宇崎 ちゃん は 遊びたい!05
( セミ の 鳴き声 )
( 桜井 ) そろそろ 夏 か …。
( 宇崎 ) ハッハッハッ …。
せ ん ぱ ~ い !
ん っ …。
アハハッ ハッハッハッ 。
いや ぁ すっかり
汗ばむ 季節 に なった っす ね 。
お前 が バタバタ し すぎ なんだ よ 。
ねぇ ねぇ 先輩 先輩 。
なんだ よ ?
今日 先輩 ん ち に
遊び に いって も いい っす か ?
今日 も かよ ?
だって ~ 作り かけ の
宇崎 ヒルズ の 続き を
先輩 が 勝手に 作っちゃ わ ない か
心配で 心配で 。
作 ん ねえ よ 。
あんな 不気味な
魔 王 の 住みか みたいな タワ ー なんか 。
魔 王 の 住みか なんか じゃ
な いっす よ 。
私 の 理想 の 詰まった
夢 の お うち っす よ !
お前 自分 ち に
溶岩 の 罠 設置 し たい の か ?
そりゃ もう いつ 先輩 が
遊び に きて も いい ように 。
クッ …。
俺 を ハメ る 気 な の か よ 。
なん す か !
ハメ る なんて 失礼 っす ね 。
いや 罠 だ から !
他 に どんな 意味 が ある んだ よ 。
ね 猫 ちゃん …
なんで そんな 所 に …。
今 助けて やる から な 。
そこ で おとなしく して ろ よ 。
ん っ … もう 少し …。
大丈夫だ よ 。
ん っ … ちょ っ … えっ 。
ウソ …。
あっ わ ぁぁ ぁ !
ん っ … ハッ !
《 夢 ? 夢 か …。
そりゃ そうだ わな 。
寝 落ち して た の か 。
ビックリ し ながら 起きる やつ
久しぶりに やって しまった 。
今 の 誰 か に 見 られて たら …》
あっ 。
《 より に よって
こんな とき に ばっかり 。
授業 中 な んだ から
前 見て ろ っつ ~ の !》
ねぇ ねぇ 先輩 先輩 せ ん ぱ ~ い 。
さっき 高い 所 から 落ちる 夢
見て ませ ん でした ?
ビクッ と なって ました もん ね
だめ っす よ 居眠り しちゃ 。
いや ぁ 決定 的 瞬間 見ちゃ った !
《 あぁ ~ ウゼ ぇ !》
静かに しろ よ 。
もう 授業 始まって んだ ぞ 。
あっ さ ~ せ ん 。
皆さん は 夢 占い と いう もの を
知っている でしょう か ?
夢 の 内容 に よって 心理 状態 が
わかる と 言わ れて い ます 。
高い 所 から 落ちる 夢 など は
深層 の 部分 の 不安な 気持ち の
表れ と あり ます が …。
不安な ん す か ? 先輩 。
大丈夫 っす よ なんか あったら
私 が 聞いて あげ ます から 。
うる せ えよ 。
または その 人 が 浮かれて いる
調子 に 乗り すぎて いる とき に 見る
落ちる 夢 は
地 に 足 を つけろ と いう 警告 と も …。
調子 に 乗って たんす か 先輩 !
うる せ え って んだ よ !
だめ っす よ あんまり 浮かれちゃ 。
地 に 足 ついて ます か 先輩 !
お前 だ そりゃ !
いや ぁ タイムリ ー な 授業 内容 でした ね
笑った 笑った 。
先輩 の 深層 心理 が
丸裸 に さ れる 勢い でした ね 。
うる せ え な ガキ じゃ ねえ んだ
信じ ねえ よ あんな の 。
《 子ども っぽかった か な 》
私 結構 信じる ほう っす ね 。
心理 テスト と か 血液型 占い と か 。
あんな の 迷信 だ 迷信 。
心理 学 って
そういう もん でも ねえ だ ろ 。
とかい って 先輩 実際 の ところ は
強 がって る だけ だったり ?
んな わけ ある か 。
でも 心理 学 的に は …。
ヤバ … 落ち …。
危 ねえ … 何 やって んだ この バカ 。
ナイスキャッチ 先輩 あぁ ヒヤッ と した 。
人 の こと あおる のに
夢中に なって
足元 見て ねえ から こう なる んだ よ
気 を つけろ アホ 。
あぁ そう いえば 。
なん す か ?
