×

Vi använder kakor för att göra LingQ bättre. Genom att besöka sajten, godkänner du vår cookie-policy.


image

氷菓, Hyouka Episode 1

Hyouka Episode 1

( 折 木 奉 太郎 ( おれ き ほう たろう ) ) 高校 生活 と いえ ば バラ 色 バラ 色 と いえ ば 高校 生活

そう 言わ れる の が 当たり前 な くらい

高校 生活 は いつも バラ 色 の 扱い だ よ な

さりとて ―

すべて の 高校 生 が バラ 色 を 望 ん で いる わけ で は ない と

俺 は 思う ん だ が

例えば 勉学 に も スポーツ に も ―

色 恋 沙汰 に も 興味 を 示さ ない 人間 と いう の も ―

いる ん じゃ ない の か ?

いわゆる 灰色 を 好む 生徒 と いう の も いる ん じゃ ない の か ?

( 奉 太郎 ) まっ それ って ずいぶん 寂しい 生き 方 だ と は 思う が な

( 福部 里志 ( ふく べ さとし ) ) 奉 太郎 に 自 虐 趣味 が あった と は 知ら なかった ね

( 奉 太郎 ) 自 虐 趣味 ?

勉強 に も スポーツ に も 色 恋 沙汰 に も 後ろ向き

常に 灰色 の 人間 それ って 奉 太郎 の こと だ ろ ?

( 奉 太郎 ) 別に 後ろ向き な わけ じゃ ない

奉 太郎 的 に はね

省エネ な ん だ よ ね 奉 太郎 は

( 奉 太郎 ) フン

ただ 単に 面倒 で ―

浪費 と しか 思え ない こと に は 興味 が 持て ない

その モットー は すなわち …

やら なく て も いい こと なら やら ない

やら なけ れ ば いけない こと なら 手短 に

( 里志 ) … だ ね でも ね 奉 太郎

この 多彩 な 部活 動 の 殿堂 神山 ( かみ やま ) 高校 で ―

部活 に も 入って ない 奉 太郎 は ―

結果 だけ み れ ば 灰色 そのもの って こと だ よ

その 奉 太郎 が 寂しい 生き 方 だ なんて

自 虐 趣味 以外 の なにも の で も ない

口 の 減ら ない やつ だ な

何 を いまさら 中学 から の つきあい だ ろ

フン まあ いい 先 に 帰れ

先 に ? どういう こと

あっ それ は !

まさか そんな ! 入部 届け ?

奉 太郎 が 部活 に !

しかも 古典 部 ?

( 奉 太郎 ) 知って る か ? ( 里志 ) もちろん さ

( 里志 ) だ けど なん だって 奉 太郎 が 古典 ?

あっ これ は …

奉 太郎 の お 姉さん から の 手紙 だ ね

( 奉 太郎 ) インド から 送って き た ベナレス だ か どこ か だ か

どれ ?

これ は 困った ね お 姉さん の 頼み か

( 奉 太郎 ) 部員 が い なく て 廃部 寸前 らしい 存続 の ため に 入部 しろ だ と さ

お 姉さん の 特技 は たしか …

( 奉 太郎 ) 合 気道 と 逮捕 術 痛く し よ う と 思え ば かなり 痛い

ハハハッ これ は 断れ ない

( 奉 太郎 ) まあ 特に やり たい こと が ない の は 姉 貴 が 書 い た とおり な ん だ が

( 里志 ) 部員 が い ない ん だ よ ね ( 奉 太郎 ) ああ

だったら 古典 部 の 部室 は 独り占め じゃ ない か

学校 の 中 に ―

プライベート スペース が 持てる って の も ―

結構 いい もの だ よ

プライベート スペース ?

( 女子 バスケ 部 主将 ) 神 高 !

( 奉 太郎 ) エネルギー 消費 の 大きい 生き 方 に 敬礼

よく 勘違い さ れる の だ が ―

俺 は 特に 省エネ が 優れて いる と 思って いる わけ で は ない

活力 ある 連中 を 小 バカ に など し て は い ない の だ

自分 の モットー に 忠実 な だけ

やら なく て も いい こと なら やら ない

やら なけ れ ば いけない こと なら 手短 に だ

( 女生徒 1 ) ほら これ ( 女生徒 2 ) おお

( 奉 太郎 ) 特別 棟 の 4 階 … 最 果て だ な

( 千 反 田 ( ち た ん だ ) える ) ウフッ

えっ

♪~

~♪

( える ) こんにちは

あなた って 古典 部 だった ん です か ?

折 木 さん

誰 だ ?

分かり ませ ん か ?

千 反 田 です 千 反 田 える です

すま ん 全然 分から ない ん だ が

折 木 奉 太郎 さん です よ ね 1 年 B 組 の

ああ

私 1 年 A 組 な ん です

あの な それ じゃあ 説明 に なって な …

( 奉 太郎 ) A 組 … 選択 科目 か ?

もし かして 音楽 の 授業 で 一緒 だった か ?

はい

( 奉 太郎 ) まだ 1 回 しか やって ない 授業 だ ぞ どんな 記憶 力 だ

( 奉 太郎 ) ああ … それ で 千 反 田 さん なぜ この 部屋 に ?

はい

私 古典 部 に 入った ので ごあいさつ に 伺った ん です

( える ) 私 古典 部 に 入った ので 私 古典 部 に 入った ので …

古典 部 に … なんで また

一身 上 の 都合 が あり まし て

折 木 さん は ?

いや 部員 が いる なら 大いに 結構

( 奉 太郎 ) 姉 貴 喜べ 古典 部 は めでたく 存続 し た ぞ

( 奉 太郎 ) じゃ 俺 は これ で

( える ) もう お 帰り です か ?

( 奉 太郎 ) ああ 頑張れ よ

( 奉 太郎 ) あと 戸締まり も 頼む ( える ) えっ ?

( 奉 太郎 ) ん っ ? ( える ) 私 戸締まり でき ませ ん

なんで

鍵 を 持って ませ ん から

ああ

はい

どうして 折 木 さん が それ を 持って る ん です か ?

( 奉 太郎 ) どうして って

鍵 が なけ れ ば ロック さ れ た 教室 に は 入れ ない だ ろ う

そう いや お前 … ああ 失礼

千 反 田 さん は なんで この 部屋 に 入れ た ん だ ?

( える ) 鍵 が かかって なかった から です

( 奉 太郎 ) 俺 が 来 た とき は 閉まって た けど … あっ

( える ) はっ

閉まって た って その ドア が です か ?

そう だ が

… と いう こと は

私 は 閉じ込め られ て い た って こと です ね

お前 が 鍵 を かけ た ん だ ろ う 内側 から

そんな こと は し て い ませ ん

だが 鍵 は 俺 が 持って る お前 以外 に 誰 が ロック できる ん だ

ところで そちら は お 友達 です か ?

えっ ? うん …

( 奉 太郎 ) 里志 ( 里志 ) え ?

( 里志 ) いや あ ごめん ごめん

盗み聞き の つもり は なかった ん だ けど

つもり じゃ ない だ ろ

( 里志 ) そう は 言って も さ

木 石 の ごとき 奉 太郎 が 夕暮れ せまる 教室 の 窓際 で ―

女の子 と 二 人 って の が 下 から 見え ちゃ ったら ―

気 に なる の が 当然 って もん だ よ

放課後 の 逢 瀬 ( お う せ ) を 邪魔 する 気 は なかった し ―

出 歯 亀 ( で ば が め ) なんて 未経験 で …

あ の っ あの 私 …

本気 で 言って る の か ?

まさか ジョーク だ よ

そう です か

すま ん な こいつ は こういう やつ な ん だ

“ ジョーク は 即興 に 限る 禍根 ( かこん ) を 残せ ば ウソ に なる ” って ね

これ 僕 の モットー

は あ … 折 木 さん こちら は ?

( 奉 太郎 ) こいつ は 福部 里志 え せ 粋 人 だ

( 里志 ) うん

え せ ?

ウマ い ! ナイス な 紹介 だ よ 奉 太郎

はじめ まして えっ と …

千 反 田 える です

ち … 千 反 田 さん ?

千 反 田 さん って あの 千 反 田 さん です か ?

どうか し た の か ?

奉 太郎 千 反 田 家 の 名前 を 聞い た こと が ない の かい

神山 市 に 旧家 名家 は 少なく ない けど ―

桁 上がり の 四 名家 と いえ ば その 筋 じゃ 有名 だ よ

荒 楠 ( あれ くす ) 神社 の 十文字 ( じゅう もん じ ) 家 書 肆 ( しょ し ) 百日紅 ( さるすべり ) 家 豪 農 千 反 田 家 山 持ち の 万 人 橋 ( まん に ん ば し ) 家 さ

数字 が 一 桁 ずつ 上がって いく から 人 呼 ん で “ 桁 上がり の 四 名家 ”

本当 か ?

名家 か どう か は 知り ませ ん が そういう 言い 方 は 初めて 聞き まし た

作った な

たまに は 提唱 者 に なり たい とき も ある さ

でも ホント に 桁 上がり です ね

関心 する な よ つけあがる から

しかも その 千 反 田 家 の 長女 は ―

成績 優秀 眉 目 秀 麗 深 窓 の 佳 人 と して 知ら れ て いる ん だ

中学 時代 県 内 模試 の 成績 優秀 者 で よく 名前 を 見かけ た よ

ほほ う そんなに

たまたま です 試験 なんて ただ の 要領 です し

( 里志 ) これ は 失礼

ところで 話 は 聞か せ て もらった よ 実に 興味深い ね

( 奉 太郎 ) 何 が だ

( 里志 ) 千 反 田 さん が この 部屋 に 閉じ込め られ て い た こと さ

あっ そう で し た

私 が 来 た とき この 部屋 の 鍵 は 開 い て い まし た

でも あと から 来 た 折 木 さん は 鍵 は 閉まって た と 言って ます

不思議 です

どこ が だ

自分 で 閉め た こと を 忘れ た ん だ ろ う

いや 神 高 の ドア は 中 も 外 も ―

鍵 で しか ロック でき ない よう に なって いる ん だ

千 反 田 さん が 中 から 鍵 を かける こと は ―

不可能 って こと だ よ

これ は !

( 奉 太郎 ) 相変わらず ムダ に 博識 だ な

データベース と 言って ほしい ね

( 奉 太郎 ) フン

まあ 鍵 の こと は 何 か の 間違い だ ろ う

俺 は 帰る ぞ

( える ) 待って ください 折 木 さん ( 奉 太郎 ) 何 だ ?

気 に なり ます

私 なぜ 閉じ込め られ た ん でしょ う

もし 閉じ込め られ た ので なければ ―

どうして この 教室 に 入る こと が でき た ん でしょ う

仮に 何 か の 間違い だ と 言う ん なら 誰 の どういう 間違い でしょう か ?

ぜひ 折 木 さん も 考え て ください

折 木 さん

私 気 に なり ます

な っ

ああ そう だ な 面白い

少し 考え て みる か

あ あっ !

ありがとう ござい ます

折 木 さん 心当たり が ある ん です か ?

千 反 田 さん ちょっと 待って あげて

僕 は 単なる データベース だ から 結論 を 出せ ない けど ―

奉 太郎 は 違う

いったん 考え だせ ば それなり に あて に は なる よ

ハア やかましい

さて …

この 部屋 に 入った の は いつ だ ?

( える ) 折 木 さん が 来る 3 分 前 だ と 思い ます

( 奉 太郎 ) ほか に 何 か 気付 い た こと は ?

