劇場 版 BLEACH MEMORIES OF NOBODY (2006.12.16) (3)
あんた あたし に 用 が ある んじゃ なかった の ?
用 など ない
お前 は われら の 悲願 の ため 依り 代 と する だけ だ
どういう こと よ
言葉 を 慎め
厳 龍 様 は 尸 魂 界 を 統治 する 正統な 主権 者 である ぞ
よい
そのような 意識 は とうに 捨てて おる
我 祖父 が 卑劣 の 手段 に 屈し
尸 魂 界 を 追わ れて 千 年 余り
我々 は この 断 界 で 流浪 の 旅 と なり
触れた もの すべて を 呑み込む 拘 流 から 逃れ 続けて 生き延びて きた
そして その 中 で 我々 は 輪廻 の 輪 から こぼれ
この 断 界 で 亡霊 と 化して 彷徨う 魂 魄 を
自ら の 力 と して 使う 術 を 手 に 入れた のだ
魂 魄 の 総量 は 不変 …
故に 輪廻 から 外れた 魂 魄 …
すなわち 欠 魂 は ある 総量 を 達す と
自ら 集まって 空間 を 発生 さ せる
それ が 叫 谷 だ
つまり この 空間 は 無数の 欠 魂 達 に よって 出来て いる のだ
そして それ と 同時に 無数の 魂 魄 の 記憶 が 一 つ に 集まり
現世 へ と 戻る
それ が 思 念 珠 …
つまり … 君 な のだ
だが 欠 魂 は こう 一度に 失う わけで は ない
抜け殻 と なり ながら も しばらく の 間 は
自ら の 記憶 を 求めて 彷徨う のだ よ
ここ から が 問題 だ
叫 谷 の 中心 に 思 念 珠 を 備え付け
欠 魂 が 記憶 を 求める 性質 を 活性 化 さ せる と
争う ように 思 念 珠 に 近づこう と して 叫 谷 自体 を 収縮 さ せ
この 力 は 断 界 に よって 隔て れて いる 現世 と 尸 魂 界 を 衝突 さ せる ほど の
凄ま じい もの な のだ よ
なんだ と
物騒な 話 だ ね
そして すでに その 収縮 を 始まって いる
面倒 くせ ぇ 話 は いい
それ で 一体 なに が 起こる って いう んだ ?
さ ぁね
だが 触れて は いけない 異 世界 が 触れる んだ
よくて どちら か が 消滅
あるいは この 世界 そのもの が 崩壊 する
時間 は ?
あと どの 位 時間 は ある んだ
データ が 不十分な ため 正確 で は ない が
おそらく あと 一 時間 だ ね
すぐに 刑 軍 を 率い って 叫 谷 に 突入 し ます
無駄だ よ
尸 魂 界 から 叫 谷 へ と 繋がる 穿 界 門 が 存在 し ない 以上
我々 が 叫 谷 に 行く 手段 が ない
無理 を して も 灰 も 残ら ん よ
事態 は 火急である
鬼 道 砲 を 準備 せよ
叫 谷 と 密着 して いる 接地 面 300 圏 を 空間 ごと 消滅 さ せる
しかし そんな こと を したら …
尸 魂 界 に も 現世 に も 甚大な 被害 が …
ほか に 方法 は ない
なり ませ ん お 引き 帰り ください
何事 じゃ … 隊 集会 の 席 である ぞ
下がれ
申し訳 あり ませ ん
処罰 なら 後 ほど 甘んじて 受け ます
しかし どうしても ご 報告 さ せて いただき たい こと が ございます
死 神 代行 黒崎 一 護 が 現世 より 叫 谷 へ の 侵入 路 発見
思 念 珠 茜 雫 奪還 の ため
叫 谷 に 向かい ました
一 護 …
黒崎 一 護 に 援軍 を 出して いただけ ませ ぬ か ?
それ は …
しかし …
その 要請 は 受け入れ 難い
なぜ で ございます か ?
死 神 代行 の 力 を 軽んじて いる わけで は ない
じゃ が 刻限 は あと 一 時間
我々 護 廷 十三 隊 を 総 動員 と して
確実に 首謀 者 を 倒し 思 念 珠 を 奪還 できる 保障 は ない
悪く 思う な …
これ にて 閉会 する
各 隊 第 一 級 防衛 配備
鬼 道 砲 発動 準備
私 …
オレ も …
オレ も 行く ぜ
あいつ に だけ いい 格好 さ せて たまる か よ
厳 龍 様 欠 魂 が 思 念 珠 に 取り 憑 き ました
あぁ …
ネズミ が …
茜 雫
今 行く
また やられ に 来た の か ?