階段 を 下りる とき に コケ た 人 は
下り 階段 恐怖 症 に なる 可能 性 が 。
えっ え ぇ ?
先輩 いきなり
なん の 話して る ん す か ?
心理 学 返し だ 。
えっ …。
それ は 階段 イップス と も いって な 。
いつも 普通に
階段 を 上り 下り できて た のに
ある 日 を 境 に
スム ー ズ に 下り られ なく なったり
転んだり する ように なり
果て に は 階段 そのもの を
恐怖 する ように なり …。
うわ ぁ やめて ! 怖 ~ い !
え ~ っ 。
いい じゃ ん いい じゃ ん 。
( 榊 ) あっ 。
ん っ ?
アイツ と 約束 ある から 。
ヒッ 。
ウッ 。
じゃあ また 今度 ね 。
(2 人 ) え ~ っ 。
サク いい ところ に 来て くれた
あの 子 たち しつこくて さ 。
なんだ 逸 仁 逃げて きた の か よ 。
あの グル ー プ 飲み 会
正直 あんまり 楽しく なくて な 。
ノリ が 合わ ない 。
フ ー ン 。
無 茶 な 飲み 方 する ヤツ ら が
多い んだ よ 。
酒 は スマ ー ト に 楽しむ の が
かっこいい と 思う んだ けど ね 。
あげく シラフ に
後始末 を 押しつける んだ ぜ 。
あぁ そりゃ 俺 も ごめん だ 。
榊 くん 行っちゃ うよ
追いかけ ない の ?
う ~ ん でも あの 人
ちょっと 怖い し 。
わかる 目 が ね …。
そう 目 が 。
よく 一緒に いる けれど
友達 な の か な ?
そう いや お前 先月 あんまり
見かけ なかった ような
気 が する けど 。
あぁ ちょっと 沖縄 行って た 。
沖縄 ? 夏 休み で も ない のに ?
なんか 急に
きれいな 海 が 見 たく なって ね 。
自由 か コイツ 。
サク は どう ?
俺 が い ない 間 なんか あった ?
ない …。
ある !
あっ いや … なんだ …
なん だった んだろう か …。
なんとも 形容 し づらい
日々 で は あった な と 。
なんだ そりゃ 。
ま ぁ …。
総じて 言えば 普通だ 。
授業 出て バイト 行って
ゲ ー ム と か やって …。
そこそこ 忙しくて …。
ん ん っ …。
あ ~ っ ! もう いい
もっと パ ー ッ と 遊べよ たまに は !
お前 と つるんで
もう 3 年 に なる が
お前 の 人生 に は 華 が 足りない !
聞いて て 気 が 滅入る !
4 年 しか ない 大学 生活
楽しめよ もったい ねえ !
彼女 作れ !
逸 仁 会う たび に それ 言う よ な 。
飲 ん ど る 場合 か ~ っ !
なんだ よ !
お前 が くれた んだろう が 。
黙れ !
キサマ の ように
青春 を 無駄遣い して る ヤツ は
我慢 なら ん !
( 宇崎 ) あっ 先輩 !
ん っ …。
ここ に いたん す か 先輩 。
あれっ … そちら の 方 は
もし かして … まさか …。
先輩 の お 友達 ?
そう だ けど 。
え えっ !
先輩 … 友達 … 実在 した ん すね 。
時々 アピ ー ル して た けど
全部 エア 友達 か と 思って ました 。
いやいや 前 に 食堂 で
コイツ と メシ 食って た の 見 ただ ろ ?
あれ も ひょっとしたら
友達 が いる フリ して る の か な と 。
よかった っす
本当に よかった っす 。
待って 俺 マジ で 心配 さ れて た の ?
やめろ その 目 !
あぁ は いはい
時々 サク と 一緒に いる 子 だ よ ね 。
サク の 同期 の 榊 です よろしく 。
2 年 の 宇崎 花 です 。
先輩 は 筋金入り の ネクラ です が
どうか 仲よく して あげて ください 。
お前 は 俺 の 何 !?
大丈夫 っす よ 先輩 。
これ から も
ちゃんと 遊んで あげ ます から 。
とりあえず 今日
学校 終わったら どこ 行き ます ?
なんで もう 俺 の 予定 決まって る
みたいに 言って んだ オメエ は ?
今日 家 に 遊び に いく って
言った じゃ ない っす か 。
マジ で 今日 も 来る 気 かよ ?