そう いえ ば ―

さっき から 足元 で ガタゴト 音 が し て ます

( 里志 ) えっ ? 僕 に は 聞こえ ない けど

( える ) 聞こえ ます よ ほら

( 里志 ) 千 反 田 さん 耳 いい ね

ふむ …

( 里志 ) 何 か 分かった の ? 奉 太郎

( 奉 太郎 ) まあ な

ちょうど 下 の 階 で 再現 さ れ てる だ ろ う

( 校 務 員 ) よい しょ っと

よっ と

よっ

よっ と さ て

よっ

( 里志 ) は は あ

あの 作業 の あいだ に 千 反 田 さん は 地学 準備 室 に 入って ―

運 悪く 鍵 を 閉め られ た って こと だ ね

貸出 し 用 の 鍵 は 俺 が 持って る

あと は マスター キー だけ だ が これ は 生徒 が 使え ない

だから 校 務 員 さん だ と …

でも よく 気付き まし た ね

う っ 別に …

まあ 室 内 に い ながら ―

どうして 千 反 田 さん が ロック の 音 に 気付か なかった の か

… って の だけ は 俺 に も 分から ん が ね

ああ それ でし たら

あの 建物 を 見て い た ん です

( 里志 ) 古い ね ( える ) ええ

そう な の か ?

ああ ずば抜け て

( 奉 太郎 ) ふう ん

( える ) ところ で あいさつ が まだ で し た ね

( 奉 太郎 ) あいさつ ?

( える ) ええ これ から 古典 部 で 一緒 に 活動 し て いく ん です から

一緒 に ?

( える ) 福部 さん も どう です か ? 古典 部

いい ね 今日 は 面白かった し

総務 委員 と 手芸 部 の 掛け持ち に なっちゃ う けど …

うん ! 入る よ 奉 太郎 も ね

入部 届け も もう 書 い てる ん だ し

そう なん です か ?

ああ いや それ は だ な

( える ) はい

( 奉 太郎 ) あっ ( える ) はい 確かに

これ から よろしく お 願い し ます ね

こちら こそ

奉 太郎 も よろしく

( 奉 太郎 ) フン

( える ) そうだ

部長 を 決め ない と いけ ませ ん ね どう し ま しょ

( 里志 ) そうだ ねえ

奉 太郎 は その 手 の は 全然 向 い て ない ん だ よ

( 奉 太郎 ) 姉 貴 よ 満足 か ?

伝統 ある 古典 部 の 復活

そして さようなら 俺 の 安寧 と 省エネ の 日々

いや まだ 別れ は 言わ ない 俺 は 安寧 を あきらめ ない

省エネ の ため に 全力 を 尽くそう

問題 は …

( える ) 頭脳明せき って 感じ です よ ね

( 奉 太郎 ) この お 嬢 様 だ

( 里志 ) 昨日 の 放課後 の こと だ

1 年生 の 女子 が 特別 棟 の 4 階 に 行った

その とき 音楽 室 から “ 月光 ” の 美しい 旋律 が 聞こえ て き た

校舎 を 染める 真っ赤 な 夕陽 その 麗しい 音色 は …

( 奉 太郎 ) 異議 あり 昨日 は 雨 で 夕 陽 は 見え なかった

( 里志 ) そう じっとり と 降り 続く 雨

そして 迫る 夕闇

肌 に 絡みつく 不 快感 と ノイズ の よう な 雨音

( 奉 太郎 ) いいかげん だ な

( 里志 ) 音色 に 誘わ れ 音楽 室 に 入る と と たんに 音 は 鳴り止 ん だ

ピアノ の ふた は 上がって いる のに ピアニスト は い ない

カーテン が 閉めきら れ て 部屋 は 暗い

そして 彼女 は 見 た

( 女生徒 ) は っ ! あ あっ

( 里志 ) 長い 乱れ 髪 を 顔 に 垂らし 全身 は ぐったり と して 力なく

目 は ランラン と 血走った 女生徒 が ―

傍ら から 彼女 を じっと 見つめ て いる の を

( 女生徒 の 悲鳴 )

( 里志 ) そう この 神山 高校 に は かつて

全国 大会 を 前 に し て 無念 の 事故 死 を 遂げ た ―

ピアノ 部員 が !

( 奉 太郎 ) い た の か ?

あっ さあ

い た かも しれ ない けど 僕 は 知ら ない ね

( 奉 太郎 ) … だ と 思った

( 里志 ) それにしても 意外 だ ねえ 奉 太郎 が 宿題 を 忘れ て 居残り なんて

書 い た さ 昨日 持って くる の を 忘れ た ん だ

おかげ で こうして

同じ 作文 を 書き ながら 与太話 を 聞か さ れ てる

なるほど ね

ちなみに 乱れ 髪 の お化け は 本当 に い た そう だ よ

今日 の 昼 休み

A 組 で は 話題 に なって た みたい だ し ね

あと は この うわさ が どう 広 がって いく か

これ が 重要 な ん だ

神山 高校 に も あった 7 不思議 その 2 って ね

さしあたって は ―

僕 の D 組 に 到達 する まで 何 日 かかる か だ

うん ? ちょっと 待て

今 の 話 いつ どこ で 誰 から 聞い た ん だ

( 里志 ) さっき 部室 で 千 反 田 さん から

7 不思議 その 2 って こと は その 1 も ある ん だ よ な

聞か せ て くれ ない か ?

お 二 人 と も ここ に い た ん です か

書け まし た 福部 さん

ああ お 疲れ 様

ごめん ね 総務 委員 会 と して は ―

こういう 面倒 な 手続き も お 願い し ない と いけ なく て

いいえ 私 も 部長 を 引き受け て い ます から

折 木 さん !

( 奉 太郎 ) いい ところ に 来 た ( える ) えっ ?

今 里志 から 妙 な うわさ を 聞い た ん だ

あっ その こと な ん です 昼 休み に …

( 奉 太郎 ) 秘密 倶楽部 の 勧誘 メモ の 話 な ん だ が

知って た の か ?

秘密 倶楽部 ?

( 奉 太郎 ) 里志 話し て やって くれよ

あっ ? うん

じゃあ お 聞き 願 お う かな 秘密 倶楽部 の 一 席 を

はい

総務 委員 会 で 聞い た 話 な ん だ

なにせ 神山 高校 に は 部活 が 多い

だから 勧誘 ポスター の 数 も 当然 多く なって ―

学校 中 の 掲示板 が ポスター で 埋め尽くさ れる

総務 委員 会 は 無 許可 の ポスター や メモ を 見つけ しだい ―

剥がし て いる ん だ

ところが 毎年 たった 1 枚

どこ の 部活 の もの かも 分から ない 勧誘 メモ が 出る らしい

去年 は ノート の 切れ端 み たい な 紙 に ―

集合 場所 と 日時 が 書 い て あった そう だ よ

どうやら 総務 委員 会 も 把握 し て い ない 秘密 倶楽部 が あって

ひっそり と 募集 を かけ て いる らしい ん だ

活動 目的 も 部員 も 不明 だ けど やつ ら は 実在 する

その 名前 と は …

( える ) その 名前 と は ?

「 女 郎 蜘蛛 ( ぐ も ) の 会 」

女 郎 蜘蛛

総務 委員 長 の 田名部 ( た な べ ) 先輩 は 去年

回収 し た メモ を 頼り に ―

女 郎 蜘蛛 の 会 に 接触 しよ う と し た らしい

でも ウマ く いか なかった

結局 名前 だけ の いたずら メモ だ と 結論 し た そう だ よ

ところが

( える ) ところが ?

( 里志 ) 卒業 式 の 日

ある 卒業 生 が 田名部 先輩 に 言った ん だ

“ 僕 が 女 郎 蜘蛛 の 会 の 会長 だった ”

“ 次期 会長 に も よろしく して やって くれ ”

“ もし 君 が そい つ を 見つけだせ たら の 話 だ が ”

あ あっ

( 里志 ) 今年 も きっと どこ か に 募集 が 出 て いる だ ろ う ね

今 の ところ 発見 に は 至って ない けど

“ 1 枚 だけ の メモ ” “ 女 郎 蜘蛛 の 会 ”

私 気 に なり ます !

( 奉 太郎 ) よし !

( 奉 太郎 ) そう 言う と 思って た

だから いい ところ に 来 た と 言った ん だ

… と 言い ます と ?

もちろん 探す ん だ よ その メモ を

あ あっ はい !

( 里志 ) 掲示板 は 全部 で 30 か所 だ ね

( える ) そんなに … N 全部 探し ます か ?

( 奉 太郎 ) まさか

一 番 あり そう な の は どこ か 考え た ほう が 早い

( える ) なるほど

( 奉 太郎 ) どういう 条件 の 場所 だ と 思う ?

( える ) もし 私 だったら やっぱり できる だけ 目立た ない ―

校舎 の 隅 の 掲示板 に 貼る と 思い ます

( 奉 太郎 ) それ は 違う な ( える ) 違い ます か ?

( 奉 太郎 ) もし 勧誘 メモ が 貼ら れ て いる と する なら それ は …

1 階 昇降口 の 掲示板 だ

( える ) えっ ? 一 番 目立つ ところ じゃ ない です か

( 里志 ) まあまあ 千 反 田 さん 奉 太郎 に は 何 か 考え が ある らしい よ

いや あ 改めて 見る と やっぱり すごい ね 神山 高校

( える ) 本当 です ね

水墨画 部 に 漫画 研究 会

囲碁 部 に バスケ 部 に 陸上 部

掲示板 の 本体 が 見え ませ ん

折 木 さん どう し た ん です か ?

( 奉 太郎 ) いや あふれ出る 活力 に 当てられ て

アハハ ハハッ

省エネ の 奉 太郎 に は 理解 不能 な 世界 だ ろ う ね

それ に ここ は 新入 生 が まず 見る 掲示板 だ

つまり 激戦 区 だ よ

激戦 区 …

あ あっ なるほど これ だけ たくさん 貼って あれ ば ―

無 許可 の 掲示 物 も 目立ち ませ ん ね

( 奉 太郎 ) それ も ある

それ も ? 別 の 理由 が ある ん です か ?

まあ な とにかく 探し て みよ う

はい !

グローバル アクト 部 ディベート 部

百人一首 部 なんて の も ある ん です ね

あっ 占い 研究 会 私 の 友達 が ここ に 入った ん です

へえ

( える ) 箏曲 部 卓球 部 美術 部

う うん

女 郎 蜘蛛 の 会 の メモ は ない よう です ね

どう かな ?

見 た だけ で 分かる よう に なって る か どう か は ―

ちょっと 分から ない ね

( える ) はっ どういう こと です か ?

( 里志 ) 総務 委員 の 目 を 盗む に は ―

何 か 工夫 が ある かも しれ ない な と 思って ね

工夫 … です か

まっ ある なら いずれ 見つかる よ

( 奉 太郎 ) あった ぞ ( える ) えっ

ああ …

あり まし た ね

もっと 人気 ( ひ とけ ) の ない 場所 に 隠す か と 思った のに

それ は 1 年生 の 発想 だ 不慣れ な やつ ほど 奇 を てらう

気 の 利 い た 秘密 倶楽部 なら ―

堂々 と 裏 を かい て くる と に らん だ ん だ

確かに

でも 不思議 です

そう 言わ れる と ある の が 当然 と いう 気 が し て

なぜ か 驚き が あり ませ ん

総務 委員 会 許可 印 なし 仕事 する ね

ハア

さて 俺 は 作文 を 職員 室 に 出し て そのまま 帰る よ

そう だ ね 僕 も 帰 ろ う かな

分かり まし た で は ここ で さよう なら です ね

“ 不慣れ な 人 ほど 奇 を てら う ” 覚え て おき ます ね

“ 不思議 ヲ 以 テ 不思議 ヲ 制 ス ” の 計 お 見事 だった よ

世話 ん なった な

なんだか あいつ が 来 そう な 予感 が し た ん だ

( 里志 ) ふう ん

それ で あんな メモ や 画 びょう を 用意 し た と

まっ 結果 ドンピシャ だった ね

でも 奉 太郎

あそこ まで 手 の 込んだ マネ を し て

ピアノ の 謎 から 話 を そらせ たかった の は なぜ だい ?

なんて 言わ ない よ ね

( 奉 太郎 ) 音楽 室 は 遠い から な

( 里志 ) それ だけ ? ( 奉 太郎 ) それ だけ だ

( 奉 太郎 ) まっすぐ 昇降口 まで 行って ―

そば の 職員 室 に 作文 を 出し て そのまま 帰り たかった

フッ なるほど 分かった

奉 太郎 だ よ やっぱり

私 気 に なり ます !