茜 雫 を 返せ
せっかく 思 念 珠 と して 覚醒 さ せよう と して おいた もの を …
お前 の せい で 人間 的な 恐怖 と 苦し み を 味わう こと に なる のだ
一 護
なに … いやだ …
いやだ よ …
茜 雫
いや …
て め ぇら 邪魔だ
やっぱり 私 たち も 黒崎 くん の 後 を 追った ほう が …
お やめ なさい
叫 谷 は 尸 魂 界 と 同じ 霊 子 の 世界
あなた たち 人間 は 行く こと は 出来 ませ ん
朽木 さん
阿 散 井 くん
どう でした ?
だめだ
尸 魂 界 は 鬼 道 砲 を 使用 して 叫 谷 を 空間 ごと 消滅 さ せる 気 だ
そんな こと したら … 黒崎 くん は …
そんな こと は さ せ ねぇ ぞ
鬼 道 砲 が 発射 さ れる まで に
オレ たち が 行って かた を つける さ
だけど …
案ずる な
なんとか する
無理だ な … て め ぇら だけ じゃ
すでに 人数 は 揃えた な
決着 は オレ たち で つける ぜ
あたし も 行く わ よ
時間 が ねぇ … 行く ぞ
朽木 さん
黒崎 くん の こと …
わかって おる
放せ
くそ …
剣 八 …
そこ あぶ ねぇ ぞ
て め ぇ こそ …
何 なんだ
何 を もたもた して や がる
て め ぇら …
許せ ねぇ な 一 人 だけ よ
せっかく の 祭り だ から ぼくたち も 参加 さ せて もらう よ
ちょっと 声 かけたら こんなに 集まっちゃ って た …
こっち は あたし たち に 任せて
早く 行け 黒崎
頼んだ ぜ
いく ぞ
はい
延びろ 『 鬼灯 丸 』
唸れ 『 灰 猫 』
面 を 上げろ 『 侘助 』
この くそ ガキ
どういう こと だ
おい
探し物 は これ か ?
貴 様 …
この …
もう 手遅れな んだ よ
そら …
くだら ねぇ
なに ?
追いかけ っこ は 嫌いだ が 苦手じゃ ない ぜ
いけ 剣 ちゃん
そろそろ 切って も いい か
なんだ
ち っと は 楽しめ そうじゃ ねぇ か
霜 天 に 坐 せ 『 氷 輪 丸 』
粘る な 少年
どちら が 先 に 力尽きる か
根 競 べ と 行こう じゃ ない か
ま ぁ オレ は いつまで やって も かまわ ない が …
どうやら 終わり …
卍 解 『 大 紅 蓮 氷 輪 丸 』
まだ そんな 力 を 残して いた の か
どうした ?
なに ?
第 三 エリア 完了
発射 準備 整え ました
通信 技術 研究 所 より 5 分 以内 に 限界 距離 を 越える と の 報告 です
総 隊長
分かって おる
ぎりぎり まで は 待とう
じゃ が …
思 念 珠 に は 行か せ ない と 言って いる
一 護 掴まれ
恋 次
行け 一 護
なに ?
行か せ ねぇ ぜ
ならば 貴 様 ら から 始末 して やる
なに ?
茜 雫 …
まだ 思 念 珠 を 救う こと が 出来る と 思って いる か ?
当たり前だ
茜 雫 は オレ が 助け出す
もう 遅い
思 念 珠 は すでに この 叫 谷 と の 融合 を 始めて いる
もう 誰 に も 止める こと は 出来 ない
うる せ ぇ
待って ろ 茜 雫
もう すぐ ここ から 連れ出して やる
まだ 分かって い ない ようだ な
無駄だ と いう こと は …
月 牙 天 衝
貴 様
ようやく 出 や がった なお 前 を 倒して 茜 雫 を 助け出す
やって みろ
行く ぞ
卍 … 解 …
天 鎖 斬 月
千 年 余り 我ら 一族 は
断 界 の 隙間 に 掬 い 卑しき もの に 身 を やつし 耐えて きた
我ら が その 辛酸 を なめて も
今日 まで 生き延びて きた の は …
すべて は 憎き 尸 魂 界 の 崩壊 を 果たす が ため
その 悲願 が …
今 叶おう と して いる のだ
邪魔 を さ せ は し ない
どうして そんなに 必死に なる ?
思 念 珠 など ただ の 記憶 の 集 合体
生き 終えた 残骸 に 過ぎ ぬ もの を
そんな こと は ねぇ
茜 雫 は …
茜 雫 は 今 …
ここ に いる
不安で 怖くて 助け を 求めて る
オレ は それ を 守る って …
オレ の 魂 に 誓った んだ
そう か あなた たち …
本当 は わたし を …
一 護
あと 2 分 で 臨界 値 を 越え ます
連絡 は まだ か
何 を やって いる んだ
もはや これ まで
先生
鬼 道 砲 を 発射 せよ
隊長
発射 さ れた か
空間 が 崩れる ぞ
なに ?
