ 信じ られる ？ |しんじ|

『 Fields Chronicle 』 よ

生まれる 前 から 人気 シリーズ だった の よ うまれる|ぜん||にんき|しりーず|||

その 新作 を あたし と あんた で 作る って … |しんさく||||||つくる|

紅 坂 朱 音 も 一緒 に ね くれない|さか|しゅ|おと||いっしょ||

あの 企画 書 どん だけ 作り 込 ん で ある の よ |きかく|しょ|||つくり|こみ|||||

ああ あれ が 完成 し たら どんな 感じ に なる ん だ ろ う |||かんせい||||かんじ||||||

下手 する と シリーズ 最高 傑作 に なる かも ね へた|||しりーず|さいこう|けっさく||||

しかも しかも よ

あの 紅 坂 朱 音 が あたし を 必要 だって … |くれない|さか|しゅ|おと||||ひつよう|

あっ … ごめん …

別に あなた が 謝る こと じゃ ない べつに|||あやまる|||

紅 坂 朱 音 が あなた の 参加 を 前提 に 企画 を 立て た こと も くれない|さか|しゅ|おと||||さんか||ぜんてい||きかく||たて|||

あなた を 引き込む ため に ついでに 私 に 声 を 掛け た こと も ||ひきこむ||||わたくし||こえ||かけ|||

ちょ っ ちょっと …

あなた は さっき 私 に 「 悔しく ない の ？ 」 って 聞い た わ よ ね ？ |||わたくし||くやしく||||ききい||||

それ は …

いい わ 答え て あげる ||こたえ||

悔しい くやしい

悔しい わ よ そんな の 決まって る でしょ くやしい|||||きまって||

あなた み たい な 商業 デビュー も し て ない 同人 絵描き の 添え 物 み たい に 言わ れ て ||||しょうぎょう|でびゅー|||||どうじん|えかき||そえ|ぶつ||||いわ||

プロ の 私 が 何も 感じ ない はず が ない でしょ ？ ぷろ||わたくし||なにも|かんじ|||||

だから 覚悟 な さ い |かくご|||

あなた が この プロジェクト に 参加 する と いう の なら |||ぷろじぇくと||さんか|||||

真 正面 から たたき つぶし て あげる から まこと|しょうめん||||||

と いう わけ で 私 の 決意 表明 は 終わり ||||わたくし||けつい|ひょうめい||おわり

あと は 任せる わ じゃ あね ||まかせる|||

それ って どういう こと ？

あたし が 請ける なら あんた も 請ける って こと ？ ||うける||||うける||

まあ そう 言った かも ね ||いった||

あたし が 断ったら あんた も 断る って こと ？ ||たったら|||ことわる||

そう なったら そもそも 私 は 採用 さ れ ない わ |||わたくし||さいよう||||

何 それ なん|

人 に 決めろ って 言って おい て 自分 は あたし に 丸 投げ ？ じん||きめろ||いって|||じぶん||||まる|なげ

もともと 私 に 選択肢 は ない の よ 澤村 さん |わたくし||せんたくし|||||さわむら|

ちょっと 待ち なさい よ 霞 ヶ 丘 詩 羽 |まち|||かすみ||おか|し|はね

あんた 人 の こと 散々 あおって おい て |じん|||さんざん|||

え ぇ そん なぁ

私 は でき れ ば また 彼女 と 組み たい わたくし||||||かのじょ||くみ|

もう 一 度 柏木 エリ の 絵 で |ひと|たび|かしわぎ|||え|

『 cherry blessing 』 を 超える 作品 を 作って み たい |||こえる|さくひん||つくって||

だって …

霞 ヶ 丘 詩 羽 かすみ||おか|し|はね

私 の 心 は もう わたくし||こころ||

決まって いる ん だ も の きまって|||||

どう すれ ば いい の よ ぉ

朱 音 さん 朱 音 さん 起き て ください しゅ|おと||しゅ|おと||おき||

ん ？

この 様子 じゃ あの 二 人 と の 交渉 は 決裂 です か ね ？ |ようす|||ふた|じん|||こうしょう||けつれつ|||

さあ な …

だから 言った ん です |いった||

彼女 たち に 声 を 掛ける なら かのじょ|||こえ||かける|

まずは サークル 代表 の 安芸 君 に 話 を 通し て くれ って |さーくる|だいひょう||あき|きみ||はなし||とおし|||

そんな の 知る か ||しる|

あいつ ら は 私 が 思い 付い た 胸 が わくわく する よう な 最強 の ゲーム を 作る ため に |||わたくし||おもい|つけい||むね||||||さいきょう||げーむ||つくる||