だって 先輩 一 人 しか い ない
男 友達 と ばかり 遊んで いたら
変な うわさ さ れ ます よ ?
薄い 本 に さ れる らしい っす よ ?
誰 向け の 心配 して んだ お前 は ?
意味 わかって 言って ん の か ?
って いう か どさくさ で
男 友達 一 人 しか い ない って
断定 して んじゃ ねえ 。
いやいや いや
見栄 張ら なくて いい っす よ 。
張って ねえ よ !
《 なるほど ね 》
おっと 。
( チャイム )
じゃ 先輩 私 2 限 ある んで 。
( チャイム )
あぁ いって ら 。
いい 子 じゃ ん 。
時々 な 。
フ ー ン サク が ねぇ 。
違う から な 。
わかって る よ 大丈夫 。
俺 に 任せ と けって 。
はっ ?
サク も ついに 恋 に 生きる か ~。
全然 わかって ねえ じゃ ねえ か !
照れ ん なって 。
俺 が お前 ら
バッチリ くっつけて やる から 。
あ ~ 面倒 くせ えよ コイツ も ~!
どんな シチュエ ー ション が 好み だ ?
ロマンチック ? エロチック ?
いや ぁ 楽しい 夏 に なり そうだ な !
よっ しゃ !
あぁ っ クソ この っ 。
よっ お 二 人 さん 。
あっ どうも 。
お ぅ 。
( 榊 )2 人 って さ
いつ から の つきあい な の ?
高校 の 後輩 だ 。
部活 が 一緒だった ん すよ 。
フ ー ン じゃ 結構
長い つきあい な んだ 。
ま ぁ そうだ な 。
そう っす ね 。
ところで 2 人 は
どこ まで いった の ?
エッチ な こと した ?
お前 なぁ …。
顔 は いい けど
結構 最悪 っす ね この 人 。
して ない の ?
して ねえ よ !
そもそも 言う こと でも ねえ し
仮に して て も 言わ ねえ し !
ほんの 少し くらい は ?
して ない !
全然 ?
全然 !
えっ ?
え … えっ !?
あっ … な なんでもない っす 。
え … えっ えっ なに ?
えっ ちょ ちょっと 待って 。
俺 マジ で 心当たり ねえ んだ けど !?
いや もう いい っす から 。
こっち の 話 なんで
先輩 が 知ら ない なら
ノ ー カン で いい っす から 。
よく ねえ よ ! 言えよ !
なんだ やっぱり 。
あぁ もう うるさい !
セクハラ っす よ 先輩 !
理由 わから ない まま 怒ら れた !
榊 さん も
いいかげん ひどい セクハラ っす よ !
その へんに し と くっす 。
さ ~ せ ん 。
セ セクハラ …。
先輩 は い い ん すよ 。
私 から したら 世界 一 安全な
生き物 なん す から 。
その 言わ れ 方 も
それ は それ で ひどい と 思う けど 。
ごめん ごめん
俺 は サク の そういう 浮いた 話
今 まで 聞いた こと なかった から さ 。
真面目 くん の サク が
女の子 と 一緒に いる の 見て
つい 興味 湧いちゃ って 。
そりゃ あ しかたない っす よ 。
先輩 は 悪人 ネクラ ぼ っち 不器用
寂し ん ぼう だ から 。
私 が 相手 して あげて る ん す 。
誰 が 悪人 ネクラ ぼ っち 不器用
寂し ん ぼう だ ?
俺 は 一 人 で 静かに 過ごす の が
好きな んだ よ 。
ほら すげ ぇ 仲 いい じゃ ん 。
俺 だけ じゃ なく 周り だって
きっと そう 思って る よ 。
「 あぁ この 2 人
つきあって る んだ 」 って 。
今 まで 何度 も
言わ れた んじゃ ない ?
でも 実際 そう じゃ ねえ し 。
オ ー ケ ー 今 は 違う それ は わかった 。
でも さ
今後 そう なら ない と は …。
宇崎 。
コンビニ に アイス 買い に いこう ぜ 。
おごって やる 。
マジ っす か ? やった ~。
《 逃げ られた か 。
でも 思って いた 反応 と 違う な 。
もっと 初々しい 反応
する か と 思ったら …。
とはいえ
ただ 嫌がって も い ない ような 。
なんか 理由 が ?》
ん っ ?
( 亜実 ) ちょっと いい ?
どちら 様 ?