“ やら なけ れ ば いけない こと なら 手短 に ” だ

( 里志 ) 奉 太郎 それ は よく ない ね

モットー を 披露 する なら 堂々 と 胸 を 張って 言う べき だ

今 の 奉 太郎 は ―

単に 言い訳 を し た よう に しか 聞こえ ない

あっ

不思議 を 不思議 で 迎え撃つ

うん 僕 好み だ いい 変化球 だ よ

だけど ね 奉 太郎 それ は 奉 太郎 好み じゃ ない よ

千 反 田 さん が 来 た とき

どうして 単に 知ら ん と 言わ なかった ん だい

そこ が 今日 の 奉 太郎 の 根本 的 な 間違い だ よ

実際 奉 太郎 は ―

ずっと そうして き た じゃ ない か

そう かも な

“ 不慣れ な やつ ほど 奇 を てら う ”

今日 の 奉 太郎 が まさしく それ だ よ

千 反 田 さん が いる って いう 状況 に ―

まだ 全然 慣れ て ない

だから あんな 回りくどい こと を する の さ

奉 太郎 は 今日

千 反 田 さん を 拒絶 し た つもり かも しれ ない でも ね …

拒絶 し たかった わけ じゃ ない

もちろん そう さ

あれ は 現状 に 対 する ただ の 保留 だ ね

あっ 保留 ?

そう か 保留 か

ヒヒッ

ところで 音楽 室 の 件 は ―

どういう こと だった ん だ と 思う ?

( 奉 太郎 ) ああ …

その お化け と やら は 髪 が 乱れ て 目 が 血走って た ん だ ろ ?

寝起き の よう に

あっ そう か

( 奉 太郎 ) ピアノ 部員 は 眠かった から 寝 て い た

校門 が 閉まる 6 時 前 に 目 が 覚める よう に ―

CD プレーヤー に “ 月光 ” を 入れ て タイマー を セット し て い た

そんな とこ だ ろ う

( 里志 ) なるほど ね 確かに 行け ば 分かる

プレーヤー に 設定 が 残って いる だ ろ う し

音楽 室 は 遠い から な

分かった って

( 里志 ) ただ ね 奉 太郎 ( 奉 太郎 ) ん ?

( 里志 ) 音楽 室 まで 行って た ほう が ―

ゆく ゆく は 省エネ に ―

つながった よう な 気 が する ん だ

今日 の 屈託 は 意外 と 高く つく かも しれ ない

うん ?

おっと !

奉 太郎 今日 の こと 僕 は 貸し に する 気 は ない よ !

じゃ !

( 奉 太郎 ) 保留 … か

( 奉 太郎 ) 次回 「 名誉 ある 古典 部 の 活動 」

Hyouka Episode 1 hyouka|episode Hyouka| Hyouka Episodio 1| Hyouka Episode 1 Hyouka Episodio 1 Hyouka Episódio 1 Hyouka Эпизод 1 Hyouka avsnitt 1

( 折 木 奉 太郎 ( おれ き ほう たろう ) ) 高校 生活 と いえ ば バラ 色 バラ 色 と いえ ば 高校 生活 お|き|たてまつ|たろう|||||こうこう|せいかつ||||ばら|いろ|ばら|いろ||||こうこう|せいかつ |tree|||||||high school|school life||say||rose||||||||school life Pliegue||||||||||||||||||||| (Oreki Hotaro) Speaking of high school life, rosy color Speaking of rosy color, high school life

そう 言わ れる の が 当たり前 な くらい |いわ||||あたりまえ|| |||||||ungefähr It's natural to think that way, since society expects high school life to be rose-colored.

高校 生活 は いつも バラ 色 の 扱い だ よ な こうこう|せいかつ|||ばら|いろ||あつかい||| ||||rose|||treatment||| High school life is always treated as rosy

さりとて ― dennoch Nevertheless, I don't think that all high school students desire a rose-colored life.

すべて の 高校 生 が バラ 色 を 望 ん で いる わけ で は ない と ||こうこう|せい||ばら|いろ||のぞみ|||||||| ||||||||wish|||||||| Not all high school students want rosy

俺 は 思う ん だ が おれ||おもう||| I think

例えば 勉学 に も スポーツ に も ― たとえば|べんがく|||すぽーつ|| |Studium||||| |studying||||| For example, for study and sports-

色 恋 沙汰 に も 興味 を 示さ ない 人間 と いう の も ― いろ|こい|さた|||きょうみ||しめさ||にんげん|||| Farbe|Liebe|Affäre|||||zeigen|||||| color||news|||interest||show|||||| There are also people who show no interest in romantic matters.

いる ん じゃ ない の か ? Don't you think there are?

いわゆる 灰色 を 好む 生徒 と いう の も いる ん じゃ ない の か ? |はいいろ||このむ|せいと|||||||||| There are also students who prefer so-called gray areas, aren't there?

( 奉 太郎 ) まっ それ って ずいぶん 寂しい 生き 方 だ と は 思う が な たてまつ|たろう|||||さびしい|いき|かた||||おもう|| ||||||einsam|||||||| ||just||||lonely|||||||| Though, I would call that a pretty sad way to live.

( 福部 里志 ( ふく べ さとし ) ) 奉 太郎 に 自 虐 趣味 が あった と は 知ら なかった ね ふくべ|さとし||||たてまつ|たろう||じ|ぎゃく|しゅみ|||||しら|| Fukube|Satoshi|||||||selbst|Selbstverletzung|Hobby||||||| I didn't know you had such self-hatred.

( 奉 太郎 ) 自 虐 趣味 ? たてまつ|たろう|じ|ぎゃく|しゅみ |||Selbstquälerei| (Houtarou) Masochistic hobby?

勉強 に も スポーツ に も 色 恋 沙汰 に も 後ろ向き べんきょう|||すぽーつ|||いろ|こい|さた|||うしろむき ||||||Farbe||Liebesangelegenheiten|||rückwärts |||||||||||negative One who's against studying, sports, and romance.

常に 灰色 の 人間 それ って 奉 太郎 の こと だ ろ ? とわに|はいいろ||にんげん|||たてまつ|たろう|||| Always a gray human, isn't it about Hotaro?

( 奉 太郎 ) 別に 後ろ向き な わけ じゃ ない たてまつ|たろう|べつに|うしろむき|||| (Houtarou) It's not like I'm looking backwards.

奉 太郎 的 に はね たてまつ|たろう|てき|| Maybe from your perspective.

省エネ な ん だ よ ね 奉 太郎 は しょうえね||||||たてまつ|たろう| Energieeinsparung|||||||| It ’s energy saving, is n’t it?

( 奉 太郎 ) フン たてまつ|たろう|ふん (Hotaro) Hun

ただ 単に 面倒 で ― |たんに|めんどう| |einfach|lästig|ist It's just a hassle-

浪費 と しか 思え ない こと に は 興味 が 持て ない ろうひ|||おもえ|||||きょうみ||もて| Verschwendung|||||Sache|||||| and you have no interest in anything that seems like it would waste energy.

その モットー は すなわち … |もっとー|| |Motto|| The motto is ...

やら なく て も いい こと なら やら ない If I don't have to do it, I won't.

やら なけ れ ば いけない こと なら 手短 に |||||||てみじか| |||||||kurz| If I do have to do it, make it quick.

( 里志 ) … だ ね でも ね 奉 太郎 さとし|||||たてまつ|たろう Satoji|||||| Precisely.

この 多彩 な 部活 動 の 殿堂 神山 ( かみ やま ) 高校 で ― |たさい||ぶかつ|どう||でんどう|かみやま|||こうこう| |vielfältig||AG (Arbeitsgemeinschaft)|Aktivitäten|von|Halle|Gottberg|||| Considering the huge variety of clubs that Kamiyama High School has,

部活 に も 入って ない 奉 太郎 は ― ぶかつ|||はいって||たてまつ|たろう| to not belong to any of them makes you the very definition of gray.

結果 だけ み れ ば 灰色 そのもの って こと だ よ けっか|||||はいいろ|その もの|||| ||||||das Wesen|||| Wenn man sich nur die Ergebnisse ansieht, sind sie grau. If you look only at the result, it means that it is gray itself.

その 奉 太郎 が 寂しい 生き 方 だ なんて |たてまつ|たろう||さびしい|いき|かた|| And for you to call your way of life "sad" is nothing if not self-hatred.

自 虐 趣味 以外 の なにも の で も ない じ|ぎゃく|しゅみ|いがい|||||| Nichts weiter als ein selbstironisches Hobby. Nothing but a hobby of self-abuse

口 の 減ら ない やつ だ な くち||へら|||| ||reduzieren|||| Er ist ein wirklich wortkarger Bastard, nicht wahr? You sure can run your mouth.

何 を いまさら 中学 から の つきあい だ ろ なん|||ちゅうがく||||| ||jetzt schon||||Beziehung|| Did you only just notice?

フン まあ いい 先 に 帰れ ふん|||さき||かえれ Hmm, go home first

先 に ? どういう こと さき||| Before you? What's up?

あっ それ は ! Oh that's it!

まさか そんな ! 入部 届け ? ||にゅうぶ|とどけ ||Mitgliedschaft| No way...

奉 太郎 が 部活 に ! たてまつ|たろう||ぶかつ| You're joining a club?!

しかも 古典 部 ? |こてん|ぶ And the Classics Club, at that!

( 奉 太郎 ) 知って る か ? ( 里志 ) もちろん さ たてまつ|たろう|しって|||さとし|| Of course!

( 里志 ) だ けど なん だって 奉 太郎 が 古典 ? さとし|||||たてまつ|たろう||こてん ||||||||Klassik But why would you join the Classics Club?

あっ これ は … Oh, this is...

奉 太郎 の お 姉さん から の 手紙 だ ね たてまつ|たろう|||ねえさん|||てがみ|| It's a letter from Bongtaro's sister.

( 奉 太郎 ) インド から 送って き た ベナレス だ か どこ か だ か たてまつ|たろう|いんど||おくって||||||||| |||||||Benares|ist||||| She sent it from some place in India called Benaras or something.

どれ ? Let's see...

これ は 困った ね お 姉さん の 頼み か ||こまった|||ねえさん||たのみ| ||schwierig|||||| You're in quite the pickle.

( 奉 太郎 ) 部員 が い なく て 廃部 寸前 らしい 存続 の ため に 入部 しろ だ と さ たてまつ|たろう|ぶいん|||||はいぶ|すんぜん||そんぞく||||にゅうぶ|||| |||||||Abschaffung des Clubs|kurz davor||Fortbestand|||||||| Apparently there aren't any members, so the club is facing termination.

お 姉さん の 特技 は たしか … |ねえさん||とくぎ|| |||Besonderheit|| If I remember right, your sister's specialties were...

( 奉 太郎 ) 合 気道 と 逮捕 術 痛く し よ う と 思え ば かなり 痛い たてまつ|たろう|ごう|きどう||たいほ|じゅつ|いたく|||||おもえ|||いたい ||Vereinigung|Aikido||Festnahme|Technik|schmerzhaft|||||||| (Atemwegs- und Arrestoperationen können sehr schmerzhaft sein, wenn man versucht, sie schmerzhaft zu machen. (Hotaro) Go airway and Taiho-jutsu It hurts when I think it hurts.

ハハハッ これ は 断れ ない |||ことわれ| |||nicht ablehnen| Now that's an offer you can't refuse!

( 奉 太郎 ) まあ 特に やり たい こと が ない の は 姉 貴 が 書 い た とおり な ん だ が たてまつ|たろう||とくに||||||||あね|とうと||しょ||||||| |||||||||||Schwester|deine||||||||| (Nun, es ist so, wie Sie geschrieben haben, dass ich nichts Bestimmtes tun will. Well, I guess she's right when she says I don't have anything better to do.