必要 な ん だ ひつよう|||

どこ か で 聞い た な その せりふ |||ききい||||

『 Fields Chronicle 』 を 生まれ変わら せる ん だ |||うまれかわら|||

私 と わたくし|

あの 二 人 で |ふた|じん|

そう やって

関係 の ある 人 も ない 人 も みんな まとめ て 引っかき 回す から かんけい|||じん|||じん|||||ひっかき|まわす|

僕 以上 に 業界 中 敵 だらけ な ん です よ 朱 音 さん は ぼく|いじょう||ぎょうかい|なか|てき||||||しゅ|おと||

売れ なく なったら おとなしく 野 たれ 死ぬ うれ||||の||しぬ

どう せ この 世界 で しか 生き て いけ ない |||せかい|||いき|||

僕 は まだ そこ まで 自分 を 追い 込め ませ ん ぼく|||||じぶん||おい|こめ||

トップ を 狙う なら その くらい 当たり前 の こと だ とっぷ||ねらう||||あたりまえ|||

僕 は もう ちょっと 楽 し たい ん です よ ぼく||||がく|||||

少し ぐらい は 余裕 が あって あんまり しがらみ 抱え なく て すこし|||よゆう|||||かかえ||

そこそこ 仲間 と わ いわい やれ て … |なかま|||||

そ っか … 出 て いく 気 な ん だ な ||だ|||き||||

今 まで お 世話 に なり まし た いま|||せわ||||

でも 伊 織 覚え とけよ |い|お|おぼえ|

お前 が この 業界 で の し 上 が ろ う と する かぎり 楽 な 道 な ん か ない おまえ|||ぎょうかい||||うえ|||||||がく||どう||||

憎ま れ たたか れ 死ぬ 思い を し て はい上がって いく しか ない から な にくま||たた か||しぬ|おもい||||はいあがって|||||

まっ 面倒 な の は 他の 人 に 任せ て |めんどう||||たの|じん||まかせ|

僕 は もっと フィクサー み たい な 立ち 位置 で いこ う か な と ぼく|||||||たち|いち||||||

そんなに 都合 良く 矢面 に 立って くれる パートナー が いれ ば いい けど ね |つごう|よく|やおもて||たって||ぱーとなー||||||

次 も あなた み たい に つぎ|||||

空気 を 読ま ず に 周り を 巻き込み ながら 突き進む バカ と 組み ます よ くうき||よま|||まわり||まきこみ||つきすすむ|ばか||くみ||

そう ぐらつ い ちゃ った ん だ

すいません こちら の 新作 も 立ち上がった ばかり な のに … |||しんさく||たちあがった|||

う うん 魅力 的 な 企画 に 参加 し たい と 思う の は クリエーター と して 正しい こと よ ||みりょく|てき||きかく||さんか||||おもう||||||ただしい||

ただ こっち の 仕事 も ちゃんと スケジュール どおり やって もらう わ よ |||しごと|||すけじゅーる|||||

何しろ そう やって 別 の 仕事 を 抱え た り なにしろ|||べつ||しごと||かかえ||

作品 が アニメ 化 さ れ たり する と さくひん||あにめ|か|||||

いつの間にか 続 刊 を 書か なく なる 作家 って 枚挙 に いとま が なく て ねえ いつのまにか|つづ|かん||かか|||さっか||まいきょ||||||