4 年 の 亜細 亜実 あの 2 人 の 友人 。
桜井 の 同期 の 榊 です よろしく 。
榊 くん 。
さっき の はな に ?
なに って …
ただ 談笑 して た だけ です けど 。
聞いて たん なら
話 に 入って くれば よかった のに 。
あなた は 踏み込み すぎ 。
あの 2 人 を 冷やかす の は
ま ぁ いい けど
あんまり 露骨 すぎる の も
どう か と 思う の 。
ちょっと 探り を
入れて みた だけ です よ 。
かわさ れ ました けど ね 。
私 は 2 人 を 見守って い たい の
誰 に も 邪魔 さ れ たく ない 。
あなた の やり 方 で は
2 人 の 芽 を 摘む こと に も
なり かね ない わ 。
むやみに つつか ず
離れた ところ から 眺める べき よ 。
なるほど …。
亜細 さん も 2 人 を
応援 して いる 人 な んです ね ?
しかも 大切に 思って いる 。
そういう こと なら
俺 も 考え を 改め ます よ 。
2 人 が くっついて ほしい の は
同じです よ ね 。
なら これ から は 協力 し ませ ん か ?
2 人 の ため なら
僕 は どんな こと だって し ます よ 。
違 ~ う !
違う の !?
周囲 の 助け なんて
どうせ 一切 必要な いから
余計な 手出し は する な !
そして 私 は 全部 外野 の まま
見物 し たい と 言って る の が
なぜ わから ん キサマ !
アンタ も 大概 悪 趣味 で は ?
( 亜実 ) 今後 2 人 に やたら と
ちょっか い かける の は
この 私 が 許さ ん !
( 榊 ) 面倒くさ ! この 人 !
《 どっち も 面倒 くせ え 》
先輩 一緒に 食べ ます ? ほれ ほれ 。
ん っ 先輩 いら ない ん す か ?
遠慮 し なく ていいん すよ
先輩 が 買って くれた んだ から 。
ほれ ほれ 。
ん っ 。
さわやか げ な ブル ー の パッケ ー ジ …
チョコミント か 。
ア ー ン 。
うまい か ? チョコミント 。
おいしい っす よ チョコミント 。
チョコミント なぁ …。
でも チョコミント って さ
歯磨き 粉 じゃ ね ?
はっ ?
今 なん つ った ん す か ? 先輩 。
えっ ?
私 の 目 を 見 ながら
もう 一 度 言って みて ください 。
えっ … なに …。
いや チョコミント って
歯磨き 粉 と 同じ 味 な のに
本当に おいしい の か って …。
出た ! バカ !
チョコミント を 食え ない 連中 が
チョコミント バカ に する とき
絶対 言う やつ 出た !
いや なにも バカ に は …。
してん すよ !
歯磨き 粉 と 比較 して る 時点 で !
すでに !
チョコミント 食え ない の は
自分 の ザコ 味覚 の せい な のに
ミント に 責任 を なすりつける
卑怯 者 たち の 常 套句
「 歯磨き 粉 じゃ ん 」!
そして !
そんな ヤツ ら が 決まって 言う の は
「 おいしい わけ ねえ だ ろ
あんな もん 」。
「 じゃあ 歯磨き 粉 食って ろ よ 」。
バカ が っ !
歯磨き 粉 は 食い もんじゃ ねえ !
想像 でき ます か 先輩 。
歯磨き 粉 と 食い もん の
区別 が つか ない バカ ども に
バカ に さ れる 屈辱 が !
お … お ぅ 。
私 が 許せ ない の は
自分 が 理解 でき ない もの は
迫害 して いい と
勝手に 思って いる 連中 の
思い上がり !
そう ! 我々 チョコミン 党 は
長年 さらさ れて きた !
チョコミン 党 ?
無理解 から くる 無自覚な 悪態 に 。
それ 歯磨き 粉 じゃ ~ ん 。
かつて チョコミント が
はるか 大陸 より アイス と して
日本 に 渡って きた とき
その 強烈な 色 味 と
独特の フレ ー バ ー の ため
決して 売れ行き は よく なかった 。
だが !
我々 チョコミン 党 は 偏見 や 先入観 の 中
長年 の 努力 に より
地道に 同志 を 増やし
今や 「 疲労 回復 効果 が ある 」
「 映える 」 と も 評価 さ れ
チョコミント の スイ ー ツ を 出す カフェ も 増え
チョコミント の 商品 も
毎年 の ように 何 種類 も ス ー パ ー コンビニ に
並ぶ ように なって いる のだ 。
だ と いう のに !