( 里志 ) 部員 が い ない ん だ よ ね ( 奉 太郎 ) ああ さとし|ぶいん||||||||たてまつ|たろう| It doesn't have any members, right?

だったら 古典 部 の 部室 は 独り占め じゃ ない か |こてん|ぶ||ぶしつ||ひとりじめ||| ||||||alleinige Nutzung||| In that case, you get the club room all to yourself!

学校 の 中 に ― がっこう||なか| It might be pretty nice to have your own private space at school.

プライベート スペース が 持てる って の も ― ぷらいべーと|すぺーす||もてる||| You can have a private space-

結構 いい もの だ よ けっこう|||| It's pretty good.

プライベート スペース ? ぷらいべーと|すぺーす

( 女子 バスケ 部 主将 ) 神 高 ! じょし||ぶ|しゅしょう|かみ|たか |Basketball|Abteilung|Kapitän|Gott| (Captain of the Women's Basketball Club) Kamitaka!

( 奉 太郎 ) エネルギー 消費 の 大きい 生き 方 に 敬礼 たてまつ|たろう|えねるぎー|しょうひ||おおきい|いき|かた||けいれい |||Verbrauch||||||Ehre (Wir begrüßen Ihre energieaufwendige Lebensweise. Those who expend great energy in their lives, I salute you.

よく 勘違い さ れる の だ が ― |かんちがい||||| |Missunderstanding||||| Das wird oft missverstanden. People tend to get the wrong idea about me.

俺 は 特に 省エネ が 優れて いる と 思って いる わけ で は ない おれ||とくに|しょうえね||すぐれて|||おもって||||| |||||ausgezeichnet|||||||| Ich halte Energiesparen nicht unbedingt für überlegen. I don't think that a life of energy conservation is superior.

活力 ある 連中 を 小 バカ に など し て は い ない の だ かつりょく||れんちゅう||しょう|ばか||||||||| Vitalität||Leute|||fools||||||||| Wir machen uns nicht über ihre Vitalität lustig. I don't look down on those willing to expend energy.

自分 の モットー に 忠実 な だけ じぶん||もっとー||ちゅうじつ|| ||Motto|||| I'm just true to my own motto.

やら なく て も いい こと なら やら ない If I don't have to do it, I won't.

やら なけ れ ば いけない こと なら 手短 に だ |||||||てみじか|| If you have to do it, it's short

( 女生徒 1 ) ほら これ ( 女生徒 2 ) おお じょせいと|||じょせいと| Check this out!

( 奉 太郎 ) 特別 棟 の 4 階 … 最 果て だ な たてまつ|たろう|とくべつ|むね||かい|さい|はて|| ||besonderer|Gebäude|||äußerste|End|| (Houtarou) On the 4th floor of the special building... at the far end.

( 千 反 田 ( ち た ん だ ) える ) ウフッ せん|はん|た|||||| tausend||Reisfeld|||||| (Sentanda (Chitanda) Eru) Uhu

えっ

♪~

~♪

( える ) こんにちは Good afternoon.

あなた って 古典 部 だった ん です か ? ||こてん|ぶ|||| Warst du im Klassik-Club? The Revival of the Classics Club and Its Traditions

折 木 さん お|き| Frau|| Herr Oriki Oreki

誰 だ ? だれ| Who are you?

分かり ませ ん か ? わかり||| You don't remember me?

千 反 田 です 千 反 田 える です せん|はん|た||せん|はん|た|| I'm Chitanda.

すま ん 全然 分から ない ん だ が ||ぜんぜん|わから|||| Sorry, never heard that name...

折 木 奉 太郎 さん です よ ね 1 年 B 組 の お|き|たてまつ|たろう|||||とし|b|くみ| You're Oreki Houtarou-san, right?

ああ Yeah.

私 1 年 A 組 な ん です わたくし|とし|a|くみ||| I'm in class 1-A.

あの な それ じゃあ 説明 に なって な … ||||せつめい||| Weißt du was, das erklärt nicht... That doesn't really explain anyth-

( 奉 太郎 ) A 組 … 選択 科目 か ? たてまつ|たろう|a|くみ|せんたく|かもく| ||||Wahlfach|Fächer| Class 1-A? Electives?

もし かして 音楽 の 授業 で 一緒 だった か ? ||おんがく||じゅぎょう||いっしょ|| Did you join us in a music class?

はい We've only had that class once...

( 奉 太郎 ) まだ 1 回 しか やって ない 授業 だ ぞ どんな 記憶 力 だ たてまつ|たろう||かい||||じゅぎょう||||きおく|ちから| |||||||||||Gedächtnis|| (Houtarou) It's a class you've only done once, what kind of memory do you have?

( 奉 太郎 ) ああ … それ で 千 反 田 さん なぜ この 部屋 に ? たてまつ|たろう||||せん|はん|た||||へや| (Ah... so why are you in this room, Mr. Chigita?

はい Well...

私 古典 部 に 入った ので ごあいさつ に 伺った ん です わたくし|こてん|ぶ||はいった||||うかがった|| ||||||Begrüßung||besucht|| I joined the Classics Club, so I came to introduce myself.

( える ) 私 古典 部 に 入った ので 私 古典 部 に 入った ので … |わたくし|こてん|ぶ||はいった||わたくし|こてん|ぶ||はいった| I joined the Classics Club...

古典 部 に … なんで また こてん|ぶ||| ||||außerdem The Classics Club?

一身 上 の 都合 が あり まし て いっしん|うえ||つごう|||| eigenen Belange|||circumstances|||| There is a personal convenience

折 木 さん は ? お|き|| What about you?

いや 部員 が いる なら 大いに 結構 |ぶいん||||おおいに|けっこう ||||||sehr gut Nein, wenn Sie Mitglieder haben, ist das großartig. Well, if there's already a member, that's good enough.

( 奉 太郎 ) 姉 貴 喜べ 古典 部 は めでたく 存続 し た ぞ たてまつ|たろう|あね|とうと|よろこべ|こてん|ぶ|||そんぞく||| ||||freue dich||||glücklicherweise|Fortbestand||| Good for you, Sis.

( 奉 太郎 ) じゃ 俺 は これ で たてまつ|たろう||おれ||| Well, I'll be off then.

( える ) もう お 帰り です か ? |||かえり|| Are you going home already?

( 奉 太郎 ) ああ 頑張れ よ たてまつ|たろう||がんばれ| Yeah. Good luck.

( 奉 太郎 ) あと 戸締まり も 頼む ( える ) えっ ? たてまつ|たろう||とじまり||たのむ|| |||Tür abschließen|||| (And please lock the door too. - Eh?

( 奉 太郎 ) ん っ ? ( える ) 私 戸締まり でき ませ ん たてまつ|たろう||||わたくし|とじまり||| (Huh? (I can't close the door.

なんで Why not?

鍵 を 持って ませ ん から かぎ||もって||| I don't have the key.

ああ

はい Here.

どうして 折 木 さん が それ を 持って る ん です か ? |お|き|||||もって|||| Why do you have that?

( 奉 太郎 ) どうして って たてまつ|たろう|| "Why?"

鍵 が なけ れ ば ロック さ れ た 教室 に は 入れ ない だ ろ う かぎ|||||ろっく||||きょうしつ|||いれ|||| I can't enter a locked classroom without the key...

そう いや お前 … ああ 失礼 ||おまえ||しつれい Wait, weren't-

千 反 田 さん は なんで この 部屋 に 入れ た ん だ ? せん|はん|た|||||へや||いれ||| Warum hat Mr. Chiranda Sie in dieses Zimmer gesteckt? I mean, how did you get in here, Chitanda-san?

( える ) 鍵 が かかって なかった から です |かぎ||||| The door wasn't locked.

( 奉 太郎 ) 俺 が 来 た とき は 閉まって た けど … あっ たてまつ|たろう|おれ||らい||||しまって||| (Hotaro) It was closed when I came, but ... oh

( える ) はっ (Eru) Hah

閉まって た って その ドア が です か ? しまって||||どあ||| Wait, you mean this door was locked?

そう だ が Yeah...

… と いう こと は Which means that I was locked in?

私 は 閉じ込め られ て い た って こと です ね わたくし||とじこめ|||||||| ||eingeschlossen|||||||| I mean I was trapped

お前 が 鍵 を かけ た ん だ ろ う 内側 から おまえ||かぎ||||||||うちがわ| ||||schließen||||||Innenseite| Sie müssen die Tür von innen verriegelt haben. Didn't you lock it?

そんな こと は し て い ませ ん I didn't do anything of the sort!

だが 鍵 は 俺 が 持って る お前 以外 に 誰 が ロック できる ん だ |かぎ||おれ||もって||おまえ|いがい||だれ||ろっく||| But I have the key...

ところで そちら は お 友達 です か ? ||||ともだち|| By the way, would that be a friend of yours?

えっ ? うん … What? Yeah...

( 奉 太郎 ) 里志 ( 里志 ) え ? たてまつ|たろう|さとし|さとし| Satoshi.

( 里志 ) いや あ ごめん ごめん さとし|||| Sorry about that!

盗み聞き の つもり は なかった ん だ けど ぬすみぎき||||||| Abhören||||||| I didn't mean to listen in or anything.

つもり じゃ ない だ ろ You don't mean that.

( 里志 ) そう は 言って も さ さとし|||いって|| Well you see, I caught a glimpse of the room from outside,

木 石 の ごとき 奉 太郎 が 夕暮れ せまる 教室 の 窓際 で ― き|いし|||たてまつ|たろう||ゆうぐれ||きょうしつ||まどぎわ| Holz|Stein||wie||||Abenddämmerung|nähert|||Fensterbank| By the window of the classroom where Houtarou is like a stone, as dusk approaches—

女の子 と 二 人 って の が 下 から 見え ちゃ ったら ― おんなのこ||ふた|じん||||した||みえ|| Wenn ich dich mit einem Mädchen von unten sehen könnte... If you can see the girl and the two of you from below -

気 に なる の が 当然 って もん だ よ き|||||とうぜん|||| Es ist ganz natürlich, sich darüber Sorgen zu machen. I couldn't help but be curious.

放課後 の 逢 瀬 ( お う せ ) を 邪魔 する 気 は なかった し ― ほうかご||あ|せ|||||じゃま||き||| nach der Schule||Treffen||||||stören||||| I didn't feel like disturbing Aise after school-

出 歯 亀 ( で ば が め ) なんて 未経験 で … だ|は|かめ||||||みけいけん| aus|Zahn|||doch|||wie|ungeübt|mit I have no experience with barbed turtles …

あ の っ あの 私 … ||||わたくし Um, I-

本気 で 言って る の か ? ほんき||いって||| Are you being serious?

まさか ジョーク だ よ |じょーく|| No way. It was a joke.

そう です か I see...

すま ん な こいつ は こういう やつ な ん だ Sorry, he's just like that.

“ ジョーク は 即興 に 限る 禍根 ( かこん ) を 残せ ば ウソ に なる ” って ね じょーく||そっきょう||かぎる|かこん|||のこせ||うそ|||| ||improvisiert|||Unheil||||||||| "Witze müssen improvisiert werden, denn wenn sie eine schlechte Wirkung hinterlassen, werden sie zu Lügen." A joke lasts but for a moment.

これ 僕 の モットー |ぼく||もっとー That's my motto.

は あ … 折 木 さん こちら は ? ||お|き||| Mr. Oriki, who's this?

( 奉 太郎 ) こいつ は 福部 里志 え せ 粋 人 だ たてまつ|たろう|||ふくべ|さとし|||いき|じん| ||||Fukube||ja|für|schick|Mensch| (Houtarou) This is Satoshi Fukube.

( 里志 ) うん さとし| (Yes.

え せ ? Fake?

ウマ い ! ナイス な 紹介 だ よ 奉 太郎 ||||しょうかい|||たてまつ|たろう Lecker||||Vorstellung|||| Good one!

はじめ まして えっ と … Pleased to meet you...

千 反 田 える です せん|はん|た|| I'm Chitanda Eru.

ち … 千 反 田 さん ? |せん|はん|た| Chitanda-san?