勝手 に 投げ出し た り し ませ ん から 勝手 に 闇 を 抱え ない で ください かって||なげだし|||||||かって||やみ||かかえ|||

それ で サークル の 方 は どう する の ？ ||さーくる||かた||||

３ つ も 掛け持ち でき ない わ よ ね ？ ||かけもち|||||

私 は … わたくし|

どうせ 卒業 です から |そつぎょう||

安芸 君 に 泣 い て すがら れ たら どう する ？ あき|きみ||なき|||||||

卒業 し て も 俺 と ずっと 一緒 に いて ください そつぎょう||||おれ|||いっしょ|||

って さ

私 は プロ です から 仕事 の こと で 情 に 流さ れ たり し ませ ん わたくし||ぷろ|||しごと||||じょう||ながさ|||||

つい この 間 まで 私情 だ だ 漏れ だった 気 が する ん だ けど ||あいだ||しじょう|||もれ||き|||||

ごちそうさま で し た そろそろ 失礼 し ます |||||しつれい||

それ で …

朱 音 は 元気 に し て た ？ しゅ|おと||げんき||||

知り合い なん です か しりあい|||

大学 時代 同じ 漫研 だった の よ だいがく|じだい|おなじ|まんけん|||

就職 し て から は なかなか 会え ない けど しゅうしょく||||||あえ||

と いう こと は あの 人 も 私 の 大学 の 先輩 に なる わけ です か |||||じん||わたくし||だいがく||せんぱい|||||

そう 嫌って や ん な さん な |きらって|||||

一応 業界 人 と して も 大 先輩 な ん だ し いちおう|ぎょうかい|じん||||だい|せんぱい||||

あんな 非常識 な 態度 を 取ら れ て |ひじょうしき||たいど||とら||

嫌う な と いう の に 無理 が ある と 思う ん です が きらう||||||むり||||おもう|||

まっ それ も これ も 彼女 が 純粋 な クリエーター だ から よ |||||かのじょ||じゅんすい|||||

私 に は 汚れ きった あくどい プロデューサー に しか 見え ませ ん で し た けど わたくし|||けがれ|||ぷろでゅーさー|||みえ||||||

まあ 彼女 は 確かに ゲス い けど |かのじょ||たしかに|||

目的 の ため に 手段 を 選ば ない けど もくてき||||しゅだん||えらば||

他人 の 都合 なんか 一切 顧み ない けど … たにん||つごう||いっさい|かえりみ||

やっぱり 最悪 な プロデューサー じゃ ない です か |さいあく||ぷろでゅーさー||||

でも それ は お 金 の ため でも 地位 や 名誉 の ため で も ない ||||きむ||||ちい||めいよ|||||

ただ 創作 へ の 情熱 に 突き動かさ れ て いる だけ |そうさく|||じょうねつ||つきうごかさ||||

あんなに お 金 も 地位 も 手 に 入れ て おい て ？ ||きむ||ちい||て||いれ|||

まっ しばらく あの 怪物 と 付き合って み れ ば |||かいぶつ||つきあって|||

分かる よう に なる わ よ わかる|||||

本当 に やって いける ん でしょ う か あんな 人 と ほんとう|||||||||じん|

それ は 何とも 言え な いわ ね ||なんとも|いえ|||

彼女 と 付き合って いく と いう か 戦って いく に は かのじょ||つきあって|||||たたかって|||

相当 の 実力 か メンタル か そうとう||じつりょく|||

あるいは その 両方 が ない と 太刀打ち でき ない ||りょうほう||||たちうち||

そう かも … しれ ませ ん ね

あなた に できる ？ 詩 ちゃん |||し|

私 だけ なら 何と で も なる わたくし|||なんと|||

けれど …

か … 霞 ヶ 丘 詩 羽 |かすみ||おか|し|はね

澤村 さん ？ さわむら|

あ … あの さ ちょっと いい ？

今 何 時 だ と 思って いる の よ いま|なん|じ|||おもって|||

お 昼 の ３ 時 よ ね ？ |ひる||じ||

なるほど

ごめん 急に 呼び出し たり し て |きゅうに|よびだし|||