オレ の 斬 魄刀 は 鈍くて な
その 程度 じゃ なにも かわり や し ない んだ よ
逃がさ ん
逃げる 必要 は ない
抜かせ
舞え 『 袖 白雪 』
無駄だ
初 の 舞
月 白
なに ?
だから 無駄 だって 言った のだ
兄 様
驕 る が よい
我 卍 解 を 受けて 滅びる こと を …
散れ 『 千 本 桜 景厳 』
兄 様
行く ぞ
茜 雫
行く ぞ
倒れ
ずいぶん おとなしく して る んじゃ ねぇ か
いつも の 元気 は どうした ?
う っせ ぇ なぁ
来 ました よ
思 念 珠 奪還 に 成功
叫 谷 が 消滅 して いき ます
お 帰り なさい
姉 さ ~ ん
黒崎 やった な
お 疲れ 様 です
やり ました ね お 見事
よかった みんな 無事で …
ありがとう な … ルキア 恋 次
ばか やろう
て め ぇ の ため じゃ ねぇ
確かに 居候 に して は よく やった ぜ
飯 食って って も いい ぞ
なんだ と ?
茜 雫 そうい や おまえ の リボン …
一 護 …
なんだ ね
なぜ 警報 が 止まら ん のだ
ダメです
すでに 絶対 安全 領域 を 超えて い ます
現世 と 尸 魂 界 に は 引力 が 生じ 融合 を 始め ました
このまま で は …
どういう こと だ
止まら ない だ と …
じゃ どう なっちゃ う の ?
いけ ませ ん ね …
待て
どうして だ よ
や べ ぇ なぁ
くそ
間に合わ ねぇ って いう の か
一 護
怖い よ …
茜 雫
でも …
でも ね …
さ せ ない よ
こんなに 楽しい 世界 な のに …
こんなに たくさんの 人 が 住んで いる のに …
こんなに …
一 護 が … 生きて いる のに …
大丈夫
欠 魂 たち は まだ わたし の 近く に いる
その エネルギー を 一度に 放出 さ せれば …
二 つ の 世界 を … きっと もと に 戻せる
茜 雫 …
世界 が なくなったら …
一 護 も 消えちゃ う から
そんなに いやだ よ
やめろ
おまえ は これ から …
わたし より 一 護 が 死ぬ の が いやな んだ よ
茜 雫 … 茜 雫 …
断 界 面 に 無数の 霊 沙 爆発 が 確認
現世 と 尸 魂 界 共に 安定 局面 に 移動 中
融合 は 回避 さ れ ました
一 護 … お 願い が ある んだ
確かめて 欲しい んだ
あたし ん ち の お 墓
昨日 ここ に ある って 言った でしょう
あたし 絶対 生きて たよ
この 街 で …
だから …
あぁ
居た はずな んだ
あたし に も 家族 が …
あたし は … 生きて た はず
だから … お 墓 に 名前 も … きっと …
この 辺 か ?
突き当り から 4 つ 手前 …
名前 … ある ?
あたし … なんだか 目 が かす ん ちゃ って
ある ?
あぁ ある ぜ
おまえ は この 街 で 生きて きた
家族 も ちゃんと いた
よかった …
あったかい …
また … 会える よ ね
な に 言って んだ 当たり前だろう
もう すぐ 欠 魂 の エネルギー が 尽きる
そして … 茜 雫 に ついて の すべて は 我々 の 記憶 から 消える であろう
もともと あり え ない もの の 記憶 は 残る こと は ない …
あと わずか でも …
今 は まだ あいつ の 声 が 聞こえる
すごい 風
う っせ ぇ なぁ
いい でしょう そんな の どっち でも
ダメだ よ 怒ら れる って …
パス パス
待ち なさい よ
愛さ れ たい でも 愛そう と し ない
その 繰り返し の なか を 彷徨って
僕 が 見つけた 答え は 一 つ
怖く たって 傷ついた って
好きな 人 に は 好き って 伝える んだ
「 あなた が 僕 を 愛して る か 、
愛して ない か 」 なんて こと は
もう どっち で も いい んだ
どんなに 願い 望もう が
この 世界 に は 変え られ ぬ もの が
沢山 ある だろう
そう そして 僕 が あなた を
愛して る と いう 事実 だけ は
誰 に も 変え られ ぬ 真実だ から
千 の 夜 を こえて あなた に 伝え たい
伝え なきゃ なら ない こと が ある
愛さ れ たい でも 愛そう と し ない
その 繰り返し の なか を 彷徨って
僕 が 見つけた 答え は 一 つ
怖く たって 傷ついた って
好きな 人 に は 好き って 伝える んだ
気持ち を 言葉 に する の は 怖い よ