千 反 田 さん って あの 千 反 田 さん です か ? せん|はん|た||||せん|はん|た||| You mean that Chitanda?

どうか し た の か ? What's the matter?

奉 太郎 千 反 田 家 の 名前 を 聞い た こと が ない の かい たてまつ|たろう|せん|はん|た|いえ||なまえ||ききい|||||| Hof Diener|Taro|||||||||||||| Houtarou! Don't you at least know the name?

神山 市 に 旧家 名家 は 少なく ない けど ― かみやま|し||きゅうか|めいか||すくなく|| |||alte Familie|noble family|||| There are plenty of old families in Kamiyama City,

桁 上がり の 四 名家 と いえ ば その 筋 じゃ 有名 だ よ けた|あがり||よっ|めいか|||||すじ||ゆうめい|| Ziffer|||||||||Linie|||| Die vier ranghöchsten Familien in dem Gebiet sind bekannt. but the Chitanda family is famous for being one of the four distinguished "rising power" families.

荒 楠 ( あれ くす ) 神社 の 十文字 ( じゅう もん じ ) 家 書 肆 ( しょ し ) 百日紅 ( さるすべり ) 家 豪 農 千 反 田 家 山 持ち の 万 人 橋 ( まん に ん ば し ) 家 さ あら|くす|||じんじゃ||じゅうもんじ||||いえ|しょ|し|||さるすべり||いえ|たけし|のう|せん|はん|た|いえ|やま|もち||よろず|じん|きょう||||||いえ| |Kiefer|||||Jumonji||||||Haus|||Schnellblühende Rose||||Land||||||||||||||||| Sarusuberi

数字 が 一 桁 ずつ 上がって いく から 人 呼 ん で “ 桁 上がり の 四 名家 ” すうじ||ひと|けた||あがって|||じん|よ|||けた|あがり||よっ|めいか ||one|Digit|||||||||Ziffer|steigen||| Die Zahlen steigen jeweils um eine Ziffer nach oben, daher nennen wir sie "die vier Familien der oberen Ziffer". The numbers in their names increase by powers of ten as you go down the list,

本当 か ? ほんとう| Is that true?

名家 か どう か は 知り ませ ん が そういう 言い 方 は 初めて 聞き まし た めいか|||||しり|||||いい|かた||はじめて|きき|| Ich weiß nicht, ob es sich um eine prominente Familie handelt oder nicht, aber so habe ich es noch nie gehört. I don't know about being distinguished, but this is the first time I've heard that title.

作った な つくった| You made that up, didn't you.

たまに は 提唱 者 に なり たい とき も ある さ ||ていしょう|もの||||||| ||vorschlagen|||||||| Manchmal möchte man einfach nur ein Fürsprecher sein. Every now and then I feel like being the one to start these things.

でも ホント に 桁 上がり です ね |ほんと||けた|あがり|| But they really are "rising powers" aren't they?

関心 する な よ つけあがる から かんしん||||| Interesse||||überheblich werden| Don't boost his ego or he'll get carried away.

しかも その 千 反 田 家 の 長女 は ― ||せん|はん|た|いえ||ちょうじょ| And the eldest daughter of the Chitanda family is supposed to be a top student,

成績 優秀 眉 目 秀 麗 深 窓 の 佳 人 と して 知ら れ て いる ん だ せいせき|ゆうしゅう|まゆ|め|しゅう|うらら|ふか|まど||か|じん|||しら||||| Leistungen|hervorragend|Brow||hervorragend|schönheit|tief|||schöne|schöne Frau|||||||| Ich bin bekannt für meine hervorragenden Noten, meine feinen Augenbrauen und meinen äußerst kultivierten Charakter. Excellent grades Excellent eyebrows Hiderei Rei It is known as a good man of deep windows.

中学 時代 県 内 模試 の 成績 優秀 者 で よく 名前 を 見かけ た よ ちゅうがく|じだい|けん|うち|もし||せいせき|ゆうしゅう|もの|||なまえ||みかけ|| ||Präfektur||Probe|||||||||gesehen|| When I was in junior high school, I often saw your name as someone who got excellent grades in prefectural mock exams.

ほほ う そんなに Ho ho so much.

たまたま です 試験 なんて ただ の 要領 です し ||しけん||||ようりょう|| zufällig||||||Technik|| I was just lucky...

( 里志 ) これ は 失礼 さとし|||しつれい |||unhöflich I beg your pardon.

ところで 話 は 聞か せ て もらった よ 実に 興味深い ね |はなし||きか|||||じつに|きょうみぶかい| On a side note, I heard what you guys were talking about.

( 奉 太郎 ) 何 が だ たてまつ|たろう|なん|| (Hotaro) What is it?

( 里志 ) 千 反 田 さん が この 部屋 に 閉じ込め られ て い た こと さ さとし|せん|はん|た||||へや||とじこめ|||||| About how Chitanda-san was locked in this room.

あっ そう で し た That's right!

私 が 来 た とき この 部屋 の 鍵 は 開 い て い まし た わたくし||らい||||へや||かぎ||ひらき||||| |||||||||war|||||| When I got here, the door was unlocked.

でも あと から 来 た 折 木 さん は 鍵 は 閉まって た と 言って ます |||らい||お|き|||かぎ||しまって|||いって| |||||||||Schlüssel|||||| But when Oreki-san came, it was locked.

不思議 です ふしぎ| Locked

どこ が だ Was ist das? What is? You just forgot you locked it.

自分 で 閉め た こと を 忘れ た ん だ ろ う じぶん||しめ||||わすれ||||| You must have forgotten that you closed it yourself

いや 神 高 の ドア は 中 も 外 も ― |かみ|たか||どあ||なか||がい| No, the doors in this school can only be locked by key from both inside or outside.

鍵 で しか ロック でき ない よう に なって いる ん だ かぎ|||ろっく|||||||| It's designed so that it can only be locked with a key.

千 反 田 さん が 中 から 鍵 を かける こと は ― せん|はん|た|||なか||かぎ|||| Which means Chitanda-san couldn't possibly have locked it from the inside.

不可能 って こと だ よ ふかのう|||| I'm just saying it's impossible.

これ は ! That means...

( 奉 太郎 ) 相変わらず ムダ に 博識 だ な たてまつ|たろう|あいかわらず|むだ||はくしき|| ||wie immer|||wissend|| You have far too much useless knowledge.

データベース と 言って ほしい ね でーたべーす||いって|| I want you to call it a database

( 奉 太郎 ) フン たてまつ|たろう|ふん (Hmmm...

まあ 鍵 の こと は 何 か の 間違い だ ろ う |かぎ||||なん|||まちがい||| Dann muss es sich um einen Fehler handeln. Whatever, the lock was probably just someone's mistake.

俺 は 帰る ぞ おれ||かえる| I'm going home.

( える ) 待って ください 折 木 さん ( 奉 太郎 ) 何 だ ? |まって||お|き||たてまつ|たろう|なん| Please wait, Oreki-san!

気 に なり ます き||| I'm curious!

私 なぜ 閉じ込め られ た ん でしょ う わたくし||とじこめ||||| Why was I locked in?

もし 閉じ込め られ た ので なければ ― |とじこめ|||| If I wasn't locked in, how was I able to enter this classroom at all?

どうして この 教室 に 入る こと が でき た ん でしょ う ||きょうしつ||はいる||||||| How did you manage to get into this classroom?

仮に 何 か の 間違い だ と 言う ん なら 誰 の どういう 間違い でしょう か ? かりに|なん|||まちがい|||いう|||だれ|||まちがい|| Falls es||||||||||||||| Wenn es ein Fehler ist, wessen Fehler ist es dann und um welche Art von Fehler handelt es sich? And if this were someone's mistake, whose was it, and what was the mistake?

ぜひ 折 木 さん も 考え て ください |お|き|||かんがえ|| Please help me figure this out!

折 木 さん お|き| Oreki-san!

私 気 に なり ます わたくし|き||| I'm curious!

な っ is ...

ああ そう だ な 面白い ||||おもしろい Oh yeah it's funny

少し 考え て みる か すこし|かんがえ||| I guess I'll give it some thought.

あ あっ ! Ah!

ありがとう ござい ます Thank you so much!

折 木 さん 心当たり が ある ん です か ? お|き||こころあたり||||| |||eine Ahnung||||| Oreki-san, do you have any ideas?

千 反 田 さん ちょっと 待って あげて せん|はん|た|||まって| Chitanda-san, wait a moment.

僕 は 単なる データベース だ から 結論 を 出せ ない けど ― ぼく||たんなる|でーたべーす|||けつろん||だせ|| ||einfach||||Schlussfolgerung|||| I'm just a database, so I can't draw any conclusions, but Houtarou is different.

奉 太郎 は 違う たてまつ|たろう||ちがう Bongtaro is not.

いったん 考え だせ ば それなり に あて に は なる よ |かんがえ||||||||| Wenn Sie erst einmal anfangen, darüber nachzudenken, werden Sie eine ziemlich gute Vorstellung davon haben, worauf Sie sich einlassen. If he just thinks about it for a bit, he'll come up with something plausible.

ハア やかましい Oh, shut it.

さて … Okay...

この 部屋 に 入った の は いつ だ ? |へや||はいった|||| When did you enter this room?

( える ) 折 木 さん が 来る 3 分 前 だ と 思い ます |お|き|||くる|ぶん|ぜん|||おもい| I think it was about three minutes before you.

( 奉 太郎 ) ほか に 何 か 気付 い た こと は ? たてまつ|たろう|||なん||きづ|||| Did you notice anything out of the ordinary?

そう いえ ば ― Come to think of it, I've noticed a rattling sound under the floor for a while now.

さっき から 足元 で ガタゴト 音 が し て ます ||あしもと|||おと|||| ||||rattle||||| There's been a rattling sound underfoot since a few minutes ago.

( 里志 ) えっ ? 僕 に は 聞こえ ない けど さとし||ぼく|||きこえ|| Huh? I don't hear anything...

( える ) 聞こえ ます よ ほら |きこえ||| I can hear it! Just listen!

( 里志 ) 千 反 田 さん 耳 いい ね さとし|せん|はん|た||みみ|| You must have good ears.

ふむ … Hmm ...

( 里志 ) 何 か 分かった の ? 奉 太郎 さとし|なん||わかった||たてまつ|たろう Did something come to mind, Houtarou?

( 奉 太郎 ) まあ な たてまつ|たろう|| Maybe.

ちょうど 下 の 階 で 再現 さ れ てる だ ろ う |した||かい||さいげん|||||| genau||||||||||| Wahrscheinlich wird sie unten gerade neu erstellt. I suspect it's happening downstairs right now.

( 校 務 員 ) よい しょ っと こう|つとむ|いん||| Schul-||||| (Juhuuu! There we go...

よっ と

よっ

よっ と さ て Well...

よっ

( 里志 ) は は あ さとし||| (Satoshi) Haha

あの 作業 の あいだ に 千 反 田 さん は 地学 準備 室 に 入って ― |さぎょう||||せん|はん|た|||ちがく|じゅんび|しつ||はいって ||||||||||Erdwissenschaft|Vorbereitung||| So Chitanda-san entered the Geography Prep Room while he was doing that

運 悪く 鍵 を 閉め られ た って こと だ ね うん|わるく|かぎ||しめ|||||| and, by chance, had the door locked on her.

貸出 し 用 の 鍵 は 俺 が 持って る たいしゅつ||よう||かぎ||おれ||もって| Ausleihe||||||||| I'm holding the public key.

あと は マスター キー だけ だ が これ は 生徒 が 使え ない ||ますたー|きー||||||せいと||つかえ| Alles, was übrig bleibt, ist der Hauptschlüssel, den die Schüler nicht benutzen können. The only other one is the master key, but students can't use that.

だから 校 務 員 さん だ と … |こう|つとむ|いん||| So it must have been the janitor...

でも よく 気付き まし た ね ||きづき||| It's amazing how you figured that out!

う っ 別に … ||べつに

まあ 室 内 に い ながら ― |しつ|うち||| |Raum|||| The only thing I still don't get is why you didn't hear the sound of the door being locked while you were inside.