いい わ よ どうせ 卒業 式 まで は 暇 だ も の ||||そつぎょう|しき|||いとま|||

それ で 話 って ？ ||はなし|

あんた この 前 言った わ よ ね ？ ||ぜん|いった|||

あたし が 描け ない の は スランプ なんか じゃ なく て ||えがけ||||すらんぷ||||

ただ 下手くそ な だけ だって |へたくそ|||

それ を 言った の は 私 じゃ なく て 紅 坂 朱 音 だった と 思う けれど ||いった|||わたくし||||くれない|さか|しゅ|おと|||おもう|

でも あいつ の 言った こと に 賛成 し た |||いった|||さんせい||

あたし の 絵 下手くそ だって けなし た ||え|へたくそ|||

だから 何 だって いう の よ |なん||||

だいたい 描け ない ん じゃ うまい も 下手 も … |えがけ||||||へた|

って 澤村 さん も しか して … |さわむら||||

描け る よう に … なった の ？ えがけ|||||

だいぶ タッチ が 戻って き た よう な 気 が する |たっち||もどって|||||き||

本当 な の ほんとう||

昨日 家 で スケッチ し て たら いつの間にか … きのう|いえ||すけっち||||いつのまにか

スケッチ ？ すけっち

それ どこ ？ 見せ なさい ||みせ|

ここ に は な いわ よ 家 に 置 い て き た もの ||||||いえ||お|||||

本当 に 使え ない わ ね この ポンコツ 娘 は ほんとう||つかえ||||||むすめ|

ちょっと 何で あたし が そこ まで 言わ れ なく ちゃ なん ない の よ |なんで|||||いわ|||||||

しょうがない わ ね じゃ 行く わ よ しょうが ない||||いく||

どこ へ ？

決まって る でしょ きまって||

その スケッチ を 見 に 行く の よ あなた の 家 に |すけっち||み||いく|||||いえ|

何で なんで

「 何で ？ 」 って あなた ね … なんで|||

取り に 行く より も 早い よ とり||いく|||はやい|

何 が ？ なん|

一 から 描く 方 が よ ひと||えがく|かた||

そう だ よ お 前 ここ まで 来 た ん だ よ ||||ぜん|||らい||||

速く て うまく て 安定 し て き た ん だ よ はやく||||あんてい|||||||

なら 次 は すごく なれ よ |つぎ||||

速く て うまく て 安定 し た まま すごく なって みせろ よ はやく||||あんてい|||||||

だから 無理 す ん なって ほら |むり||||

急病 人 と マスター アップ きゅうびょう|じん||ますたー|あっぷ

どっち 取る か なんて 分かりきった こと だ ろ |とる|||わかりきった|||

まあ 英 梨 々 が 描き たく なった とき で いい よ |えい|なし|||えがき||||||

なめ て ん じゃ ねえ よ この 下手くそ な め|||||||へたくそ

そんな の スランプ でも 何でも ねえ よ ||すらんぷ||なんでも||

でき た

ほら 誰 が 下手くそ だって ？ |だれ||へたくそ|

あなた って 人 は … ||じん|

あたし は 描け る ||えがけ|

スランプ だって 乗り越える すらんぷ||のりこえる

紅 坂 朱 音 の 望む レベル なんて あっという間 に 追い越し て み せる わ くれない|さか|しゅ|おと||のぞむ|れべる||あっというま||おいこし||||

信じる わ しんじる|

う うん これ を 見 たら 信じる しか ない ||||み||しんじる||

やっと あたし を 認め た わ ね 霞 ヶ 丘 詩 羽 |||みとめ||||かすみ||おか|し|はね

澤村 さん ？ さわむら|

倫也 に 求め られ て も 倫也 が 励まし て くれ て も りんや||もとめ||||りんや||はげまし||||

ずっと … ずっと 描け なかった のに … ||えがけ||

なのに …

紅 坂 朱 音 に 否定 さ れ た だけ で 紅 坂 朱 音 に 笑わ れ た だけ で くれない|さか|しゅ|おと||ひてい||||||くれない|さか|しゅ|おと||わらわ||||