アンチチョコミント の バカ 舌 ども は
それ を 知ろう と も し ない !
チョコミン よ 立て !
悲し み を 怒り に 変えて
立てよ チョコミン !
先輩 だって 嫌でしょう ?
自分 の 大好きな ゲ ー ム を
大して 知り も し ない
やった こと も ない ヤツ ら に
バカ に さ れたら 嫌でしょう !?
そりゃ ま ぁ そう だ が …。
そもそも 順番 が 逆な ん すよ !
ミント が 歯磨き 粉 な んじゃ なくて
歯磨き 粉 が ミント なん す から ね !
バ ー カ !
め … めちゃくちゃ 怒って る 。
バカ 舌 ども など 関係ない 。
私 は チョコミント に 感謝 する !
ありがとう ! チョコミント !!
ひと 口 食べる と
キン と した 清涼 感 の ミントフレ ー バ ー が
口 を 駆け抜け
甘い チョコ の 風味 が やわらかく 残って
ゆっくり と 消えて いく 。
その 心地よ さ に
また すぐに もう ひと 口
食べ たく なって しまう 。
誰 が なんと 言おう と …。
チョコミント は … おいしい 。
( 拍手 )
《 なんだ これ …》
( 拍手 )
ご 静 聴 感謝 っす 。
( 拍手 )
お 疲れ お 前 も
いろいろ 抱えて んだ な 。
そう っす よ 。
ま ぁ 嫌い なら 嫌いで
いいん す けど
人 の 好物 に ケチ つける の は
大きな お 世話 っす よ ね 。
お前 も 俺 の 一 人 映画
バカ に して た けど な 。
しっか し 先輩 まで
下等 生物 ども の 一 人 だった と は
夢にも 思わ なかった っす よ 。
《 アイス 1 つ で
なんで ここ まで 言わ れる の か 》
いや ぁ 嫌い って いう か
子ども の ころ ミント で 失敗 して な 。
それ 以来 ガム と か の ど 飴 と か
ス ー ス ー する の が どうも な 。
歯磨き も
ミント じゃ ない やつ 使って る し 。
その ス ー ス ー する の が いい ん すよ !
その ス ー ス ー の あと に
チョコ の 甘 さ が くる の が
チョコミント の 醍醐味 じゃ ない っす か 。
あぁ 。
でも ミント が だめな だけ で
チョコミント は 食った こと ない んだ 。
えっ … は ぁぁ !?
た ぁ ~ っ !
クッ … この … 食い も し ないで
チョコミント を バカ に して たんす か !
わかった ごめん ! ごめん って !
なるほど … 子ども の ころ の
トラウマ が 原因 っす か 。
でも そういう こと だったら
今 なら 普通に
大丈夫な んじゃ ない っす か ?
う っ …。
ほら 大人 に なる と
味覚 が 変わる って いう し 。
そう かもし れ ん が …。
試しに 1 個 食って み ない っす か ?
う っ う ~ ん 。
なに 躊躇 して ん す か 。
そんな 強烈な ミント じゃ ない から
大丈夫 っす よ 。
あれ ? ビビ って ん す か ? 先輩 。
あぁ ん !?
ほら ほら 頑張って 。
好き嫌い 克服 ミントコワクナ ー イ 。
お前 の 目 が 怖い 。
いい から 食べ ましょう よ ほれ 。
わかった よ じゃあ …。
はい じゃあ ア ー ン して 。
ア ー ン …。
《 あっ よく 考えたら これ 》
《 間接 …。
って いう か 俺 も
なに を 流さ れて …。
でも ここ で 食わ なかったら
また 面倒くさい んだろう なぁ 。
気 に しろ よ コイツ も 少し は !
ええ い !》
どう っす か ?
お … おいしい んじゃ …
ない でしょう か …。
な ~ ん か 歯切れ 悪 いっす ね 。
でも 食べ られた じゃ ない っす か 。
ラス 1~。
ア ー ン 。
う っ 。
えっ ?
あ … す っ す ん ませ ん 。
な っ 何 が ?
い いや … 別に …。
《 今ごろ 気付く な よ ~!》
でも アイツ ら ほっといたら
くっつく のに 千 年 かかり ます よ !
だったら 私 は 千 年 生きる !