どうして 千 反 田 さん が ロック の 音 に 気付か なかった の か |せん|はん|た|||ろっく||おと||きづか||| Why didn't Mr. Chitanda recognize the sound of rock?

… って の だけ は 俺 に も 分から ん が ね ||||おれ|||わから||| I don't know about that.

ああ それ でし たら Oh, that's because...

あの 建物 を 見て い た ん です |たてもの||みて|||| I was looking at that building.

( 里志 ) 古い ね ( える ) ええ さとし|ふるい||| It's pretty old.

そう な の か ? Is it?

ああ ずば抜け て |ずばぬけ| |herausragend| Yeah, way older than the others.

( 奉 太郎 ) ふう ん たてまつ|たろう|| (Hmm.

( える ) ところ で あいさつ が まだ で し た ね (Übrigens, du hast noch nicht Hallo gesagt, oder? By the way, we haven't done introductions yet.

( 奉 太郎 ) あいさつ ? たてまつ|たろう| Introductions?

( える ) ええ これ から 古典 部 で 一緒 に 活動 し て いく ん です から ||||こてん|ぶ||いっしょ||かつどう|||||| Yes!

一緒 に ? いっしょ| Together?

( える ) 福部 さん も どう です か ? 古典 部 |ふくべ||||||こてん|ぶ |Fukubu||||||| What about you, Fukube-san? Will you join the Classics Club?

いい ね 今日 は 面白かった し ||きょう||おもしろかった| Today was pretty interesting.

総務 委員 と 手芸 部 の 掛け持ち に なっちゃ う けど … そうむ|いいん||しゅげい|ぶ||かけもち|||| Verwaltung|Committee||Handarbeit|||Doppelt engagiert|||| Ich werde sowohl als Mitglied des Ausschusses für allgemeine Angelegenheiten als auch in der Abteilung Handwerk arbeiten... I'll be doubling as a member of the General Affairs Committee and the Crafts Department...

うん ! 入る よ 奉 太郎 も ね |はいる||たてまつ|たろう|| Sure, I'll join!

入部 届け も もう 書 い てる ん だ し にゅうぶ|とどけ|||しょ||||| I've already filled out the application to join the club.

そう なん です か ? You have?

ああ いや それ は だ な Uh, about that...

( える ) はい

( 奉 太郎 ) あっ ( える ) はい 確かに たてまつ|たろう||||たしかに |||||sicherlich (Yes, indeed.

これ から よろしく お 願い し ます ね ||||ねがい||| I hope we can make this successful!

こちら こそ Definitely!

奉 太郎 も よろしく たてまつ|たろう||

( 奉 太郎 ) フン たてまつ|たろう|ふん

( える ) そうだ |そう だ Oh right, we need to decide on a club president.

部長 を 決め ない と いけ ませ ん ね どう し ま しょ ぶちょう||きめ|||||||||| We have to find a director. What should we do?

( 里志 ) そうだ ねえ さとし|そう だ| Well, let's see...

奉 太郎 は その 手 の は 全然 向 い て ない ん だ よ たてまつ|たろう|||て|||ぜんぜん|むかい|||||| ||||||||in Richtung|||||| Bongtaro ist für so etwas überhaupt nicht geeignet. Houtarou definitely isn't cut out for that kind of job.

( 奉 太郎 ) 姉 貴 よ 満足 か ? たてまつ|たろう|あね|とうと||まんぞく| He isn't?

伝統 ある 古典 部 の 復活 でんとう||こてん|ぶ||ふっかつ Tradition|||||Wiederbelebung I thought that Oreki-san was ideal.

そして さようなら 俺 の 安寧 と 省エネ の 日々 ||おれ||あんねい||しょうえね||ひび |Goodbye|||Frieden|||| And with them, I bid farewell to my peaceful, energy-conserving life.

いや まだ 別れ は 言わ ない 俺 は 安寧 を あきらめ ない ||わかれ||いわ||おれ||あんねい||| Houtarou here is absolutely dedicated to a life of energy conservation.

省エネ の ため に 全力 を 尽くそう しょうえね||||ぜんりょく||つくそう ||||||geben I'll do everything I can to conserve my energy.

問題 は … もんだい| The biggest problem is...

( える ) 頭脳明せき って 感じ です よ ね |ずのう めいせき||かんじ||| |intelligent||||| (It's like he has a clear mind.

( 奉 太郎 ) この お 嬢 様 だ たてまつ|たろう|||じょう|さま| (It's this young lady.

( 里志 ) 昨日 の 放課後 の こと だ さとし|きのう||ほうかご||| It was after school yesterday.

1 年生 の 女子 が 特別 棟 の 4 階 に 行った ねんせい||じょし||とくべつ|むね||かい||おこなった |||||Gebäude|||| A first-year girl went to the fourth floor of the Lab Building.

その とき 音楽 室 から “ 月光 ” の 美しい 旋律 が 聞こえ て き た ||おんがく|しつ||げっこう||うつくしい|せんりつ||きこえ||| |||Raum||Mondlicht|||Melodie||||| When she got there, she heard Beethoven's Moonlight Sonata playing beautifully from the music room.

校舎 を 染める 真っ赤 な 夕陽 その 麗しい 音色 は … こうしゃ||そめる|まっか||ゆう よう||うるわしい|ねいろ| |||||Sonnenuntergang||wunderschöne|Timbre| The sunset stained the halls a bright red, the beautiful melody-

( 奉 太郎 ) 異議 あり 昨日 は 雨 で 夕 陽 は 見え なかった たてまつ|たろう|いぎ||きのう||あめ||ゆう|よう||みえ| ||Einwand|||||||||| Objection.

( 里志 ) そう じっとり と 降り 続く 雨 さとし||||ふり|つづく|あめ ||damp||niederschlagen|| Yes. The cold rain poured incessantly, the dark of night creeped closer...

そして 迫る 夕闇 |せまる|ゆうやみ |nahekommen|Abenddämmerung

肌 に 絡みつく 不 快感 と ノイズ の よう な 雨音 はだ||からみつく|ふ|かいかん||||||あまおと Haut||umhüllend||Gefühl||||||Regengeräusch

( 奉 太郎 ) いいかげん だ な たてまつ|たろう||| Drama over accuracy, huh?

( 里志 ) 音色 に 誘わ れ 音楽 室 に 入る と と たんに 音 は 鳴り止 ん だ さとし|ねいろ||さそわ||おんがく|しつ||はいる||||おと||なりや|| |Klangfarbe||einladen|||||||||||verstummte|| Drawn by the piano's sound, she entered the music room.

ピアノ の ふた は 上がって いる のに ピアニスト は い ない ぴあの||||あがって|||ぴあにすと||| ||||hoch|||||| The piano case was open, but there was no pianist.

カーテン が 閉めきら れ て 部屋 は 暗い かーてん||しめきら|||へや||くらい ||zugezogen||||| The curtains were drawn shut, and the room was dark.

そして 彼女 は 見 た |かのじょ||み| And then she saw it!

( 女生徒 ) は っ ! あ あっ じょせいと||||

( 里志 ) 長い 乱れ 髪 を 顔 に 垂らし 全身 は ぐったり と して 力なく さとし|ながい|みだれ|かみ||かお||たらし|ぜんしん|||||ちからなく ||wirr|||||hängen lassen|||erschöpft||| A girl with long, unkempt hair thrown about,

目 は ランラン と 血走った 女生徒 が ― め||||ちばしった|じょせいと| ||strahlend||blutunterlaufenen||

傍ら から 彼女 を じっと 見つめ て いる の を かたわら||かのじょ|||みつめ|||| Neben|||||||||

( 女生徒 の 悲鳴 ) じょせいと||ひめい ||Schrei

( 里志 ) そう この 神山 高校 に は かつて さとし|||かみやま|こうこう||| Yes, it was a former student of Kamiyama High,

全国 大会 を 前 に し て 無念 の 事故 死 を 遂げ た ― ぜんこく|たいかい||ぜん||||むねん||じこ|し||とげ| |||||||Bedauern|||Tod||erleiden| a piano club member who died in an accident on the eve of the national competition!

ピアノ 部員 が ! ぴあの|ぶいん|

( 奉 太郎 ) い た の か ? たてまつ|たろう|||| Was there one?

あっ さあ

い た かも しれ ない けど 僕 は 知ら ない ね ||||||ぼく||しら|| ||||||ich|||| There may have been, but I don't know.

( 奉 太郎 ) … だ と 思った たてまつ|たろう|||おもった I thought so.

( 里志 ) それにしても 意外 だ ねえ 奉 太郎 が 宿題 を 忘れ て 居残り なんて さとし||いがい|||たてまつ|たろう||しゅくだい||わすれ||いのこり| |trotzdem|||||||Hausaufgaben||||Nachsitzen| But I have to say, I never expected you to get detention for forgetting your homework.

書 い た さ 昨日 持って くる の を 忘れ た ん だ しょ||||きのう|もって||||わすれ||| I did it all yesterday.

おかげ で こうして And now I have to put up with your pointless chatter while redoing it.

同じ 作文 を 書き ながら 与太話 を 聞か さ れ てる おなじ|さくぶん||かき||あずか ふとし はなし||きか||| |||||Unsinn|||||

なるほど ね I see.

ちなみに 乱れ 髪 の お化け は 本当 に い た そう だ よ |みだれ|かみ||おばけ||ほんとう|||||| By the way, apparently the ghost with unkempt hair really exists.

今日 の 昼 休み きょう||ひる|やすみ Everyone in 1-A was talking about it at lunchtime today.

A 組 で は 話題 に なって た みたい だ し ね a|くみ|||わだい||||||| ||||Thema|||||||

あと は この うわさ が どう 広 がって いく か ||||||ひろ||| How the story spreads from here on is what's important.

これ が 重要 な ん だ ||じゅうよう|||

神山 高校 に も あった 7 不思議 その 2 って ね かみやま|こうこう||||ふしぎ||| Die Kamiyama High School hatte es auch. 7. Mystery No. 2. Kamiyama High's Seven Mysteries: Number two!

さしあたって は ― さし あたって| zunächst| Now we see how long it takes to reach us in 1-D.

僕 の D 組 に 到達 する まで 何 日 かかる か だ ぼく||d|くみ||とうたつ|||なん|ひ||| |||||ankommen|||||||

うん ? ちょっと 待て ||まて

今 の 話 いつ どこ で 誰 から 聞い た ん だ いま||はなし||||だれ||ききい||| From who, when, and where did you hear this story?

( 里志 ) さっき 部室 で 千 反 田 さん から さとし||ぶしつ||せん|はん|た|| ||Club room|||||| A few minutes ago in the club room, from Chitanda-san.

7 不思議 その 2 って こと は その 1 も ある ん だ よ な ふしぎ||||||||||| 7 Mystery No. 2 bedeutet, dass es auch eine No. 1 gibt. You said it was mystery number two, which means there's a number one, right?

聞か せ て くれ ない か ? きか||||| Mind telling me that one?

お 二 人 と も ここ に い た ん です か |ふた|じん||||||||| So this is where you were.

書け まし た 福部 さん かけ|||ふくべ| schreiben|||Fukube| Here you go, Fukube-san.

ああ お 疲れ 様 ||つかれ|さま Oh, thanks. Sorry about that.

ごめん ね 総務 委員 会 と して は ― ||そうむ|いいん|かい|||

こういう 面倒 な 手続き も お 願い し ない と いけ なく て |めんどう||てつづき|||ねがい|||||| Wir müssen Sie bitten, diese langwierigen Verfahren zu durchlaufen.

いいえ 私 も 部長 を 引き受け て い ます から |わたくし||ぶちょう||ひきうけ|||| |||||übernehme|||| Not a problem.

折 木 さん ! お|き|

( 奉 太郎 ) いい ところ に 来 た ( える ) えっ ? たてまつ|たろう||||らい||| You came at a perfect time.