悔しく て 恥ずかしく て 負け たく なく て くやしく||はずかしく||まけ|||

描け ちゃ った … えがけ||

澤村 さん … さわむら|

あたし

あたし 倫也 が そば に いる と 描け ない … |りんや||||||えがけ|

倫也 も あたし に 描か せる こと が でき ない … りんや||||えがか|||||

サークル に い た まま じゃ 今 より 前 に 進め ない … さーくる||||||いま||ぜん||すすめ|

倫也 が 求め てる すごい イラストレーター に なれ ない よ ー りんや||もとめ||||||||-

あたし 子供 の ころ 倫也 を 裏切った |こども|||りんや||うらぎった

知って る わ よ しって|||

だから これ で 二 度 目 の 裏切り |||ふた|たび|め||うらぎり

倫也 は 今度 こそ 許し て くれ ない りんや||こんど||ゆるし|||

まあ そう かも ね

でも 残念 ながら 今回 は 共犯 者 が いる わ |ざんねん||こんかい||きょうはん|もの|||

だから つらく て も 孤独 じゃ ない そう でしょ ？ ||||こどく||||

霞 ヶ 丘 詩 羽 … かすみ||おか|し|はね

それ でも しばらく は つらい 日 が 続く でしょ う ね お互い |||||ひ||つづく||||おたがい

覚悟 は し てる かくご|||

まあ ピーピー 泣き たく なったら 私 を 呼び なさい |ぴーぴー|なき|||わたくし||よび|

胸 くらい は 貸し て あげる から むね|||かし|||

もう 泣か ない 泣 い て いい わけ が ない |なか||なき||||||

今 は 我慢 し なく て も いい のに いま||がまん||||||

それ より も あんた も 覚悟 を 決め なさい よ |||||かくご||きめ||

まっ 私 は もう すぐ 大学生 だ し あなた の 面倒 くらい は … |わたくし||||だいがくせい|||||めんどう||

そう じゃ ない あんた 自身 の こと よ ||||じしん|||

紅 坂 朱 音 なんか に なめ られ てん じゃ な いわ よ 霞 詩子 くれない|さか|しゅ|おと|||な め|||||||かすみ|うたこ

あんた だって 同じ プロ でしょ ||おなじ|ぷろ|

澤村 さん ？ さわむら|

あいつ は 一 つ だけ 見逃し た ||ひと|||みのがし|

あんた の 才能 を あんた の 努力 を あんた の 諦め の 悪 さ を ||さいのう||||どりょく||||あきらめ||あく||

霞 詩子 の すご さ を 理解 し て ない 紅 坂 朱 音 なんて かすみ|うたこ|||||りかい||||くれない|さか|しゅ|おと|

全然 大した こと ない ぜんぜん|たいした||

二 人 で 紅 坂 朱 音 を 倒す わ よ ふた|じん||くれない|さか|しゅ|おと||たおす||

あなた こそ 私 に 寝 首 を かかれ ない よう 気 を 付け なさい ||わたくし||ね|くび|||||き||つけ|

そう か 結局 二 人 と も やめ ちゃ った か ||けっきょく|ふた|じん||||||

悪かった な せっかく 忠告 し て くれ て た のに わるかった|||ちゅうこく||||||

いや 謝る の は 僕 の 方 かも |あやまる|||ぼく||かた|

そんな こと ない って

けれど 朱 音 さん が あの 二 人 に 興味 を 持つ こと に なった の は 僕 が … |しゅ|おと||||ふた|じん||きょうみ||もつ||||||ぼく|

伊 織 いい か い|お||

これ は 英 梨 々 と 詩 羽 先輩 に とって ものすごい チャンス な ん だ ||えい|なし|||し|はね|せんぱい||||ちゃんす|||

こんな 大 抜てき に 文句 言う 方 が おかしい だ ろ ？ |だい|ばってき||もんく|いう|かた||||

でも その 二 人 は もともと 君 の サークル の … ||ふた|じん|||きみ||さーくる|

そう だ もともと は 俺 が 二 人 を ゲーム 作り に 引きずり込 ん だ ||||おれ||ふた|じん||げーむ|つくり||ひきずりこ||

つまり これ って さ

俺 の プロデューサー と して の 能力 が 高い って 証明 じゃ ない か おれ||ぷろでゅーさー||||のうりょく||たかい||しょうめい|||

だったら もう 少し うれし そう な 顔 を し て くれよ ||すこし||||かお||||

そう いえ ば 僕 の 方 から も 報告 し て おく こと が ある ん だ |||ぼく||かた|||ほうこく||||||||

何 だ よ ？ なん||

僕 と 出 海 だ けど 「 rouge en rouge 」 やめ た から ぼく||だ|うみ||||||||

お前 もし 引き抜き の こと で 俺 に 気 を 使った ん だったら そんな の … おまえ||ひきぬき||||おれ||き||つかった||||

今回 の こと と は 関係ない よ こんかい|||||かんけいない|

ただ 新しく やり たい こと が 見つかった だけ だ |あたらしく|||||みつかった||

今 の サークル じゃ でき ない こと が ね いま||さーくる||||||

まあ お前 は どこ でも やって いける から いい けど さ |おまえ|||||||||

でも 出 海 ちゃん の 方 は しっかり 面倒 見ろ よ |だ|うみ|||かた|||めんどう|みろ|

大丈夫 出 海 が 一 番 力 を 発揮 できる 場所 を もう 見つけ て ある だいじょうぶ|だ|うみ||ひと|ばん|ちから||はっき||ばしょ|||みつけ||

そ っか …

だから 君 も サークル 続けろ よ |きみ||さーくる|つづけろ|

お前 この 前 会った とき も 同じ こ と 言って た ろ おまえ||ぜん|あった|||おなじ|||いって||

何度 だって 言わ せ て もらう さ なんど||いわ||||

ゲーム 作り を やめる な 創作 を やめる な げーむ|つくり||||そうさく|||

自分 の 夢 を 追い掛ける の を 諦め たら 駄目 だ じぶん||ゆめ||おいかける|||あきらめ||だめ|

何で そこ まで 本気 な ん だ よ なんで|||ほんき||||

俺 たち 敵 同士 だ ろ ？ おれ||てき|どうし||

君 が 本気 で なく ちゃ 僕 が 面白く ない から さ きみ||ほんき||||ぼく||おもしろく|||

訳 分か ん ねえ … やく|わか||

やる か バカ ||ばか

企画 と し て は ０ 点 ね きかく|||||てん|

今 から あたし は あんた の サークル の 柏木 エリ だ から ね いま||||||さーくる||かしわぎ||||

クリエーター の 世界 へ ようこそ 安芸 倫也 君 ||せかい|||あき|りんや|きみ

誰 に 何て 言わ れよ う と 描き 上げて み せる だれ||なんて|いわ||||えがき|あげて||

私 たち の … 完全 オリジナル シナリオ わたくし|||かんぜん|おりじなる|しなりお

加藤 ？ かとう

久しぶり ひさしぶり

お前 その 髪 … おまえ||かみ

今 から デート しよ う いま||でーと||

デート し て みよ う 私 たち でーと|||||わたくし|

奇跡 が 降った 坂道 きせき||ふった|さかみち

必然 に 胸 が 鳴って ひつぜん||むね||なって

あの 日 から 始まった |ひ||はじまった

私 の ストーリー わたくし||すとーりー

完全 に 脇役 で 何 の 取り柄 も なく て かんぜん||わきやく||なん||とりえ|||

でも なんか 勇気 出 た の ||ゆうき|だ||

ゲーム の 中 で うまく やれ て も 意味 が ない げーむ||なか||||||いみ||

イマイチ な デイズ 取り戻し て |||とりもどし|

才能 属性 気 に し ない さいのう|ぞくせい|き|||

冴え ない 日々 も リアリティー さえ||ひび||

お 願い お 願い 止め ない で |ねがい||ねがい|とどめ||

背中 押す よう な ラプソディー せなか|おす|||

知ら ない 知ら ない 世界 へ と しら||しら||せかい||

君 が 手 を 引 い て くれる から きみ||て||ひ||||

つれない つれない 毎日 も ||まいにち|

少しずつ 色付 い て く すこしずつ|いろづ|||

なり たい なり たい ヒロイン に ||||ひろいん|

本気 で 夢見 てる ん だ よ ほんき||ゆめみ||||

君 と 桜 色 ダイアリー きみ||さくら|いろ|