今 里志 から 妙 な うわさ を 聞い た ん だ いま|さとし||たえ||||ききい||| |||seltsame||||||| Satoshi was just telling me about a strange story he heard.

あっ その こと な ん です 昼 休み に … ||||||ひる|やすみ|

( 奉 太郎 ) 秘密 倶楽部 の 勧誘 メモ の 話 な ん だ が たてまつ|たろう|ひみつ|くらぶ||かんゆう|めも||はなし|||| ||Geheimnis|Club||Einladung||||||| It was about a secret club recruiting members.

知って た の か ? しって||| Have you heard about that?

秘密 倶楽部 ? ひみつ|くらぶ A secret club?

( 奉 太郎 ) 里志 話し て やって くれよ たてまつ|たろう|さとし|はなし||| Satoshi, mind telling her?

あっ ? うん

じゃあ お 聞き 願 お う かな 秘密 倶楽部 の 一 席 を ||きき|ねがい||||ひみつ|くらぶ||ひと|せき| ||||||||||eine|| Dann möchten Sie vielleicht ein paar Worte hören... über einen Platz im Secret Club. Then allow me to tell you the story of the secret club.

はい

総務 委員 会 で 聞い た 話 な ん だ そうむ|いいん|かい||ききい||はなし||| |Ausschussmitglied|||||||| I heard about this at the Executive Committee meeting.

なにせ 神山 高校 に は 部活 が 多い |かみやま|こうこう|||ぶかつ||おおい schließlich||||||| Kamiyama High has a lot of clubs, so of course, there are a lot of recruitment posters.

だから 勧誘 ポスター の 数 も 当然 多く なって ― |かんゆう|ぽすたー||すう||とうぜん|おおく| |Werbung|||||||

学校 中 の 掲示板 が ポスター で 埋め尽くさ れる がっこう|なか||けいじばん||ぽすたー||うずめつくさ| Schule|||||||überfluten| The billboards around campus are filled with them.

総務 委員 会 は 無 許可 の ポスター や メモ を 見つけ しだい ― そうむ|いいん|かい||む|きょか||ぽすたー||めも||みつけ| ||||||||||||sobald When the Executive Committee finds an unauthorized flyer or poster, we remove them.

剥がし て いる ん だ はがし|||| abziehen||||

ところが 毎年 たった 1 枚 |まいとし||まい |||Stück However...

どこ の 部活 の もの かも 分から ない 勧誘 メモ が 出る らしい ||ぶかつ||||わから||かんゆう|めも||でる| ||||||||Werbung|||| Sie sagen, dass es Rekrutierungsnotizen gibt, die nicht einmal erkennen lassen, von welchem Verein sie sind.

去年 は ノート の 切れ端 み たい な 紙 に ― きょねん||のーと||きれはし||||かみ| letztes Jahr||||Papierstück||||| Last year, it was a scrap from a notebook with a gathering place and time.

集合 場所 と 日時 が 書 い て あった そう だ よ しゅうごう|ばしょ||にちじ||しょ|||||| Versammlung|||||||||||

どうやら 総務 委員 会 も 把握 し て い ない 秘密 倶楽部 が あって |そうむ|いいん|かい||はあく|||||ひみつ|くらぶ|| scheinbar|||||verstehen|||||||| It would seem there is a secret club unknown to the Executive Committee, running recruitment in secret.

ひっそり と 募集 を かけ て いる らしい ん だ ||ぼしゅう||||||| still||Rekrutierung|||||||

活動 目的 も 部員 も 不明 だ けど やつ ら は 実在 する かつどう|もくてき||ぶいん||ふめい||||||じつざい| |||||||||||existieren| We know nothing of their goals or their members,

その 名前 と は … |なまえ|| And their name is...

( える ) その 名前 と は ? ||なまえ|| Their name is?

「 女 郎 蜘蛛 ( ぐ も ) の 会 」 おんな|ろう|くも||||かい |Junge|Spinne|||| The Silk Spider Society.

女 郎 蜘蛛 おんな|ろう|くも

総務 委員 長 の 田名部 ( た な べ ) 先輩 は 去年 そうむ|いいん|ちょう||たなぶ||||せんぱい||きょねん ||||Tanabe|||||| Last year, Executive Committee President Tanabe found this flyer and attempted to contact them.

回収 し た メモ を 頼り に ― かいしゅう|||めも||たより| Rückholung|||||auf Grundlage| Mit Hilfe der Notizen, die wir gefunden haben...

女 郎 蜘蛛 の 会 に 接触 しよ う と し た らしい おんな|ろう|くも||かい||せっしょく|||||| ||||||Kontakt||||||

でも ウマ く いか なかった But he couldn't find them.

結局 名前 だけ の いたずら メモ だ と 結論 し た そう だ よ けっきょく|なまえ||||めも|||けつろん||||| They decided that the flyer was just a prank.

ところが However...

( える ) ところが ? However?

( 里志 ) 卒業 式 の 日 さとし|そつぎょう|しき||ひ On graduation day, one of the graduates told Tanabe-senpai,

ある 卒業 生 が 田名部 先輩 に 言った ん だ |そつぎょう|せい||たなぶ|せんぱい||いった||

“ 僕 が 女 郎 蜘蛛 の 会 の 会長 だった ” ぼく||おんな|ろう|くも||かい||かいちょう| "I was the president of the Silk Spider Society."

“ 次期 会長 に も よろしく して やって くれ ” じき|かいちょう|||||| nächsten||||||| Bitte richten Sie meine Grüße an den nächsten Vorsitzenden aus. "Send my regards to the new president."

“ もし 君 が そい つ を 見つけだせ たら の 話 だ が ” |きみ|||||みつけだせ|||はなし|| "That is, if you can find him."

あ あっ

( 里志 ) 今年 も きっと どこ か に 募集 が 出 て いる だ ろ う ね さとし|ことし||||||ぼしゅう||だ|||||| |||||||Bewerbung|||||||| There's probably a recruitment flyer for it again this year,

今 の ところ 発見 に は 至って ない けど いま|||はっけん|||いたって|| |||Entdeckung||||| though we haven't found it yet.

“ 1 枚 だけ の メモ ” “ 女 郎 蜘蛛 の 会 ” まい|||めも|おんな|ろう|くも||かい A single flyer...

私 気 に なり ます ! わたくし|き||| I'm curious!

( 奉 太郎 ) よし ! たてまつ|たろう| Yes!

( 奉 太郎 ) そう 言う と 思って た たてまつ|たろう||いう||おもって| I thought you would be.

だから いい ところ に 来 た と 言った ん だ ||||らい|||いった|| That's why I said you came at a perfect time.

… と 言い ます と ? |いい|| What do you mean?

もちろん 探す ん だ よ その メモ を |さがす|||||めも| Of course I'm looking for that memo

あ あっ はい !

( 里志 ) 掲示板 は 全部 で 30 か所 だ ね さとし|けいじばん||ぜんぶ||かしょ|| |||||Stellen|| There are 30 billboards in total on campus.

( える ) そんなに …\ N 全部 探し ます か ? ||n|ぜんぶ|さがし|| That many? Will we look at all of them?

( 奉 太郎 ) まさか たてまつ|たろう| No way.

一 番 あり そう な の は どこ か 考え た ほう が 早い ひと|ばん||||||||かんがえ||||はやい Es ist schneller, darüber nachzudenken, wo es am wahrscheinlichsten ist. It's easier to think about where they would post it.

( える ) なるほど I see...

( 奉 太郎 ) どういう 条件 の 場所 だ と 思う ? たてまつ|たろう||じょうけん||ばしょ|||おもう |||Bedingungen||||| What kind of place do you think they'd put it?

( える ) もし 私 だったら やっぱり できる だけ 目立た ない ― ||わたくし|||||めだた| |||||||auffallen| If it were me, I would choose a billboard no one sees in a place where it wouldn't stand out.

校舎 の 隅 の 掲示板 に 貼る と 思い ます こうしゃ||すみ||けいじばん||はる||おもい| ||Ecke||||kleben|||

( 奉 太郎 ) それ は 違う な ( える ) 違い ます か ? たてまつ|たろう|||ちがう|||ちがい||

( 奉 太郎 ) もし 勧誘 メモ が 貼ら れ て いる と する なら それ は … たてまつ|たろう||かんゆう|めも||はら|||||||| |||Einladung|||kleben|||||||| If there were a single recruitment flyer posted,

1 階 昇降口 の 掲示板 だ かい|しょうこうぐち||けいじばん| |Eingangshalle|||

( える ) えっ ? 一 番 目立つ ところ じゃ ない です か ||ひと|ばん|めだつ||||| ||||auffällig||||| Wouldn't it stand out the most there?

( 里志 ) まあまあ 千 反 田 さん 奉 太郎 に は 何 か 考え が ある らしい よ さとし||せん|はん|た||たてまつ|たろう|||なん||かんがえ||||

いや あ 改めて 見る と やっぱり すごい ね 神山 高校 ||あらためて|みる|||||かみやま|こうこう ||nochmal||||||| Die Kamiyama High School ist wirklich großartig, wenn man sie sich noch einmal ansieht. Wow. Every time I see this, I can't help but think Kamiyama High is pretty amazing.

( える ) 本当 です ね |ほんとう|| Rose-colored

水墨画 部 に 漫画 研究 会 すいぼく が|ぶ||まんが|けんきゅう|かい Tuschmalerei||||| The Ink Wash Painting Club, Manga Research Society, Go Club, Basketball Club, Track Club...

囲碁 部 に バスケ 部 に 陸上 部 いご|ぶ|||ぶ||りくじょう|ぶ Go|||||||

掲示板 の 本体 が 見え ませ ん けいじばん||ほんたい||みえ|| ||Hauptteil||||

折 木 さん どう し た ん です か ? お|き||||||| Oreki-san? What's wrong?

( 奉 太郎 ) いや あふれ出る 活力 に 当てられ て たてまつ|たろう||あふれでる|かつりょく||あてられ| (Nein, ich wurde von einem Überfluss an Lebenskraft getroffen. I was just a little overwhelmed by the amount of energy expended here.

アハハ ハハッ

省エネ の 奉 太郎 に は 理解 不能 な 世界 だ ろ う ね しょうえね||たてまつ|たろう|||りかい|ふのう||せかい|||| |||||||nicht verständlich|||||| It must be like an alien world to an energy-conserving guy like you.

それ に ここ は 新入 生 が まず 見る 掲示板 だ ||||しんにゅう|せい|||みる|けいじばん| This is the first billboard that first years see.

つまり 激戦 区 だ よ |げきせん|く|| |heftiger Kampf|||

激戦 区 … げきせん|く The battlefront?

あ あっ なるほど これ だけ たくさん 貼って あれ ば ― ||||||はって|| ||||||kleben|| Oh, I see!

無 許可 の 掲示 物 も 目立ち ませ ん ね む|きょか||けいじ|ぶつ||めだち|||

( 奉 太郎 ) それ も ある たてまつ|たろう||| That's also true.

それ も ? 別 の 理由 が ある ん です か ? ||べつ||りゆう||||| Also? There's another reason?

まあ な とにかく 探し て みよ う |||さがし||| Yeah...

はい ! Okay!

グローバル アクト 部 ディベート 部 ぐろーばる||ぶ|でぃべーと|ぶ |Akt||Debatte| Global Act Club, Debate Club...

百人一首 部 なんて の も ある ん です ね ひゃくにんいっしゅ|ぶ||||||| Hundert Gedichte|||||||| There's even a Karuta Club!

あっ 占い 研究 会 私 の 友達 が ここ に 入った ん です |うらない|けんきゅう|かい|わたくし||ともだち||||はいった|| Oh, the Fortune-Telling Research Society!

へえ Oh?

( える ) 箏曲 部 卓球 部 美術 部 |そうきょく|ぶ|たっきゅう|ぶ|びじゅつ|ぶ |Koto-Musik||Tischtennis|||

う うん

女 郎 蜘蛛 の 会 の メモ は ない よう です ね おんな|ろう|くも||かい||めも||||| It doesn't look like there are any for the Silk Spider Society...

どう かな ? I wonder about that.

見 た だけ で 分かる よう に なって る か どう か は ― み||||わかる|||||||| Ich weiß nicht, ob es so konzipiert ist, dass es einfach zu verstehen ist, wenn man es nur ansieht. I don't think it's the kind of thing you'd recognize instantly when you see it.

ちょっと 分から ない ね |わから||

( える ) はっ どういう こと です か ?

( 里志 ) 総務 委員 の 目 を 盗む に は ― さとし|そうむ|いいん||め||ぬすむ|| ||||||stehlen|| They must be using some sort of trick to slip by the Executive Committee's eyes.

何 か 工夫 が ある かも しれ ない な と 思って ね なん||くふう||||||||おもって| ||Einfall|||||||||

工夫 … です か くふう|| A trick...

まっ ある なら いずれ 見つかる よ ||||みつかる| |||irgendwann|| Well, if it is here, we'll find it sooner or later.

( 奉 太郎 ) あった ぞ ( える ) えっ たてまつ|たろう|||| Found it.

ああ …

あり まし た ね It really was here...

もっと 人気 ( ひ とけ ) の ない 場所 に 隠す か と 思った のに |にんき|||||ばしょ||かくす|||おもった| |Beliebtheit||||||||||| I was thinking it would be in someplace less popular...

それ は 1 年生 の 発想 だ 不慣れ な やつ ほど 奇 を てらう ||ねんせい||はっそう||ふなれ||||き||てら う ||||||||||||überraschen Es ist eine Idee aus dem ersten Jahr, und je unerfahrener sie sind, desto bizarrer ist sie. That's a naive way of thinking.

気 の 利 い た 秘密 倶楽部 なら ― き||り|||ひみつ|くらぶ| ||Vorteil||||| I figured that a smart secret club would do the exact opposite.

堂々 と 裏 を かい て くる と に らん だ ん だ どうどう||うら|||||||||| selbstbewusst||hinten|||||||schockiert|||

確かに たしかに sicherlich I suppose...

でも 不思議 です |ふしぎ| But it's strange...

そう 言わ れる と ある の が 当然 と いう 気 が し て |いわ||||||とうぜん|||き||| Wenn du das so sagst, dann ist es nur natürlich, dass es da ist. When you put it that way, it seems so natural that I'm not surprised at all.

なぜ か 驚き が あり ませ ん ||おどろき|||| Warum bin ich nicht überrascht?

総務 委員 会 許可 印 なし 仕事 する ね そうむ|いいん|かい|きょか|いん||しごと|| |||Genehmigung|Genehmigungsstempel|||| Posted without permission from the Executive Committee.

ハア

さて 俺 は 作文 を 職員 室 に 出し て そのまま 帰る よ |おれ||さくぶん||しょくいん|しつ||だし|||かえる| |||Aufsatz||Büro||||||| Alright, I'm going to the staff room, turning in my homework, and going home.

そう だ ね 僕 も 帰 ろ う かな |||ぼく||かえ||| I think I will, too.

分かり まし た で は ここ で さよう なら です ね わかり|||||||||| Alright, we'll end here for today then.

“ 不慣れ な 人 ほど 奇 を てら う ” 覚え て おき ます ね ふなれ||じん||き||||おぼえ|||| ||||Eigenart|||||||| "The inexperienced draw attention by acting differently."

“ 不思議 ヲ 以 テ 不思議 ヲ 制 ス ” の 計 お 見事 だった よ ふしぎ||い||ふしぎ||せい|||けい||みごと|| |を|mit|||zu|||des|Plan|||| "Mit dem Wunder erobere ich das Wunder", das war ein genialer Schachzug. Fighting a mystery with another mystery...

世話 ん なった な せわ||| Hilfe||| You were a big help.

なんだか あいつ が 来 そう な 予感 が し た ん だ |||らい|||よかん||||| ||||||Vorahnung||||| I had a feeling she was going to show up.

( 里志 ) ふう ん さとし||

それ で あんな メモ や 画 びょう を 用意 し た と |||めも||が|||ようい||| |||||Bild||||||

まっ 結果 ドンピシャ だった ね |けっか||| |Ergebnis|genau richtig|| Well, it turned out as expected.

でも 奉 太郎 |たてまつ|たろう But Houtarou...

あそこ まで 手 の 込んだ マネ を し て ||て||こんだ|まね||| ||Handarbeit|||Schauspiel||| Why did you go to all the trouble to set that up just to divert her from the piano rumor?

ピアノ の 謎 から 話 を そらせ たかった の は なぜ だい ? ぴあの||なぞ||はなし||||||| ||Rätsel|||||||||

なんて 言わ ない よ ね |いわ|||

( 奉 太郎 ) 音楽 室 は 遠い から な たてまつ|たろう|おんがく|しつ||とおい|| Because the music room was far away.

( 里志 ) それ だけ ? ( 奉 太郎 ) それ だけ だ さとし|||たてまつ|たろう||| Is that all?

( 奉 太郎 ) まっすぐ 昇降口 まで 行って ― たてまつ|たろう||しょうこうぐち||おこなって |||Eingang|| I wanted to go straight to the entrance, turning my homework in at the staff room on the way,

そば の 職員 室 に 作文 を 出し て そのまま 帰り たかった ||しょくいん|しつ||さくぶん||だし|||かえり|

フッ なるほど 分かった ||わかった

奉 太郎 だ よ やっぱり たてまつ|たろう||| That's just like you, Houtarou.

私 気 に なり ます ! わたくし|き||| I'm curious!

“ やら なけ れ ば いけない こと なら 手短 に ” だ |||||||てみじか|| If I do have to do it, make it quick.

( 里志 ) 奉 太郎 それ は よく ない ね さとし|たてまつ|たろう||||| That's no good, Houtarou.

モットー を 披露 する なら 堂々 と 胸 を 張って 言う べき だ もっとー||ひろう|||どうどう||むね||はって|いう|| ||präsentieren|||selbstbewusst||||||| If you want to be convincing, you should say it with pride.

今 の 奉 太郎 は ― いま||たてまつ|たろう| The way you said it just now makes it sound like an excuse.

単に 言い訳 を し た よう に しか 聞こえ ない たんに|いいわけ|||||||きこえ| Es hört sich so an, als würde er Ausreden erfinden.

あっ

不思議 を 不思議 で 迎え撃つ ふしぎ||ふしぎ||むかえうつ ||||abwehren Fighting a mystery with another mystery...

うん 僕 好み だ いい 変化球 だ よ |ぼく|よしみ|||へんか たま|| |||||abwechslungsreicher Wurf||

だけど ね 奉 太郎 それ は 奉 太郎 好み じゃ ない よ ||たてまつ|たろう|||たてまつ|たろう|よしみ||| ||||||||Vorliebe||| But you know, Houtarou, that doesn't suit you.

千 反 田 さん が 来 た とき せん|はん|た|||らい|| When Chitanda-san came, why didn't you just say you didn't care?

どうして 単に 知ら ん と 言わ なかった ん だい |たんに|しら|||いわ|||

そこ が 今日 の 奉 太郎 の 根本 的 な 間違い だ よ ||きょう||たてまつ|たろう||こんぽん|てき||まちがい|| |||||||grundlegende||||| Das ist der grundlegende Fehler, den Bongtaro heute begeht.

実際 奉 太郎 は ― じっさい|たてまつ|たろう| Isn't that what you've done up until now?

ずっと そうして き た じゃ ない か Genau das haben wir die ganze Zeit getan.

そう かも な Maybe.

“ 不慣れ な やつ ほど 奇 を てら う ” ふなれ||||き||| "The inexperienced draw attention by acting differently."

今日 の 奉 太郎 が まさしく それ だ よ きょう||たてまつ|たろう||||| That describes you today perfectly.

千 反 田 さん が いる って いう 状況 に ― せん|はん|た||||||じょうきょう| ||||||||Situation| You're still not used to having Chitanda-san around.

まだ 全然 慣れ て ない |ぜんぜん|なれ|| ||gewöhnt||

だから あんな 回りくどい こと を する の さ ||まわりくどい||||| ||umständlich||||| That's why you went out of your way like that.

奉 太郎 は 今日 たてまつ|たろう||きょう You may have meant to refuse Chitanda-san's request today, but-

千 反 田 さん を 拒絶 し た つもり かも しれ ない でも ね … せん|はん|た|||きょぜつ|||||||| |||||ablehnen|||||||| Ich dachte vielleicht, ich hätte Mr. Chiranda abgewiesen, aber wissen Sie...

拒絶 し たかった わけ じゃ ない きょぜつ||||| I didn't want to refuse it.

もちろん そう さ Of course not.

あれ は 現状 に 対 する ただ の 保留 だ ね ||げんじょう||たい||||ほりゅう|| ||Zustand||||||Aussetzung|| Das war nur ein Festhalten am Status quo. You considered the problem and decided to put it off.

あっ 保留 ? |ほりゅう

そう か 保留 か ||ほりゅう| I see... I put it off...

ヒヒッ

ところで 音楽 室 の 件 は ― |おんがく|しつ||けん| By the way, what do you think the music room mystery is all about?

どういう こと だった ん だ と 思う ? ||||||おもう

( 奉 太郎 ) ああ … たてまつ|たろう|

その お化け と やら は 髪 が 乱れ て 目 が 血走って た ん だ ろ ? |おばけ||||かみ||みだれ||め||ちばしって|||| |||angeblich||||||||blutunterlaufen|||| That "ghost" had unkempt hair and bloodshot eyes, like someone who just woke up.

寝起き の よう に ねおき||| aufwachen|||

あっ そう か Really?

( 奉 太郎 ) ピアノ 部員 は 眠かった から 寝 て い た たてまつ|たろう|ぴあの|ぶいん||ねむかった||ね||| One of the club members was tired, so she decided to take a nap.

校門 が 閉まる 6 時 前 に 目 が 覚める よう に ― こうもん||しまる|じ|ぜん||め||さめる|| She set her CD player to play Moonlight Sonata before 6pm so she could wake up before they locked the front gates.

CD プレーヤー に “ 月光 ” を 入れ て タイマー を セット し て い た cd|ぷれーやー||げっこう||いれ||たいまー||せっと|||| |||Mondlicht||||||||||

そんな とこ だ ろ う |so eine Stelle|||

( 里志 ) なるほど ね 確かに 行け ば 分かる さとし|||たしかに|いけ||わかる |||sicherlich|||

プレーヤー に 設定 が 残って いる だ ろ う し ぷれーやー||せってい||のこって||||| ||Einstellungen||||||| Die Einstellungen müssen noch im Player vorhanden sein. The player may still be set to go off.

音楽 室 は 遠い から な おんがく|しつ||とおい|| But the music room was far away.

分かった って わかった| I know.

( 里志 ) ただ ね 奉 太郎 ( 奉 太郎 ) ん ? さとし|||たてまつ|たろう|たてまつ|たろう| But Houtarou,

( 里志 ) 音楽 室 まで 行って た ほう が ― さとし|おんがく|しつ||おこなって||| I get the feeling that going to the music room may have conserved more energy in the long run.

ゆく ゆく は 省エネ に ― |||しょうえね| |gehen|||

つながった よう な 気 が する ん だ |||き|||| verbunden|||||||

今日 の 屈託 は 意外 と 高く つく かも しれ ない きょう||くったく||いがい||たかく|||| ||Sorge|||||||| Your preoccupation today may cost you more than you bargained for.

うん ?

おっと !

奉 太郎 今日 の こと 僕 は 貸し に する 気 は ない よ ! たてまつ|たろう|きょう|||ぼく||かし|||き||| |||||||Schuld|||||| Ich möchte Ihnen heute nichts leihen! Houtarou!

じゃ ! Later!

( 奉 太郎 ) 保留 … か たてまつ|たろう|ほりゅう| Put it off, huh...

( 奉 太郎 ) 次回 「 名誉 ある 古典 部 の 活動 」 たてまつ|たろう|じかい|めいよ||こてん|ぶ||かつどう |||Ehre|||||